マガジンのカバー画像

ゆったりと心の記録

18
正統派?なエッセイを集めました
運営しているクリエイター

#私は私のここがすき

ずっと普通の人になりたかった

小学生の頃よく同級生に「塩飴さんは面白い」と言われていた。もしかしたら目立つグループの方にいたからかもしれないが、私がしたことで笑ってくれたりと面白がってくれる人が多かったようだ。そのことに対してなんだかいつも不思議に思い、こんなことを感じていた。「ああ、多分私は変な人って思われているってことなんだろうな」と。 実際には年端も行かない子供のことだし、ネガティブな意味で言っている人なんかいなかったのだろう。だけど自分はそういった本質に気付くことがとても早いタイプだった。「他の

ミッションコンプリート!

今日の朝は風がやたらと強かった。母が洗濯物干しに注力しているのを横目に見ながら、遅く起きた私はとりあえずご飯を用意する。冷蔵庫にラップしてあった昨日の夕食の残りと冷ごはんを温めて作ったおにぎりだ。もぐもぐと食べながら手元にあったスマホを手に取った。 思わず口元に手を当てる。今日は母の日であったことをようやく思い出したのだ。いつもなら何かしらのお花のイラストを描いて贈っていたのだが、今年はちょっと前に聞いた時には特にリクエストがなかったためにすっかり忘れてしまっていた。 テ

自分を無条件に好きになれた部分

私は自分の字が好きだ。上手でもないし、何ならへたうまの部類でもない。言葉にするのならきっと癖字というものだ。「読みにくい」と言われることもある。「もっとちゃんと書けば」と注意されることもある。けどそこまで困らないのなら別にこれでいいと思っている。もし誰かに見せるものなら少しだけ気合を入れればいいし、とりあえず支障なく読めればいいと思っている。 例えば誰が何を言おうと「私は別に好きだし」となる。たまに読み返していて下手だと思うこともあるけど、ほとんどへこまない。全て自分が書い