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飲み屋に恋する男のはなし

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酒抜きで語れぬ私の人生、そのほんの一部をお聞きください、、
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#餃子

恋のおわりは

今日から私が以前、恋の病に取り憑かれたように始めた『立ち飲み屋』の話を綴りたく思います。 多くのお客さまに足を運んでいただきました。 多くの友人も日本中から集まってきてくれました。 やんごとなき事情で再び方向転換をするまでの一年半の時間をともに過ごしていただいた皆さんとのお付き合いの話が中心となります。 今日は簡単に店の周囲の雰囲気をご理解いただければと思います。 私は大阪の人間ではありません。大阪は人に優しい街だと思います。 その中でもこの『阿倍野』って街が、素敵に優しい

料理が好きだということ

今の若い人達がまだよく憶えていない頃に料理店で飲酒の出来る時代があった。 美味い料理に舌鼓を打ちながら、ビールや酒が飲めたのである。 街の中華屋で脂っこい肉ニラ炒めやニンニクたっぷりの餃子をビールや紹興酒で胃袋に流し込むのはたまらなかった。 私は料理が好きである。 飲み屋をやっていたくらいだから当たり前だろうと思われる方も多いだろうが、料理の得意でない料理人はいる。 たぶんセンスの問題だと思う。 たとえばこの肉ニラ炒めを作る手順である。 下ごしらえは別として炒める順番

緊急事態宣言解除をうけて

緊急事態宣言という言葉を考えていた。 緊急事態には間違いなかろうが、それほど緊迫感は無かったような、、 宣言は続けたまま規制だけ徐々に解除してもいいんじゃないかとも思った。 リバウンドを心配するのであるならば、何かしらの重石は残しておくべきだと思う。 それにしても皆、よく言うことをきく。 私がまだ飲み屋を続けていたら反政府組織を作り地下に潜ってゲリラ活動を行っていたかも知れない、というのは冗談であるが、それくらい飲食業の連中は大変なはずである。 黙っているのが不思議だと個人