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『絵を見る技術』の掲載絵画が見づらい件について

イントロ いい本なんだけれど

『絵を見る技術 名画の構造を読み解く』秋田麻早子 朝日出版社

この本はとてもいい。
知名度も高く、しかも売れている。

だが、印刷がよろしくない。
元の絵画がわかりにくい。

たとえば、p.36 ティントレット(Tintoretto)「マリアの神殿奉献」をみてください。

Madonna dell’Orto (Venice) – Presentation at the temple of the Virgin (1552-1553) by Tintoretto

えぇそうだったの!

上の画像ほどに本では見えていませんよね。
本では全体が黒っぽく、マリアの周りに人がいるのはわかるけれど、こんなに多くの人がマリアを囲んでいたなんて、わかりません。

そこで、

WikipediaやWikiArtなど、
パブリックに公開されている絵画の画像への
リンク集を作りました。

リンク先の画像はダウンロードしても問題にならないパブリック・ドメインを探したつもりです。

一括置換しているので、ところどころ間違っているかもしません。
リンクがないものは見つけられなかった作品です。

ちなみに

の2冊は、時代限定の1冊本として卒なく、作品が掲載されています。
本自体A4サイズと大きく、印刷は美術本として鑑賞に相応しい美しさです。構成、網羅性も優れています。定価はそこそこしますが、ユーズドで安く出回っています。


序章 君は見ているけど、観察していないんだ、ワトソン君――ビジュアル・リテラシー

  • 竹久夢二
    「室之津懐古」

  • コブリー(John Singleton Copley)

  • ルノワール(Pierre-Auguste Renoir)

  • ムンク(Edvard Munch)

第1章 この絵の主役はどこ?――フォーカルポイント

第2章 名画が人の目をとらえて放さないのはなぜか?──経路の探し方

第3章「この絵はバランスがいい」ってどういうこと?――バランスの見方

第4章 なぜ、その色なのか?──絵具と色の秘密

第5章 名画の裏に構造あり──構図と比例

第6章 だから、名画は名画なんです

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