Elgato Game Capture NeoでPS5をキャプチャして配信してみた話

Elgatoから少し前に発売された「Neo」シリーズ。

その中でも気になっていたのが、キャプチャボードの「Game Capture Neo」です。

2024/06現在、ネットで調べても「白いね・かわいいね・デスク周りを白で統一している人には嬉しいね」って記事しか出てきません。そんなん商品画像見りゃわかるわ…。

少し前からキャプボほしいなぁ~って思っているときにElgatoから発売された新製品。白い(ホコリが目立たない)、現行モデルよりもお安い(大事)。その現行モデルの評判もなかなか良さげ。Stream Deckを愛用していることもあり、Elgatoさんには一定の安心感もあります。
紆余曲折あり、勢いで買ってみました。初キャプボ。

接続前に…

事前にPS5のシステム設定から「HDCP」を無効化しておきます。
有効にした状態で接続するとどうなるかはわかりませんが、一般的に無効化しておくのが無難のようです。

いざ接続

PS5を入力側に、パススルー用のモニター(今回はもともとPS5を繋いでいたテレビ)を出力側に、それぞれHDMIケーブルでつなぎます。
同梱品はPCと接続するためのUSBケーブルのみで、HDMIケーブルは含まれていません。HDMIケーブル1本は自分で用意する必要があります。

その後、キャプボ本体とPCをUSBケーブルで接続します。
ドライバーの手動インストールは不要です。USB3.0ポートにブスリと挿すだけ。

PS5の電源を投入すると、まずはパススルー先のテレビ(あるいはキャプボ)が新しい機器と認識されました。このときHDRが有効になってしまったのでこれを無効にします。パススルーなので当たり前のことですが、遅延や映像・音声の乱れもなく、従来通り映像と音声が出力されます。

次に肝心のPCでのキャプチャ側です。
OBSで直接キャプチャして配信に流すにもアリなのですが、(一般的なキャプボを扱う上の話として)OBSで直接キャプチャすると音ズレが起きて調整が面倒くさい…という事前情報がありました。

なので、事前に調査する中で発見した「Potplayer」を使用します。

パッと見、普通の動画再生ソフトなのですが、なんとキャプチャボードからの映像と音声入力をプレーヤー画面に出すことができます。音ズレなく。

Potplayerを起動後、「Alt + D」を押して、「デバイス設定」画面を表示します。

デバイス設定から「アナログTV」タブを選択します

「アナログTV」タブから上図のように映像と音声の入力元にキャプボ(Elgato Game Capture Neo)を選択して、画面右下の「デバイスを開く」をクリックします。これだけでPotplayer上にキャプチャ映像が出力されるようになります。(配信的にはOBSのソースとしてこのウィンドウを指定すればOK)

映ったー!

Potplayerとキャプボの相性か、もしかしたら私のPCの問題なのかわかりませんが、キャプチャ開始後に「ブツブツブツブツ…」と音声にノイズが乗りますが、30秒ほど待てばそれも収まるので問題なしとします。妥協します。

ここで嬉しい誤算なのですが「パススルー出力している映像」と「Potplayer上のキャプチャ映像」を比較して、ほぼ遅延がありませんでした。
映像を目視で比較してもまず遅延はありません(認識できません)。音声や効果音を鳴らして、多くても数十ミリ秒ほどキャプチャ側が遅れているかな?と認識できる程度です。(vcclientの遅延低減を行う過程で鍛えられた耳による推定値です)

これならパススルー先のモニター見ずに、PC画面上でゲームプレイできます。(配信を前提とした場合、これはとても大きなメリットです)
「Stellar Blade」というお姉様の美尻をじっくり鑑賞するそこそこシビアな反応が求められるアクションゲームをプレイしてみましたが、パリィやジャスト回避なども違和感なくできました。SEKIROくらいシビアになるとわかりませんが、あのゲームは二度とやらないので問題ありません。

※この低遅延の理由はPCスペックにも依存しているかもしれません。
CPUは数年前のミドルレンジです(Ryzen5 3600)。グラボだけ最近交換しましたが、まぁこれも現状でミドルレンジ帯のはずです(GeForce RTX3060)。(要はハイエンドPC使ってるわけじゃないと主張したい

正直、パススルー先のモニターでゲームをプレイしつつ配信もしようとすると音声ルーティング問題が待ち構えていたので…これをまるっと回避できたのはとても嬉しいです。

ここまでに構築した環境で実際にTwitchで1時間ほどテスト配信もしてみましたが、映像の遅延が増大することもなく、キャプボ本体の発熱もかなり控えめなまま。大成功でした!

まとめ

Elgato Game Capture Neo、買ってよかったです。
もっと安い(けどちょっと不安になる)製品に手を出して色々試行錯誤するコストを思えば、一発で正解を引き当てた感があります。


補足

なお、Elgatoから公式キャプチャソフトとして「4K CAPTURE UTILITY」というものがダウンロード可能なのですが、Potplayerにくらべて若干遅延が大きかったです。(体感で100~200ミリ秒)
ただし、こちらのソフトなら録画保存機能もついてたりと単体でいろいろ完結しそう。導入も簡単だし、公式の安心感もあります。まぁこのあたりは用途次第ですね!

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