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ろーてろんじゃのなつやすみ自由研究②

道悪×活性化弱いステップ狙いは効果ばつぐんで絞りやすくて、最近は良馬場多頭数GⅠとかよりテンション上がる。人って変わるもんだなー。

逆説的に、日本の競馬は前に行ける方が基本有利とか追走できないから後方になってるとか、競馬の構造に関する示唆でもあるんだけど。
"なぜ"活性化弱いステップが有利になるのか、細かい理屈までは説明されてないし浸透してないのは仕方ないかなと思う。
欧州競馬がヒントっぽいというか、そのまんまじゃね?というか。

札幌記念やキーンランドC(どちらも道悪で逆ショッカーが連対)を見るにつけ、L的レース質でL的ローテを買うわけだから外枠(L)志向で狙うのは大いにアリだと思う。
純粋短縮ショッカーの場合は内枠の方がよかったような気がするけど最近あんまり意識することなくて忘れた。

内枠C系馬を買うような呼吸で外枠L的ローテを買う。混戦思考回路の逆なので対応しにくさはあると思う。

キーンランドCのシュバルツカイザーとかは外枠差し馬だけど短縮でもないし休み明けでもない。ローテにL質が足りない。L質が強いほど良いっていうのは…テンション低いのがいいのか、その方が矯めが効くのか、このメカニズム説明しにくいけど味わい深い。

良馬場多頭数なら本来適したテンションではなかったはずのL的ローテ馬が、道悪や少頭数の影響でちょうど流れに乗れる存在に変わる。精神的に(一時的に)L的になっているのでスムーズに走れる外枠も合う。まとめるとこう。

いわゆる"走る気がある"というわけではない。むしろ走る気はない部類かもしれない。最低限の活力は要るけど。それぐらいがちょうどハマるレース質。欧州競馬に前向きさや追走力が問われるか、みたいな話。気分良く走れるという意味にはなるんだと思う。競馬は一番気持ちよくなれたやつが勝つ。気持ちくなろ?

C的ローテの呼称として"集中状態"ていうやつがあると思うけどL的ローテのそれも欲しい。募集します!


☆ 逆ショッカーで狙いたいパターン☆
●頭数が少なく凡戦になりそうなとき
●GⅡ以下など、レベルの低いレース
●前走よりハードに感じにくい臨戦過程
●スピードに慣れていない


スピードに慣れていない→前走後方だったりで追走に難があった→少頭数・道悪・相手弱化の効果で流れに乗りやすくハードに感じずに好走できる。

短縮ショッカーのポイントは他馬がハードに感じる厳しいレースにおいてスピードに慣れている(活性化されている)テンションの高い馬が優位性を活かして激走することだったので、やっぱり回路が色々逆ベクトル。

ただL的レースで活性化弱い馬を狙う、というアプローチでは内容不十分かもしれない。今回楽に感じる部分はやっぱり欲しいので、前走レベル高かった(今回ダウン)、長い距離で意図的に抑えられ我慢を強いられた(逆ショッカー)とか。
前走が同距離かつ今回より低いレベルで後方だったら今回楽に感じる要素薄い。

例えば今年の函館記念は稍重で前走条件戦の差し馬ローシャムパークが勝ってるけど今回延長。同じく条件戦からで今回短縮のブローザホーンは2番人気3着。条件戦からの短縮だとよほど活性化補完がないと。

去年重馬場の函館記念勝ったハヤヤッコは前走春天の逆ショッカーで、今年は前走同距離の新潟大賞典から稍重函館記念7番人気5着。
道悪と逆ショッカーの親和性っょぃというか、レース質をガラリと変えてしまう道悪のチカラえぐい。

"前走GⅠからダウン×休み明け×逆ショッカー"というのが散見どころじゃなく夏冬のセカンドクラスでキマッてる。ストレス活性化諸々の布石要素が揃いやすいローテってことなのかな。
今年不良馬場の新潟大賞典勝ったカラテは前走JCから休み明けダウン逆ショッカー。3着にも逆ショッカーイクスプロージョン。
これから毎週道悪で競馬やろうぜ!

<まとめ>
逆ショッカーすげー。
セカンドクラス重賞での逆ショッカー激走にGⅠからのダウンがよく絡む理由としては、短縮だけど摩擦が弱いのが逆ショッカー激走の肝なので相手弱化→摩擦弱化はよく馴染む。そして道悪も摩擦が弱まる(バラける)効果があるのでさらに馴染む。

道悪は良馬場の場合より物理的にペース(ラップの数値)が落ちるので逆ショッカーが楽に追走できる。
一般的には道悪はタフという認識だと思うけどそれはスタミナ要求度の話で、スピード(追走力)要求度は良馬場より落ちる。スタミナ面では厳しくなるがスピード面では楽になる。競技性、価値観の話。

夏はセカンドクラスといっても小回りコースが多くて忙しさがレース質に影響するんじゃないかと思ってた。実際函館札幌での逆ショッカー事案はほぼ道悪絡みなので道悪の効果たるや、セカンドクラス考察のはずが道悪考察をしてる気になってくる。
冬のセカンドクラスは広いコースが多く、舞台設定の重要性を実感。

レース質に関わるパラメータも大体わかってきたので、自由研究のおまけとしてレース質判別の採点法みたいなの考えてみようかな。なおこれにはゲートが開いてみないと分からないペース・展開は含まれない。馬柱で全て解決!
例→道悪(摩擦-3p)多頭数(摩擦+1p)…摩擦p合計がマイナスならそのレースはL質、みたいな。

摩擦強いレース質で好走しやすいローテタイプ、摩擦弱いレース質で好走しやすいローテタイプというものも敬虔なローテ論者はイメージできるようになってくると思う。

自分自身以前はGⅠしかヤラず摩擦強いフィールドばかり見てきた。今年に入ってからはセカンドクラス中心に摩擦弱いフィールドを意識的に見るようになり、それぞれの傾向、違いをより意識できるようになった。道悪のヤバさ、多頭数の価値の低さ、ローテ論の優位性、などなど収穫は多かった。主な摩擦弱化要素ってダウン、道悪、少頭数、広いコース……他にあるかな?

Mの厄介なところは当該レース質の摩擦レベルとは別にローテによって各馬が感じる摩擦レベルが変わるということ。昇級馬と降級馬では感じる摩擦が違う。そこが今井さんのロジックの斬新さだと改めて感じた。静的な個体評価とは一線を画してる。

1600OP→1600GⅢみたいなローテの優位性の得にくさとか、同距離ストレスとは、みたいなことにも思考が延長していくよね。

ところで、逆ショッカーのこと知ってる自分ですら逆ショッカーの馬柱ってなんか光って見えなくてむしろ燻んで見える。こんなん買えるんか?と。
定義にやや幅があったりまだ根付いてなかったりするせいかな。


もうすぐ秋競馬が始まりGⅠシーズンも近づいてくるのでセカンドクラスについて考えるのは一旦休止。
ちなみに有力馬が本番直行しがちで少頭数がデフォになりつつあるトライアル重賞は春二冠経由の逆ショッカーお誂え向きになりやすく摩擦弱そうなら要注意。

なお9月2日夜に今回の総括および夏のセカンドクラス重賞締め括り新潟記念展望みたいな感じでTwitter改めXにてスペースやります。興味持っていただいた方は下のリンク先までどうぞ!