ボディ内手振れ補正・レンズ内手振れ補正
オリンパスには、便利ズームのクセして単焦点顔負け画質、それでいてレンズ内手振れ補正がメチャクチャ効く、フルフレームマウントレンズでは実現出来ないサイズ感で、ズーム全域で明るさが変動しない使いやすさ、という、マイクロフォーサーズの代表作とも言える、魔法のレンズがあります。
みんな大好き、12-100ですね。
交換レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO | 交換レンズ M.ZUIKO PRO | オリンパス
https://www.olympus-imaging.jp/product/dslr/mlens/12-100_4ispro/
実は私、好き過ぎて2本持ってます(笑)
https://twitter.com/mharuka1/status/1372907539004751877
このレンズ、マイクロフォーサーズ界隈では非常に有り難いレンズでして、BMPCC4Kなど、レンズ内手振れ補正を持たないマイクロフォーサーズマウント準拠のカメラで、レンズ内ISによって、高倍率全域で手振れ補正が得られるため、必ず保有せねばならない、と言っても過言ではないレンズです。
ただ、レンズだけで手振れ補正が良く効く、とは言っても、どのくらい効くのか?実体はよく分かりません。
オリンパスのボディと組み合わせると、シンクロ手振れ補正で補正段数が上がると言いますが、自分の環境ではどのくらい違うのでしょうか?
というわけで、検証してみました。
https://twitter.com/mharuka1/status/1408788859878473738
シューアダプタを使って、親子亀ら・・・いや親子カメラにしています。
この状態で、ハンドで持ってカメラを同じように揺すり、比較を行います。
ところで、下記の文章は正確ではなかったようなので、この場を借りて訂正させていただきます。
GH5M2 では、レンズ単体になるのかと思いきや、電子手振れ補正は併用されているようです。
https://twitter.com/mharuka1/status/1408788991369912327
取説を見ると、5軸ハイブリッド手ブレ補正はどのレンズでも使用できる、と記載されていました。
GH5M2 に MZD 12-100mm F4 IS PRO を取り付けると、画面アイコンは[icon_stabilizer-5-axis-normal] が表示されていたので、電子手振れ補正が効いている状態のようでした。(いや間違ってる、とかあれば教えてください)
Panasonic | DC-GH5M2 | 取扱説明書 | 手ブレ補正
https://eww.pavc.panasonic.co.jp/dscoi/DC-GH5M2jp/html/DC-GH5M2_DVQP2460_jpn/0053.html#00001
動画撮影時には、電子式を組み合わせた5軸ハイブリッド手ブレ補正が使用できます。
5軸ハイブリッド手ブレ補正は、どのレンズでも使用できます。
電子補正(動画)
動画撮影中の上下、左右、回転軸、縦回転、水平回転の5つのブレをレンズ、ボディ、電子式を組み合わせて補正します。(5軸ハイブリッド手ブレ補正)
[電子補正(動画)]が働いているときは、撮影画面の[icon_stabilizer]が[icon_stabilizer-5-axis-normal]に切り換わります。
[ON]に設定すると、画角が狭くなる場合があります。
というわけで、結果をご覧ください。
モニタ内に映っている、ドアのガラス枠の位置が、モニタ内でどう左右に揺れるかに着目して見てみて下さい。
https://twitter.com/mharuka1/status/1408788988660383747
いかがだったでしょうか? 私の感想は、
https://twitter.com/mharuka1/status/1408788992540037123
ここでのポイントは、GH5M2 に MZD 12-100mm IS PRO を組み合わせると、電子手振れ補正のクロップファクターがかなり小さいという点です。
E-M1 Mark III を 12mm端 にしたとき、GH5M2 は15mmにして、画角がほぼ同様の感じでした。
画角のクロップが無い状態になることは良い点でもありますが、この画角3mmを諦める、もしくは pixel x pixel までクロップを行い、電子手振れ補正の適用範囲を拡大してくれれば、より電子補正の恩恵が受けられ、状況によっては好ましい結果が得られるシーンがあると思います。
最近流行りのアクションカメラなどでは、おもいっきりクロップを行い、強力な電子手振れ補正を実現していますね。
私の環境では、広角端で撮影することはマレで、標準域から望遠域での撮影が多いため、僅かなクロップは殆ど問題ありません。
超広角で最前列から舞台を撮影するときなど、クロップされたら困るシーンもあるため、選択できるのがベストです。
出来るだけクロップしないように、という配慮なのか、あまりクロップしても補正性能が上がらないからこうしているのかは分かりませんが、オリンパス製のレンズ内手振れ補正機構が内蔵されたレンズを使ったときにも、GH5M2で、もっと手振れ補正の性能が上がる方法を模索・実装してくれることを待ち望みます。
もちろん、オリンパスとパナソニックで、双方向にシンクロ手振れ補正・デュアルIS2 の互換性が得られれば、最大限の効果を得られないにしても、それが最もユーザーとしては好ましいですけどね。
通信の仕組みが異なるとか(知らんけど)、使われているドライバメーカーが異なっていてボディとレンズの間で情報交換出来ないとか(知らんけど)、サンプリングタイミングが合わないので逆に性能が低下する原因になりそうだとか(知らんけど)、いろんな障害があることは承知の上で書いていますよ、ユーザーは勝手で妄想好きですからね(笑)
まとめ
・クロップファクターを自由に選んで、電子手振れ補正の効き具合をカスタム出来るモードが搭載されることが望ましい。
ただし、必ず電子手振れ補正をOFFにできるモードも搭載されていることが前提。
・オリンパス、パナソニック、双方向で、レンズ内手振れ補正とボディ内手振れ補正を同時に使って、最大限の手振れ補正性能を発揮する互換性がある製品を提供して欲しいです。
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