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元デザイナーのアスペができること(自己紹介)

はじめまして。
ひきこもり歴4年目、
アスペルガー症候群のmokuです。

・デザイナー・イラストレーターの経験
・アスペルガー 症候群当事者

という経歴を活かしながら、
このnoteでは

「障害者が利用できる制度はあるか」
「こんな事で困っている」
「こんな事を経験した」

など、絵や図を交えながら
分かりやすくお伝えしようと思っています。

自身の社会復帰を目指すとともに、同じような悩みを抱える方の社会復帰のきっかけにもなればうれしいです。

以下、私の略歴です。


mokuが発達障害だと分かるまで

私がはじめて発達障害を自覚したのは
10代後半でのこと。

バイト先のコールセンターで
トラブルを起こしたことがきっかけです。
「聞き間違え」が原因で、お客様に誤った案内をし、下記みたいなクレームを頻発させていました。


お客様「AをBにして下さい
私「少々お待ち下さい。…お待たせしました、AをCにしました!
お客様「!?!?!?」


ふざけてるのか!?ってなりますよね笑
ところが、私はかなり大真面目でした。。

このようにとんでもない言葉の変換をするのが日常茶飯事で、「あの子大丈夫⁇⁇」と周りからドン引きされていました…
私もこうして文面で客観的に見て、我ながらヤバいヤツだなと思います。


いくら注意されても同じ事を繰り返していたので、会社では問題児として、見張り付きの専用席までできる事になりました。

日に日に自信をなくしていく私を、見兼ねた母が初めて精神科に連れていきました。

そこで告げられた診断名は「アスペルガー症候群」。

家族からは「でも、初バイトだし、障害者に見えないし…職場が合わなかっただけじゃない?」ということで、とりあえずコールセンターのバイトだけ辞めて、障害者申請をしないまま大人になりました。


障害者に見えない…と言われるのは、勉学がとても優秀だったからです。
ですが、雑談や場を察する力などが欠けている事、さらに言葉の聞き取りにくさを自覚していたので、「普通の人」として生きていくのは正直しんどかったです。



「普通の人」から引きこもりへ

その後、なんとか単純な作業バイトを見つけて、「普通の人」として働き続け、お金を貯めて専門学校に入学し、
障害を隠したままグラフィックデザイナーになりました。

入社後、制作物は褒められ、いくつか全国規模の商品にもなりました。
しかし、コミュニケーションの部分で、直属の上司に「人としておかしい」と言われ続け、だんだんウツになっていきました。

おかしいと言われた原因は、以前のトラブルと同様、聞き間違えが多かった事、
それによる勝手な思い込みでした。

言われた事をそのまま実行できないのは、仕事上かなり致命的です。

結局、そのデザイン会社も聞き間違えが原因でクビになり、現在の引きこもりに至ります。


言葉が聞き取れない障害


最近になって自力で病院に行き、分かった事ですが、私は発達障害に特有の
「聴覚情報処理障害」を併発していました。

これは言葉が上手く聞き取れない障害です。

普通の方はカフェで会話をするとき、
相手の言葉が良く聞き取れるそうですね。
(かなり驚きでした)

一方、私がカフェで会話をする場合は
「コップを置く音」「換気扇の音」「コーヒー豆を挽く音」「BGM」「違う席の会話」「目の前の人の言葉」
これらが全て同じ音の塊で押し寄せてきます。

そのため、脳が必要な情報を選別できずに、言葉を聞き間違えてしまうようでした。


反対に、オーケストラでもポップスでも、楽曲を耳で聞きながら、DTM(打ち込み音楽)で再現する事が出来るので吃驚されます。

つまり、私はひとつひとつの音に対して敏感でありつつ、言葉も一つの音として捉えているようでした。


手帳2級でも障害年金に落ちる現実


とうとう「普通の人」として生きる事が嫌になった私は、引きこもり4年目にして、もう一度精神科に行きました。

最近は発達障害の認知度も上がってきたおかげで、診断から15年が経ち、ようやく家族も少し理解してくれるようになりました。
(わたしの家は母子家庭なので、親がずっと働きづくめで、忙し過ぎたのもあります)

身近なひとに理解してもらった安心感もあり、手帳の取得と障害年金の手続きに自分で行きました。

しかし、障害手帳は2級を取得しましたが、
障害年金の審査には落ちてしまいました。

家族の負担を減らすため、これから頑張って働きたいと思っています。
しかしながら、障害者の雇用をサポートしてくれるA型事業所は待機人数が多くて、まだ利用の目処が立っておりません。


そこで、引きこもっている最中、フリーイラストサイトで1000枚以上イラストを投稿し続け、
メールでお仕事を稀に頂いていたことを思い出しました。

その中で分かった事は、「お仕事を文書でやり取りすればトラブルが全く起きない」という事でした。

そんな訳で
将来的に文面でお仕事が出来たらいいな、と思い、こうして練習も兼ねてnoteに投稿する事にしました。

至らぬ事ばかりかと思いますが、
ゆっくり更新していきます。
暖かく見守って下さるとうれしいです。

moku


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