クッキングパーティの由来

コロナ禍での会食自粛が明けて,私がシェフをつとめるクッキングパーティの予定がかなりのペースで入って来ています.4月はドタバタするので1回だけでしたが,5月と6月は既に2回ずつ.もしかして5月は3回かもしれません(追記:結局2023年は1月から11月までで24回ありました).

振り返ると,2001年ごろに,都立大の学生と行った熱海や房総,それに相模湖の貸別荘でバーベキュー代替で始めた自炊が発端でした(特に連泊の時に連続バーベキューでは飽きが来ますよね).立教に移ってからも続き,段々エスカレートして,ローマでもゼミ生たちとアパートを一週間借りてときどき料理したこともありました.学会など滞在型の海外出張にもマイ鉄鍋を持っていくようになりました.

ただ,合宿もいいのだけど日程を合わせるだけも大変なので,もっと手軽に,宿泊せずに自炊会食できる会場はないかと2010年ごろ探してみたら,都内にレンタルキッチンが増えてきていることがわかって利用し始め,最近では学生や卒業生だけではなく仕事仲間やテニス仲間でも開催するようになりました.

レンタルキッチンの大きなメリットは,ホームパーティと違って,特定のメンバーや私の家族の負担にならず、仲間だけで(他のお客さんや店員に気をつかわずに)長時間ゆっくり楽しめることです.

私たちのレンタルキッチンの使いかたは,最初は,泊まらずに楽しめる自炊パーティ+道具(鉄鍋)を使う趣味という面が強くて,料理としては鉄鍋で焼くピザが主役でした.そのうちイタリアンにハマり(写真にある日高良実さんの『もっとシンプルに スキレットでつくる僕のイタリアごはん』がきっかけ),コロナ禍ではフレンチにハマり(上田淳子さんの一連のレシピ本がきっかけ.他に若山曜子さんのレシピ),いまでは鉄鍋は調理道具としてどうしても必要なときだけ持参するだけになりました.

人数が多くなると会場での私の調理時間が長くなりすぎるので,前菜用に自宅でマリネを作って持ち込んだり,会場で作る料理にオーブン使用の一品を含めておく等の工夫が必要になります.3月は36人に膨れ上がって,そのときはさすがにマリネもオーブンも焼き石に水で、3時間キッチンに立ったままで,皆さんと「会」食することができず反省させられました.

こうしたパーティは私にとっては日頃の練習のお披露目の機会でもあり,そうした機会があるからこそ日頃から1人でも,ワイフと2人だけのときでも,手抜きせず料理を練習する動機にもなります.あと2年で早稲田も定年退職せねばなりませんが,定年後も毎月一回くらいはこうしたパーティを何かの形で続けるのが夢です.

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