生きるってブレスオブザワイルド

・一昨年行った土地のことを夢のように思い出す。決していわゆる観光客向けとかそういう場所ではない、というか雑貨の卸売市場なので、どちらかといえば雑多に近いような場所だけど、大量のカラフルな工場生産品が永遠に並んでいて、私は人工物が本当に大好きだから、ああ、プラスチックのキーホルダーを売りながら折り畳み机で何かの麺を食べていたマダムを夢のように思い出す。

・知らない街の中小企業の1Fのごちゃごちゃとした倉庫が本当に大好きで、いろんな運命が少しずつ違っていたら細々とした工場生産の何か、文房具とか、そういうものを企画する会社に勤めたかったと考える。
ああ、駄菓子を企画する会社もいいな…。

・クリエイターになることしか選べなかった。バイトに10連続で落ちる。それでも、あり得たかもしれない人生をよく夢見る。
ていうか、工場は押さえてあるんだから起業しちゃえばいいのか★

・それで有名になれるかどうかはともかくとして、そうなろうと思えば何にだってなれるのだと思うと、人生ってすばらしいな、私は文房具の会社を始めてもいいし、ちょっと憧れだったメイドカフェに勤めてもいいし立ち上げてもいいし、服屋をやってもいい、曲と振り付けを発注してアイドルになってもいい。
何にでもなれてどこへでもいけるのだ。
ただ、そうしようとしなかっただけで。
いやまあ、今はそれ以前に流行病が色々アレだけど…。

・生きるってブレスオブザワイルド。
できることに限界なんてなくて、世界の全てはきらきらとまばゆく輝きながら、ただウチらが手を伸ばすことだけを待っている。