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心を決めるとエネルギーが動く

ピアノの練習中
右手の親指が

「ちょっと疲れた」

と言う


(え、今いいところなのに…)
一瞬文句が浮かぶ


わかったよ、親指さん
教えてくれてありがとう
少し休もうね


ピアノの練習にのめり込む癖は
なかなか変わらない(笑)


この曲の冒頭
厳しい冬を越えて
待ちに待った春を迎える喜び

「春が来たよ!」
妖精たちの知らせに
私の頬は輝き
あふれでる喜びを
歌わずにはいられない…

どうやったらそういう情景や気持ちを
伝えられるような音が出せるのだろう

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10日ほど前に
東京の先生のレッスンに行ってきた。

2月の予約はなかなか勇気がいる
もし大雪になったらどうしよう…
それに手が冷たいと
上手く弾けないかも…
でも

春が来るまでなんて待てない!
私が私でいることを
とめられない

行く!と心を決めた途端
エネルギーが大きく動いた
私はこれをやるんだ、と決めたら
日々の小さい迷いがなくなっていった


先生の前にいるといつも
何もかも許されているのを感じる
だから余分な緊張がない

あなたのいろんな気持ちを
いろんな音色で表現したいよね
ここの和音のニュアンスは
その明るい音では伝わらなくてもったいないよね…
ここは妖精さんの羽ばたきのように…
ここぞというところはもっと胃を上げて!
この空間をこんなふうに大きく使えるようになるといいな

たくさんの有難いアドバイスは
すべて首がもげそうなほどに
頷けることばかり

「本当におっしゃる通りです。
でも、なんでこれが家で
自分ひとりでわからないんだろう!!!」

と叫びながら笑う私
つられて先生も笑う!

楽しい!

言われたように真似してやってみる
「わー!難しいっ!」

もう1回、もう1回
と口にするのは先生じゃなくて私
頭では理解した
お手本を再現するのは本当に
「難し〜〜〜い!!!」
「でも楽しいーーーー!!!」
先生の前では私はせいぜい5歳児だ

2人で笑い転げながらレッスンは続く

ご存知ない映画の曲であろうと
昭和の歌謡曲であろうと
何でも
私が大切にしているものを
大切にしてくださる


「この曲で時間終わりそうだけどいいですか?」

不意に聞かれて、
あ、そういえばあとバッハも見ていただきたかったんだった。
バッハはあっさり次回送りに決めた笑

レッスンはラストスパート。
再び熱が入る。

60分終えて
「まだまだここからやりたいくらいな感じですよね〜」
先生が楽しそうにおっしゃった。
「また来れませんか」

本当に!
また来ます。

3回目にして初めて泣かなかった
もっと早く出会いたかったという
悔しい気持ちもなくなったんだね

今が楽しい!
今が幸せ!

心からそう思えた
この幸せを
演奏の中で
日々のレッスンの中で

お返ししていきたい




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トップの写真は
フランチェスカさんの作品です。
決心した日に出会ったんです。
いつも私を勇気付けてくださいます。
ありがとうございます!

3月になりました。
山にはまだ雪がたくさん残り
風も冷たいけれど、
日差しはだんだんと春の気配。
みなさまのところはいかがですか?

次のYouTubeは最初に書いた曲を上げます。
もう少し納得がいくまで練習します。
お待ちくださいね。



最後までお読みいただき
ありがとうございました💐

ここぴ

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