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ゆったりと心の記録

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正統派?なエッセイを集めました
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#歯車

自分らしい色を小瓶に詰めていく

子供の頃に家から少し遠いところにあるれんげ畑に連れていってもらったことがある。蜂がいると怯えていたら「ミツバチだよ」と言われたので離れて観察することになった。黄色い大きな塊を体につけて飛んでいく様は幼心ながらに不思議だった。どこかにある巣に持ち帰ってあのハチミツを作ったりするのだと知った時の驚きといったら。小学生の低学年の私は知的好奇心が旺盛だったため、そこからいろんなことを質問して親を困らせた。 生まれたばかりのきょうだいが病院通いをしていたため待ち時間の暇つぶしにと訪れ