その花は「今」を教えてくれた
花の命は短い。今、目の前で綺麗に咲いていたとしてもすぐに枯れてしまう。私にはこれまでそんな印象しかなく、花を買ったりすることは何だか少し贅沢な気がしていた。一方、花を好きだという人に対して「素敵だな」と憧れるような気持ちがある。枯れてしまうまでの短い命という名の「今」を楽しむものが花なら、その何倍もの時間を過ごすのが人間と言える。
「今」の積み重ねを続けていくことこそが人生となるのだろう。
少し前から部屋に飾っていた生花が気付くと茶色く変色していた。スプレーバラという種類