演習問題(④商品売買)

youtubeの「ふくしままさゆき」さんの動画の概要欄にある演習問題です。
勉強するために、毎回youtubeを開くのが大変なので、こちらに書き出してます。

④商品売買

https://youtu.be/ENBR76dudF0?si=XpF_e3SRUklMlQG-


演習問題

Q1:
6,000円の商品を購入し、代金は小切手2,000円を振り出し、残額は月末払いのツケとした。仕訳は?



A1:
仕入6,000 / 当座預金2,000
       買掛金 4,000


Q2:
商品(仕入値5,000円)を8,000円で販売して、代金は月末払とした。
①分記法での仕訳は?
②三分法での仕訳は?



A2:

売掛金8,000 / 商品 5,000
          商品売買益3,000


売掛金8,000 / 売上 8,000
(分記法は試験範囲外ですのでできなくてもいいですが、できた方が三分法をより深く理解できます)



Q3:
商品300円を掛けで仕入れた。その際、自己負担の引取手数料として現金10円を払った。仕訳は?




A3:
仕入310 / 買掛金300
         現金 10
310円の商品を仕入れたのと同じです。この『ブツを買うためにかかった諸費用は、そのブツの取得原価に含める』という考え方は、今後簿記の勉強ではよく出てきますので覚えておいてください。



Q4:
商品300円を掛けで購入し、その際売主負担の引取運賃20円を現金で支払った。
①「立替金」を用いる場合の仕訳は?
②「立替金」を用いない場合の仕訳は?



A4:

仕入 300 / 買掛金300
立替金20 / 現金 20

仕入 300 / 買掛金280
       現金 20
この20円は相手負担ですので、「ブツを買うためにかかった諸費用」ではありません。ですので「仕入」に含めてはいけないものです。立て替えてあげただけです。(「立替金」は、あとで相手に請求できる権利ですので資産です)



Q5:
6月1日、単価100円の商品を10個仕入れた。
6月8日、単価120円の商品を30個仕入れた。
6月20日、商品1個を150円で販売した。
では、6月20日に販売した商品の仕入れ値はいくら?(先入先出法)



A5:
100円



Q6:
6月1日、単価100円の商品を10個仕入れた。
6月8日、単価120円の商品を30個仕入れた。
6月20日、商品2個を1個あたり150円で販売した。
では、6月20日に販売した商品の仕入れ値合計はいくら?(移動平均法)



A6:
230円
(100円×10個+120円×30個)÷40個=115円/個
@115円×2個=230円
問われているのは仕入れ値合計ですので2個分です。ちょっとイジワルしてみました。



Q7:
1万円の商品を販売した(顧客に引き渡した)。なお手付金として前もって1,000円が当座預金に入金されており(記帳済み)、残額は掛けとした。仕訳は?



A7:
売掛金9,000 / 売上10,000
前受金1,000
以前手付金が入金されたときに、「貸方前受金」としているはずです。これを消します。




Q8:
オフィス機器を扱う葛飾商店は、パソコンショップである野田商店にパソコンを3台販売した(売価は1台20万円、代金は来月末に支払うこととした)。
野田商店は当該パソコンを自商店内の事務所で使用するために購入した。
① 野田商店側の仕訳は?
② 葛飾商店側の仕訳は?




A8:

備品600,000 / 未払金600,000

売掛金600,000 / 売上600,000
野田商店にとっては備品です。葛飾商店にとっては商品です。



Q9:
9月1日、昨日掛け販売した商品(売価は1個300円、10個販売した)が2個返品された。仕訳は?



A9:
(借)売上600(貸)売掛金600




Q10:
次の連続した取引のB商店側の仕訳は?
①1年2月22日、B商店がA商店へ20,000円の商品をクレジット払いで販売した。信販会社C社の取扱手数料は販売代金の3%である。なお信販会社C社への手数料は販売時に計上する。
②1年2月28日、信販会社C社からB商店へその代金が当座預金へ支払われた。
③1年3月20日、A商店はC社へ20,000円を現金で支払った。




A10:
①1年2月22日
クレジット売掛金19,400 / 売上20,000
支払手数料 600

②1年2月28日
当座預金19,400 / クレジット売掛金19,400

③1年3月20日
仕訳なし
無関係です。



Q11:
商品(売価10,000円)を掛けで販売した。なお売主負担の運送費用300円を現金で支払った。仕訳は?




A11:
(借)売掛金10,000(貸)売上10,000
(借)発送費300 (貸)現金300




Q12:
商品(売価1,000円)を掛けで販売した。なお買主負担の運送費用100円を来月末に当社が支払う予定である。この送料100円については売掛金および売上金額に上乗せした。仕訳は?




A12:
(借)売掛金1,100(貸)売上 1,100
(借)発送費 100(貸)未払金100
「商品売買」と「発送費支払取引」を別々の取引のまま仕訳するだけです。
なおこれは新しい論点ではありません(2021年度以前でももしこれとまったく同じ問題が出題されれば上記のとおり仕訳していたはずです。収益認識会計基準が適用されるから、と説明されることもありますがそうではありません)



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