見出し画像

ニコニコ動画が大好きだった。

 note書き始めだから昔語りも多少はね。自己紹介的な意味もあるし。

 サービスイン直後のβの頃から、ニコニコ動画をよく見ています。見るのが好きだったので、いつしか作るようにもなりました。そんな思い出をここに書き残しておこうと思った。


初期

 ニコニコ動画にハマったきっかけは、ロックマン2のTAS動画でした。まあ、その頃は、TASとはなんなのかさえ曖昧だったんだけども。壁抜けに始まるスーパープレイの数々。30分かからずにクリアしてしまう。衝撃を受けました。こんな遊びができるなんて。

 今公開されてる中ではこれが最も古いけど、もっと古いのもあったと思う。この頃のロックマン2動画がきっかけで、思い出はおっくせんまんも流行ったわけで。エアーマンが倒せないなんかもかなり初期の話。個人的なことを抜きにしてもニコニコの歴史には欠かせないロックマン。
 これをきっかけに、TAS動画をよく見るようになった。おやつさんの挑戦シリーズとか、ISMinさんのマリオとか、Cstrakmさんのマリオカート(これがTASさん付けのルーツである)とかが記憶に残ってますね。

アイドルマスター

 ニコマスという愛称で、ニコニコ御三家とか言われてた、アイドルマスターのMAD動画。初期は結構見てた。わかむらPさんの「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」など。もう消しちゃったみたいだけど。Perfumeを知ったのもニコマスだった。ニコマスをきっかけに、XBox360を買って、アイドルマスターを遊んだものだ。懐かしい。ゲームにはそんなにハマらなかったなあ。千早と真を終わらせて、あとはそんなに。あ、でもコンサートには1回行ったことがある。友人にニコマスPがいたのだ。で、その人が行けなくなったのでチケットを譲ってもらったのだ。以前からの知り合いがいつの間にかニコマスPになっていた。それも2人も。

ボーカロイド

 僕はもともと音楽屋だったので、ボーカロイドなるものが出るよと聞いた時は興味が出た。友人のバンドマンと、使えるくらい優秀だったら、デモテープの仮歌入れるのとかに便利そうだよね、なんて話していた。でも実際に出てみたら、もっと別の発展をすることになる。
 僕も何曲か作って公開している。あまり再生数はないのだが。なかなか調声が難しくて……。初音ミクのあまりのレッドオーシャンに乗り込んでいく勇気もなく、巡音ルカを使うことが多かった。ボーカロイドオンリーの即売会に出たこともあった。懐かしい。
 でも、人様のボーカロイド曲を聞くことはなかった。関心がなかった。理由は自分でもよくわからないが、あんまり合成音声が好きではなかったのかもしれない。じゃあなぜ自分では使っていたかというと、自分では歌えないし、歌う人を雇うこともできなかったから、その代替だった。
 でも、こんなにムーブメントになるなら、それなりに聞いておけばよかったと思う。もっと調声を研究していれば、もっと頑張って作っていれば違っていたかもしれない。
 なんか最近、創作意欲が少し出てきているので、またなにか作って公開したいと思っている。そのために、ずっとやっていなかったDTMの環境も整えた。

松岡修造

 ちょっと毛色は違うが、松岡修造ブームがあった。僕も大好きだった。自分でもMAD動画を作ってみたこともあった。人気のある動画は、500万再生もされている。すごい。今でも毎年、誕生日には合作が作られている。

ドラゴンクエストRTA配信

 ニコニコ生放送ができて、ゲームの実況配信が盛んになってきた。2010年くらいのことだったと思う。今でこそRTA in Japanとかですっかり知名度もあって人気ジャンルであるが。
 ドラクエ3のタイムアタックにハマった。3時間もかからずにクリアしてしまう。それも人の手で。もともとドラクエは大好きだったが、そんな遊び方があるなんて知らなかったのだ。そのうち自分でもやるようになった。並走部というのがあって、スタート時間を決めてみんなで一斉に始めてタイムを競うのだ。3時間を切ると一人前プレイヤーみたいな扱いだった。僕ものそのくらいまでやってた。並走部の人とはオフ会をしたこともあったなあ。飲んだあと麻雀しに行ったりしてね。
 今でもよく見る。
 e-Sportsにタイムアタックの競技が含まれないのを不思議に思っている。ドラゴンクエストRTA駅伝なんか、e-Sportsとしても素晴らしいと思うのだが……。

Biimシステム

 おおざっぱにいうとRTA動画に特定のレイアウトでゆっくりボイス解説を付けたもの。それまでRTAというと、ドミネーターさんのような、ストイックにタイムを突き詰めていく動画が多かったのだけど。それだけでなく、エンタメ要素が大量に盛り込まれた。これはBiim兄貴とニコニコの功績として極めて大きい。
 そんなにタイムが速くなくても、面白ければよいのだ、ということになった。いや、もちろんタイムを縮めるための工夫や練習は必要だが。そこまで突き詰めたものでなくても、受け入れられるようになったのだ。
 今や関連動画は何万件もアップロードされており、RTA業界って広くなったよなと思う。今だと茶豆兄貴とか、与兵衛兄貴などが有名なんだろうか。あとTASさんからRTAに移籍?した方とかもいて。ピロ彦さんとか。
 これにも僕は動画を作ってアップロードしている。多いものは、1万再生以上したものもあった。

ボイロ

 最近(といっても5年くらい)流行している。YouTubeではなぜかボイロは流行っていない、と思う。ゆっくりでなくボイロを使う人も多くなってきた。ボイロ系投稿者の大規模コラボふにんがすなどが有名。
 よく見ていた人が揉め事で消えてしまったりとか、なにかと騒がしい界隈だなあ、と思う。

迫真将棋部(将棋淫夢)

 僕は将棋が実は好きだ。20代の頃は毎週NHK杯トーナメントを見ていた。ただし下手の横好きなので将棋ウォーズは級位者である。
 ニコニコ動画といえば淫夢である。認めたくない人もいるようだが(運営とか)、これは明らかに事実である。そこに将棋動画をかけ合わせたもの。2015年から2年くらい盛り上がった。

 今は下火になってしまったが。ボイロ将棋部というのがそれなりに後継として栄えている。YouTubeのほうが、将棋は人気があるようだ。

おわり

 実は東方とかは見ていない。全く知らないのだ。でも、大まかにはニコニコの歴史で有名なものは見てきた……わけでもないか。もうサービス開始から17年になって、この前は攻撃を受けてサービス停止になったり、でも復活したり。
 ニコニコの良さはコメントだ。YouTubeの動画にもコメントは付けられるが、基本的には動画1つにつき1コメントだ。ニコニコ動画の場合、動画のツッコミ場所にコメントをいくらでも付けられる。それが楽しかった。YouTube動画でわざわざコメント欄を見ることはないが、ニコニコは勝手に流れてくる。その、仮想的な同時性が楽しい。これからも楽しいニコニコであってほしい。
 でも再生数や住人は低下の一途を辿っている。ニコニコ動画のほうはまだしも、ニコニコ生放送の方はどうかな……。もう役割を終えて、あとは滅びるだけかもしれない。でも僕はそこで育った。どうして故郷を捨てることができるだろう。

堕落する準備はOK?