僕が勉強しなきゃと思う理由

ふと思い出したことがあって、とても大切なことだと思うので書いておきます。

一年くらい前、演劇の稽古をしていまして

稽古の合間に、主宰の方に「とても良い作品だし、役者さんもとても上手だから、行って勉強してくるといいよ」という感じのことをいわれて、稽古休みの日に共演者のひとと劇を観に行ったことがあります。

観てみると確かにとても面白い作品で、役者の方々も上手いひとばかり。なるほどなぁと思って観終わったわけです。

そのあと、「せっかくだし、かるく感想会しましょうか」ということで一緒にみた共演者の方とご飯にいったわけです。

いや驚愕でした。

その作品は、日本のある地方を舞台にした、社会問題も含めた作品だった(と私は思った)のですが、その共演者の方は「地理的にあのあたりって…だから」「歴史的には〜くらいの年代だと思うんですよね」「そのときって、他の地域でも実は…」などなど

背景にある知識がすごく豊富で、僕とは全く異なった見方で作品を捉えていたんですね。

僕は地理や歴史にも詳しくはないし、正直その人の話にはついていけなかったんですが

「それで、あなたはどう思った?」

と言われたときに、なんだかとても恥ずかしいような気持ちになってしまいました。僕の感想といえば、「面白かった」「役者さんの熱量がすごかった」「あのキャラクターが好き」くらいのものでしたから、なんとも薄く感じられてしまうのです。

べつに感想に良いも悪いもないんですが、僕はもともと劇を観たり映画を観たり、芸術とかエンタメをすごく好きでしたから

同じお金を払い、同じ舞台を、なんなら隣の席で観ていて、

でも、背景に知識があるかないかで見えている景色は何もかも違うんじゃないか、そう考えたら僕はこれまでの作品を本当の意味で楽しめていたんだろうか…と

かなりショックを受けた出来事でした。


受験や資格取得のために勉強が必要。

もちろんそういう側面はありますが

勉強をすることで、見える景色が広がって、同じものを通してでもより一層、楽しめるようになる。

そう考えると、勉強に対してとても前向きな気持ちになれると思うのです。

勉強、するぞ!



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