【韓国とわたし】②00年代前半:W杯と冬ソナ

近くて遠い国だった韓国との距離が一気に縮まったのは2002年日韓共催サッカーW杯でした。

“共同開催”には様々な物議がありますが(興味あれば調べてみてください)、当時中学生だったわたしは、ただただ馬鹿騒ぎしていました。

サッカーのルールもわからないくせに、「ベッカムかっこいい」「安貞桓かっこいい」だのミーハーに試合を見ていました。この時の安貞桓は本当にかっこよかった…今はぽっちゃりのおじさんになってテレビに出ているという衝撃

この時、韓国でも日本文化開放が進み、それまで漫画・アニメ・音楽CDなども公に流通するようになり、お互いに距離が縮まったのです。

ただ、W杯が終わるとメディアで取り上げられることは減り、一気に盛り上がった韓国に対する熱は冷めていったようでした。

そんな中、翌2003年どエライものが上陸したのです。それが「冬のソナタ」、いわゆる冬ソナです。

当時中学3年だったわたしは、NHKBSで放送していた冬ソナを偶然見はじめてハマりました。その頃は今のようなネットでの動画配信サービスはなく、映画や海外ドラマ(当時海外ドラマといえばアメリカのドラマ)はレンタルかBSやケーブルテレビで観るしかありませんでした。

宝塚歌劇の舞台がよくNHKBSで放送されるので、いつも番組表をチェックしていたわたしの目に留まったのが、冬ソナでした。

冬ソナは当時のわたしにはとても刺激的なドラマでした。なんだかクサい台詞(当時は吹替放送のみ)に、次から次に出てくる新たな展開(どんでん返しが続く)、そして詰め込みすぎの演出。映像の美しさと胸に響く劇中曲で完全にハマりました。なんだかクセになる、中毒性のある作品でした。

ただ、まわりに観ている人もいなくて、友人にプレゼンするも全く相手にしてもらえませんでした。

中3の夏に友人たちと花火をしていて(しかも気になる異性もいた)、「今日は冬ソナやから!」と途中で帰ったのはわたしです。録画予約までしてたのに、クライマックス間近で続きが気になりすぎて花火どころじゃなかった...!

NHKBSでの放送終了後に総合での放送があり、冬ソナブームが巻き起こったのです。

わたしにとってもこのブームは、それまで"歴史"ばかりみていた韓国の"今"に興味を持つきっかけとなりました。

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