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学生寮アシスタントによる寮生支援とリーダーシップ

早稲田大学のresidential assistant (RA)たちの新年度研修で「支援とリーダーシップ」について講演してきました.RAたちは寮生を支援するのが仕事で寮に住み込んでいます.

支援するには相手の「真の」ニーズを知らねばなりません.道に迷った人に正門前で「早稲田通りはどこですか?」と尋ねられたら,ここをまっすぐ行ったら早稲田通りに出ますよと答えるのでは支援としては不十分です.というのは迷っている人は「早稲田通り」そのものに行きたいわけではなくて99%の確率で早稲田通り沿いのどこか,か,そこから曲がったところにあるどこか,に行きたくて早稲田通りを探しているだろうからです.そこで支援者としては「最後にどこへ行きたいのですか」と謙虚に質問しなくてはいけない・・・というのが故エドガー・シャイン教授の『人を助けるとはどういうことか』の教えの一つでした(シャイン教授の本ではもちろん早稲田通りではなく確かマサチューセッツ・アベニューでしたね).

最初にこの話をして,適切な支援のためには質問力がなくてはいけない,それが支援者と被支援者の相互支援なのであり,実は支援者と被支援者はゴールを共有してリーダーシップを発揮し合うときに最大の成果を得る,という繋がりでリーダーシップ論に繋げました.

もともと,私は寮でのリーダーシップ教育には非常に関心があって,メリーランド大やバージニア工科大,それにスタンフォード大の学生寮をヒアリングのために訪問したこともあります.下記にそのときに書いたブログを埋め込んでおきます.



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