The Last Days of William Holden

50代,いや60代以上じゃないと分からない話題かもしれません.ウィリアム・ホールデンが不慮の死をとげてからもうすぐ42年も経つんですね. 当時は自宅で酔って家具に頭をぶつけて亡くなったとだけ聞いたのですが,たまたま流れていたこの記事によると,もともと非社交的(private)な人で,何日も所在不明になることがしょっちゅうだったと(俳優としての役柄はカッコよくて弁も立ち,全然逆方向でしたが).

1950-60年代に連続してヒット作を飛ばしたのですが,70年代からはスティーブ・マックイーンやポール・ニューマンに役を奪われるようになっきて,69年ワイルド・バンチ(サム・ペキンパー監督)が主演ヒット作としては最後でした.74年のタワリング・インフェルノでは奇しくもスティーブ・マックイーン(消防士)とポール・ニューマン(ビル設計者)の二人の主役たちの陰にかくれた脇役でした.表舞台から遠ざかって,もともと呑み助だったのがさらに激しくなり,外に出ない人なので,亡くなったときも飲んで家具に額をぶつけて激しく出血しているのに自分で止血できると思っているうちに意識を失って,失血死して4日後になってようやく発見されたそうです.へたにアルコールに強い人の一人酒って心身ともよくないのですね(実は私も人並み以上にアルコールに強いのですが,コロナ禍で自宅酒量があまりに増えたのに気づいてから自宅飲酒は一切やめて,まる1年経ちます)

振り返ってみると,ホールデンは主役としてカッコいい役ばかりで,コミカルな役はなかったですね.そのへんが同じハンサム系でもケリー・グラント("Walk, Don't Run", "Affair to Remember", "Charade", "To Catch a Thief"等では困惑顔や自虐シーン満載)やポール・ニューマン(同じく"Sting"), ジョージ・クルーニー("The Descendants")とは大きな違いだとも思えます.自分を笑い飛ばせるかどうかはストレスにもかなりリンクしそうです.

そんな悲しい亡くなり方のホールデンですが,主演作として晩年の「The Wild Bunch」も素晴らしかったですし,グレース・ケリーと共演したCountry Girlとか,キム・ノヴァクと共演した風来坊役のPicnicもユニークでした.ワタクシ的にはモノクロの「第17捕虜収容所Stalag17」が収容所モノの古典的傑作と思っています(後進のスティーブ・マックイーンの「大脱走The Great Escape」,ポール・ニューマンの「暴力脱獄Coolhand Luke」,ずっとあとの「ショーシャンクの空にThe Shawshank Redemption」などの先鞭をつけたとも言えるかもです).他にもWW2がらみではソフィア・ローレンと共演した『鍵』や,主題歌が有名になった『慕情』,『戦場にかける橋』などもありました.

Stalag17

https://www.imdb.com/video/vi3868247065/?ref_=vp_rv_ap_0

The Last Days of William Holden

https://greatentertainersarchives.blogspot.com/.../last...

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