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思考停止 231004
・どうかな、二年前に飛び降りようと思うほど苦しんでいたことが、いま美しい形で舞い戻ってきて、やはり飛び降りなくてよかったな、と思っているのが、これが私のしばらく信じてきた運命論の照明であるということが、それが、そうであったとして、どうかな。どう思う。どうもこうも、私はいつだって私が正しいということを信じてもらいたくて、それで言葉を無闇に使ってきたんだから、いいじゃないか。しかし、なんだろうね、ちょうど数式が解けて、解法を見ても間違っていなかったのに、別に達成感もないあの感じ。ただただ「解けたな」と思っている。が、それでもやはり、いま私は嬉しいな、と思っている。
・感情と論理の乖離。
・毎日毎日を演じ疲れている。教師というのをやればやるほど…… 生徒の前に出るときには、私はまったく別人である。いつもの感じで出て、それで好かれるほど世の中は甘くない。
・上司の前でも先輩の前でも、真面目で謙虚な一年目として通っていて、上司の「君になら頼めるよ」という腐り切ったお世辞の上での押し付けを文句も言わず飲み込んで、死ぬより死んでいる。
・でも、やっぱりいま私は嬉しい。そのことが、ではないが。
・思考が足りていない、思考が足りていない、思考が。思考をすれば気に病んで働けなくなる。考えれば考えるほどダメだ。だからなにも考えていません。ただいままで重ねてきた私の私らしい感性だけが、それがより鋭敏になることもなく、世界の電波を受け取って判断している。
・私はもう、止まったのだな。
・これから先、新しいことなんかひとつも考えないだろう。抱き続けた思考も、なに洗練されることなく、いままで吐いていた言葉を、いままでのように、吐いていくに違いない。
・社会に出るって、そういうことか。
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