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海水魚

10年ほど前ですが海水魚を飼ってました。
元主人が飼い始めて当初、世話は全て元主人がおこなっていましたが、単身赴任で家を空けることも多く、自然と私も餌やり、水換えなどするようになりました。

ディズニー映画のファインディング・ニモに
影響されて飼ったのでカクレクマノミ(ニモ)
ナンヨウハギ(ドリー)がおり、ナンヨウハギが一番大きくて水槽のボスでした。
よく別の魚を追いかけまわしていましたが、人が近づくと岩陰に隠れます。
よくしていた隠れ方が、岩の隙間に完全に寝た状態で挟まっていましたが、ふて寝しているようで可愛く、しばらく見ていたのを覚えています。

カクレクマノミは子どものうちはオス、メス両方の性を持っており、成長して一番大きく育ったものがメスになり、その他はオスになります。
家でも3匹いましたが、そのうちメスが水流を起こすポンプの上に卵を産むようになり、何度も産んではいつの間にか孵化して無くなるを繰り返していました。
一度稚魚を育ててみようと思いつき、ポンプでは水流が近いので、別の場所に平らな石を置いてみました。
うまい具合にその石に産みつけてくれて、日に日に変わる様子を観察しました。

孵化直前には透明な卵の中に、ほぼ稚魚の形が見てとれ、銀色に輝いた目が光り目立ってきます。
満月の前後に孵化するので、数日部屋を暗くし
ポンプを全部止めないと小さい稚魚はあっという間に流されて危険です。
他の魚達との戦いもあるので、電気を点けてからは手早く稚魚をすくいます。

すくい上げてからもヒーターに直接あたると死んでしまいますし、餌もワムシという生き餌でなければ食べません。

初めはお腹に養分を蓄えており、生きながらえますが、養分がなくなってからが勝負です。
ワムシは透明で見えないから食べているか分からないし、細く棒のようで魚に見えず成長しているか不安でした。

1、2回失敗が続き、朝起きて水槽の下に沈んでいる稚魚を見るたび落ち込みました。

3、4回目でやっとカクレクマノミの縞模様が見えるところまで育てることができました。
よく通っていた熱帯魚屋さんに相談して、1カ月過ぎたら、安心していいですよと聞きき
その後もう少し成長してから、お店で稚魚を引き取る話しをしました。

しかし1カ月半後、季節も11月になり気温の変化からか、ある朝全滅していました。
しばらくショックで立ち直れず、冬の間は難しいと判断して休んでいたところ
3月に東日本大震災が起こり、電気が4日間止まりました。
海水魚は酸素がないと1日も生きれません。

今も水槽を見かけるとしばらく見ていたい
くらい好きですが、一から立ち上げる
お金も気力もなく飼っていません。

いつか機会があれば淡水、海水どちらでも
いいので飼ってみたいです。



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