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カンザス州立大訪問記(6/10)TAの活躍

最初の科目LEAD212は200人の受講生に対して教員が一人で講義を担当する一方,受講生約12名あたりに一人の割合でTA(Class Leaderと呼ぶ)がついて予習・復習を支援することが行われているそうです.そしてこのTAたちのコミュニティを作り協同学習を促進することも熱心に行われています(カンザスのほかに,テキサスA&M大学,フロリダ州立大などでもTAの組織化が行われているそうです.この前見たワシントン大学も一応は共同イベントがありました). そしてこのClass Leaderを含めLeadership Studiesにはいろいろな種類の学生たちが参画しているのですが,その学生たちへの報酬のあげかたにも,大きく分けてアルバイトとして賃金を払う方法と,授業運営の実習という別の授業の単位を与えるという方法がある点は他大学と同じです.ただ,Leadership Studiesでは,この両方を同じ学生に対して行うということも試みているようで,それには両者のjob descriptionを相当に細かく言語化する必要があるのではないかと思われます. さらに,米国では大学院生が学部生のTAになる場合,レポートの採点を行うことは普通に行われている点が日本とは違いますが,Leadership Studiesでは学部生TA(Class Leader)が受講生の採点を行うこともあり,それを考慮して,3年生以上でなければならないという資格要件を設けています.ただ,採点ではなく授業の司会進行の部分に関して言えば下級生でも問題はないはずで,それどころか,自分よりも学年や年齢が下の人の司会進行でも学習できるという態度やスキルはむしろ積極的な価値があると思いますが,司会進行の部分だけを切り出したjobがまだないということかもしれません. (次回に続く)

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