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語らせて下さい!

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漫画やアニメなど、いわゆる推し語りです
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#エッセイ

変わっていく推しは美しい

のっち、それは三人組テクノポップユニットのPerfumeのメンバーの一人だ。かつて私はPerfumeのわりと熱狂的なファンだった。今は落ち着いて遠くから眺めているくらいになっているものの、好きだった気持ちは案外消えないものだ。話題を目にすればどうしてるだろうかと思うし、当時好きだった魅力を思い出すこともある。私はあ~ちゃん、かしゆか、のっちの三人のうちではのっちを推していた。 そののっちが今度椎名林檎さんとのコラボ楽曲を出すという。実際のMVも出ている。それがYouTube

勇者を称する言葉(葬送のフリーレン)

葬送のフリーレンのアニメを毎回楽しみにしている。もちろん本編も楽しく見ているのだが、私はヒンメルというキャラクターが好きなので回想シーンで彼が出てくるのを待っている。既に故人である彼のエピソードは常にきらっとしていて、名言含め毎回ぐっとくるものがある。 今日はこの勇者ヒンメルについて語ってみようかと思う。 アニメ22話の台詞のネタバレがありますのでご注意下さい。 死してなお物語の根幹に関わり続けるヒンメルはとても魅力的なキャラクターだ。自分のことを堂々とイケメンと言って

それは、心が動いた瞬間に

漫画やアニメを見ていて私はレビューというよりも「自分がこの一言からどう考えたか」など、触発されたことを語りたいと思うことが多い。ある意味では作品をきっかけにして自分語りをしているように感じる人も多いのかもしれない。 だけどこういった心を動かされる作品を見て「いろいろなことを考えました」とだけ書いたり、ほとんどあらすじのようなものを書いて終わるというのは何だか味気ないと感じてしまうのだ。もっともこれは私が書いた場合であって、素晴らしいレビューを書く方は世の中にいくらでもいる。

寄り添いたいと願ってくれる人

「欲しい言葉をくれそう」 そんな人がモテるんじゃないかという言葉をこの前どこかで見かけた。呪術廻戦の夏油がどうしてモテるのかといういったテーマだったんじゃないかと思う。実は呪術廻戦では夏油が最もモテるという設定になっているらしい。といっても、アニメ派の私には寝耳に水だ。だって作中(懐玉・玉折編)では五条先生の方が顔がいいとか言われて、女子高生に騒がれていたじゃないかと思った。 まあ、そんなことは置いておいて。 「欲しい言葉をくれるから」という理由でモテている人というのは

人間のキャラクターでなくても伝わる人間らしさ

贄姫と獣の王というアニメが現在放映中だ。元々は花とゆめで連載していた少女漫画だが、異世界を舞台にしたいわゆる人間の女の子と魔族の王のただのラブストーリー…ではない。少なくともいちゃいちゃ要素はそこまで感じない。それよりも感じるのは信頼関係だ。結婚を前提として異種の存在である人間と魔族との関係性をどうするか、というテーマのある物語のようにも思う。 基本的に主人公サリフィは魔族にどうやったら認められるかと奔走する。獅子の姿をしている魔族の王ことおーさま(サリフィはこう呼ぶ)の心

私が「アイドル」から感じた切なさの正体

時々ふと耳にした言葉が脳内にこびりついたかのように、ぐるぐると回り続けてしまうことがある。メロディーに乗っているからこそどんどん巡っていく。しばらくすれば口ずさんでいる。つい最近私はYOASOBIというアーティストを初めて聴いた。小説を元に歌を作っているということくらいは知っていたものの、流行のアーティストに興味が持てなかったせいだ。 ★ここから「アイドル」の話でなくて私自身の話になります。 私がこの曲を知ったきっかけとは推しの子という元々好きだった漫画がアニメ化したとい