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【本解説】コンサル1年目が学ぶこと

今回は20万部を突破しているビジネスパーソン定番の一冊
『コンサル1年目が学ぶこと』について解説します。

 今回取り上げる本はビジネスパーソンであれば誰もが知っておきたい『コンサル1年目が学ぶこと』です。
ビジネスの基礎力を身につけたいと願う新人ビジネスパーソンに向けて、時代が変わっても変わらない普遍的なビジネススキルをお届けします。

要点をまとめて解説していきますが、『さらに読みたい』『深く自分でも読んでみたい』と思った方は是非購入してみてください!


結論

本書の結論は4つです。

  1. 話す技術は期待値でうまくいく

  2. 仮説思考は問題解決に早くたどり着ける思考法

  3. 議事録は書類作成の基本が学べる

  4. ビジネスマインドはバリューから考える


具体例を交えながら深掘りして解説していきます。
その前に本書はタイトルからしてコンサルタント向けの本に思えますがご安心を。
職業業界を問わず15年後も役立つ普遍的なスキル、そして社会人1年目の処方が学べる内容になっています。なので『私コンサルティング会社に勤めてません』という方でもためになることがたくさんありますので最後までお付き合いください。


話す技術は期待値でうまくいく

 一つ目は話す技術は期待値でうまくいくについて。
よくコミュニケーションスキルで重要視されるのが

『結論から話せ』
『数字で話せ』
『ロジックで話せ』

といったものです。
本書でもそれらが取り上げられていますが、あえて割愛します。
ここでは著者が最も重要とするコミュニケーションスキル、『相手の期待値を把握する』をご紹介します。実はビジネスにおいて一番大事なものがあります。
それが相手の期待を超え続けることです。
これはどんな職業、業界問わずビジネスであれば基本中の基本です。

じゃあ、どうやったら相手の期待値を超えることができるのか。
それが相手の期待の中身を把握することです。
顧客や消費者、もっと言えば上司が何を期待しているのかを正確に把握します。そして何を期待しているのかわかったら、そのレベルにおいて何が何でも相手の期待以上の成果を出すことを目指しましょう。例えば、クライアントから市場規模の数字を出すことを求められたら市場規模の数字を出せばOKではありません。

数字を出すことは100%かもしれませんが、それは最低ラインです。
相手の期待値を超え、120%にしなければビジネスは成功しません。
このことから相手の期待値がどこにあるのか、どの程度までかを把握するためにコミュニケーションが必要になってきます。もし期待値が満たせないというなら安請け合いしないことが大事かもしれません。


仮説思考は問題解決に早くたどり着ける思考法

二つ目は
仮説思考は問題解決に早くたどり着ける思考法
ビジネスの基本となる期待値越えは、期待値把握というコミュニケーションが必要だとわかりました。
次は思考術についてです。コンサルの思考術として有名なのが

・論理思考
・仮説思考
・問題解決

などがあります。著者が重要視するのは仮説思考です。
なぜならコンサルタントの思考のエッセンスは仮説思考の中に詰まっており、一度身につけてしまえば生涯使えるからです。これは著者以外の偉い人たちも異口同音に唱えているので間違いないでしょう。

仮説思考とは
『初めに仮設は力という考え方』で
『ストーリーに沿って、あらかじめ調べるポイントを絞り込む』
思考法のことです。

皆さんは何か結論を出さなければならない時どんなことをしますか?
多くの人はたくさんのデータを集め、データが揃ったところでそれぞれ詳細に検討して、結論を導き出すのではないでしょうか。
このような網羅的に結論を出す方法は時間ばかりかかるので非効率的です。
そこで仮説思考です。
仮説思考は今予想できる範囲でストーリーラインを描きます。『もしかしたらここではないか』という仮説の元、リサーチを行っていくので非常に効率的です。

もし仮説もなくリサーチを行っても得られるものは何もないでしょう。
では具体的にどうすれば仮説思考となるのか。
それが『仮説』『検証』『フィードバック』のサイクルを高速で回します。

例えばこんな時
A店の売り上げが悪いとき、まず『サービスが悪いのでは』という仮説を立てる。
そこでアンケートを取り検証した結果、『店員の接客態度が悪い』という事実が明らかとなった。
そこで、サービス改善のために社員教育を行った。

もしアンケートを先に取ってしまい
『商品が悪い』『接客が悪い』『店内が不潔』
など様々な回答が出てきてしまったらそこから更にリサーチを行うので時間が掛かり過ぎる。
『サービスが悪いのでは』という仮説を立てたことで、すぐに改善へと迎えたのです。
仮にそこで改善されなければ『商品が悪いのでは』と新たな仮説を立てて改善していくことで本質の答えへとたどり着けるのです。
このことから仮説思考で考えることで、スピーディーに動くことができ問題解決できることが分かりました。



議事録は書類作成の基本が学べる


3つ目は
議事録は書類作成の基本が学べる
ここまでは『期待値を知る』『仮説思考』などコンサルの仕事に対するマインドについて解説してきました。
ここからはコンサルの具体的な『デスクワーク術』についてまとめていきます。

デスクワーク術といえば、
・議事録の書き方
・スライドの基本
・効率のよい勉強法
・プロジェクトの課題管理方法
などはありますが、ここでは初歩のテクニックとして『議事録の書き方』について解説します。
そんなの分かってるよという人もおさらいするつもりで読んでみてください。

議事録の書き方は新人の仕事の定番ですが、これほど文書の書き方が学べる機会はありません。
議事録には基本的なルールや作法がぎっしり詰まっているからです。
まず議事録の基本として、
・日時
・場所
・参加者
・本日のアジェンダ
を書きます。ついやってしまうのが発言録を書いてしまうことです。
誰がどう発言したというのを逐一書くのはただの記録となってしまうので NGです。
基本的に議事録はその会議で『何が決まったのか』を書きます。

なぜ決まったことを書くのか。
それは決まったことを紙に証拠として残しておけば、後になって決めた決めていないなどのトラブルが防げるからです。

決まった事とは例えば、
『〇〇商品は〇〇個を〇〇円で営業課で購入することで決定』
『WebデザインはC案を採用する』
『お客様の対応のために1名を専任で割り当てる』

このような決定事項を書くのが議事録の役割です。
他には
『確認が必要なこと』
『次回に向けてのTo Do整理』

なども確認しながら議事録を書いていくと良いです。


ビジネスマインドはバリューから考える

最後となる4つ目は
ビジネスマインドはバリューから考える
『期待値を超える』『仮説思考で考える』『議事録の書き方』と
最後はビジネスパーソンに必要不可欠な
『ビジネスマインドバリューを出すこと』です。
バリューとは付加価値のことですが、この付加価値が生まれる時とはどんな時でしょう。

答えは相手がそこに価値を感じてくれた時です。
当たり前の話じゃないかと怒られそうですが、ちょっと待ってください。
なぜそこまでして言うのかは、
これを頭では理解していても実行できていない人がほとんどだからです。

ではどうしたら価値が生まれるのか?
それが『自分がやりたいことではなく、相手が求めていることをする』です。
価値を決めるのは他でもなく相手です。
自分ではありません。
目指すのは他人に貢献することです。

相手にとって価値があることに目を向け、そこで自分にできることは何かを考えていきます。他人に貢献するという気持ちを前提に動くと価値が生まれるのです。
このことからビジネスにおいて重要なマインドとは、
いかに相手に貢献できるかにあったのです。

まとめ

コンサル1年目が学ぶことのまとめ
1.相手の期待値を知ることがプロとしての第1歩
2.仮説思考ですぐに問題解決する
3.議事録で文章力をアップさせる
4.相手のバリューは何かを常に意識する


今回は『コンサル1年目が学ぶこと』の超重要なポイントのみに絞って解説してきました。
まだ読んでない人はこの機会に、是非読んでみてください。
今回の知識が何か少しでもあなたの人生の役に立てれば幸いです。
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ではまた次の投稿でお会いしましょう!


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