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「小児がんサバイバーの娘の医療保険に加入しました」

再発治療終了から7年経過し、20歳を迎えた娘の、終身医療保険(緩和型)に加入しました。

緩和型…持病や既往症のある方でも入りやすい保険です。

「20歳」は、小慢*や特児*など、医療費助成や手当が喪失し、医療費の負担に加え、年金手帳が届くなど、経済的負担が増えますから、保険料が家計を圧迫するのでは本末転倒ですが、年齢が若く入ったほうが、子どもが自分で支払うようになった時、支払う保険料が安く済みます。

しかし、保険はあくまでも保険。まして「緩和型」は「標準型」と比べたら、お高い。
再発を経験し、いくつもの晩期合併症を持つ娘は、今後も入院治療のリスクは考えなければならないので、再発の治療後、5年経過した時から「高いなりに安い年齢で、がん特約付けて入れる時に入る」と決めていました。親の出来ることの備えの一つと考えています。

ちなみに払込保険料は、20~80歳と30歳~80歳を比較したところ、ほぼ同額でした。
ですが、娘が10年後に、今と同じ保障が付けられるかは、難しいと判断し、とにかく加入出来れば、後によい商品があれば、見直せばいいです。

*引受基準緩和型は20歳からの加入のようです。
*加入時のがんの告知義務
「過去5年以内」で、保障に「がんや三大疾病特約」を付けるなら、「過去2年以内」です。
3社で検討しましたが、どこも概ね同じでした。

今回お世話になったプランナーの「緩和型」と「基準型」の説明は、
「一応、便宜上は5年間再発しなければ完治したと見なされます。また、5年間医療にかかってなければ基準型も可能ですが、娘さんの晩期合併症だと、不担保が付いたり、入れない可能性が高いです。基準型ではなく緩和型になるでしょう」。

小児がんサバイバーの長期フォローアップが当たり前になってきた昨今、5年間医療にかからないことは考えにくいですが、条件に当てはまる方は、入れるときに標準型をご検討ください!

今回提案されたのは、M生命、N生命、T生命の商品です。
M生命はN生命より、告知項目は緩いです。
T生命は、膝の手術を1年以内にしていたので、そこが審査に通りませんでした。

保険に加入をお考えで、計画手術がある方は気をつけてください。
また、これは健常者もそうですが、健康診断等で何か引っかかると不担保が付いたり、加入が出来なくなることがあるので、健康診断や検査を受ける前に加入してくださいね。

緩和型保障内容(無解約返戻金型)
〇 保険期間:終身  
〇 手術、先進医療、通院特約
〇 入院日額5,000円  60日型
〇 三大疾病特約、払込免除
*三大疾病の診断を受けたら、以後保険料は免除で保障は継続されます。
「払込免除」は、商品によって身体障害状態の条件が違います。聞いて比べてみないと盲点です。

私の希望する保障内容は、健康なお子さんであれば特別な条件ではないけれど、持病があっても入れる終身医療保険+三大疾病の保障となると、一気に保険料が上がります。
全く同じ保障にはなりませんが、基準型より約4,000円高いです。
40歳後半で見直した私の保険料よりは、5,500円安いです。

■医療の保障の「共済」
共済は治療後5年を待たずに入れます。(各団体にご確認ください)
多分、小児がん治療後に、多くが加入している「共済」は、娘は0歳児から加入してます。私の母が出産祝いに加入してくれていて、2度の小児がん治療では、本当に助かりました。
「都民共済」のこども型は、18歳で総合保障型に移行されます。
総合保障型は、入院保障が半額以下になり、手術、先進医療の保障が無くなります。
更新時に「入院保障型」に変更か、「特約をプラス」することをおすすめします!

私も手術、先進医療の「医療特約」を付けようとしましたが、保険請求している娘は、「健康告知確認が必要」に該当し、医師から経過観察・通院・検査指示、内服薬が処方されている「慢性疾患」は、医師の手から離れ「5年」経過しないと、コースの変更や特約は付けられないと言われてしまい、それもあり、医療保険を備えたいと思いました。

お子さんの共済にご加入されている方は、更新時には、保障内容をしっかり検討されてください。

ご存知の方も多いと思いますが、「ハートリンク共済」という、小児がんに特化した共済もあります。
治療終了、7年経過が加入出来る条件です。

※特児…特別児童扶養手当
※小慢…小児慢性特定疾病医療費助成
18歳未満が対象ですが、引き続き治療が必要と認められる場合には 、延長手続きをすれば、20歳未満まで対象となります。

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