HDMI出力端子の挙動差

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E-M1 Mark III と GH5M2 でHDMI出力端子の挙動が異なるので、この話題を取り上げてみる。

https://twitter.com/mharuka1/status/1408404673732645016

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https://twitter.com/mharuka1/status/1408404681265541122

これに関しては、オリンパスはダメダメですが、パナソニックもダメです。
ミラーレス一眼は、据え置きカメラじゃ無いんだから、録画中にあらゆる変化が起こります。

いままで三脚で録画してたけど、急に別の場所に移動するけど、移動中も録画したいし、途切れることは許されない、みたいな事があります。

これは私も現場で体験しました。
ライブハウスの2階で三脚に据えて撮影していたら、突然1Fのラウンジにみんな移動だー、って声がかかり、そこからハンドヘルド撮影に切り替わるような状況があり、モニタを外すことになったため、録画停止を余儀なくされました。

よくあるテレビ局のカメラが、ながーいケーブルを廊下に匍わして走っている様子がありますが、機動性が良いミラーレス一眼での動画撮影現場では、そういう場合でもシームレスに状態変化できるよう、外部インターフェイスにも同様の機動性が求められるわけです。


録画中にHDMIケーブルを抜き差しすると録画停止してしまうオリンパスと、同じく録画開始時の状態を保持してしまい、録画中にHDMI出力の状態が切り替わってくれないパナソニックは、どちらも赤点です。


もちろん、どちらかといえば、パナソニックのほうが救いようがあります。最初にHDMI機材を繋げておきさえすれば、抜いてもHDMI機材側は復帰するし、録画は止まりません。

しかし、HDMI外部モニターの電源をバッテリー温存のためにOFFして待機していたら、突然現場に動きがあって、慌てて録画ボタンを押しました、みたいな場合、そこからエンディングまで、準備していた外部モニタをつかうことが出来なくなるわけです。

外部モニタが使えないと、本体モニタでは小さすぎてMFでピントの追い込みも出来ないし、ワイヤレスでモニタしようとしていたMARS400へも映像が送信できません。

HDMI出力を使った生配信現場でこれが起きたら、録画停止をとるか、配信を最後まで諦めるか、地獄の選択肢のチョイスを強いられることになります。

パナソニックさん、この緊張感、分かってますかね?
なんで録画中だとHDMI出力が開始されないんですか?


オリンパスさんはもっと酷くて、外部モニタの電池が切れたら、録画が強制停止してしまうんですよね。

OM-Dボディに備わってる外部モニタへのHDMIコネクタは、接触不良が起きやすいマイクロHDMI端子ですが、もしケーブルがぐらついてHDMIコネクタが抜け掛かったり、接触不良を起こしたら、それだけで録画停止です。

ハンドに持ってMVの撮影を、ジンバルレスでやるような場合、外部モニタを付けて歩き回るようなことが考えられますが、ケーブルもプラプラして抜けてくることもあるかもしれません。

HDMI出力を新たに接続した場合に録画が停止してしまうのも問題です。
実はこの問題、オリンパスのカメラで実際に現場で運用していたときの実体験です。
当時の私は途中でHDMIケーブルを挿すとオリンパス機が録画停止してしまうことを知らず、モニタの接続を途中で行ったため、録画停止させてしまった苦い経験があります。

オリンパスさん、こういう緊張感、分かってますかね?
本気で考え抜いたムービー機能の盛り込み、見せてくださいよ!

マイクロフォーサーズマウントは、映像カメラとしては比較的ラージセンサーであり、一方でフルフレームセンサと比較するとコンパクトなレンズシステム群で成立する、バランスのよいフォーマットだと思っています。

どこまでもボケ味を追求するフルサイズとは違って、被写界深度がある程度深く、映像として見やすい絵を吐き出せるこのマイクロフォーサーズフォーマットを盛り上げていくためにも、是非ともこれらの最善策を今後の開発の中で盛り込んでいって欲しいものです。


まとめ
・録画中のHDMI出力の自動切り替え制御 ON/OFF を選べるようにしてください。
・録画中にHDMI機器を抜き差ししても、録画が止まらないようにしてください。
・録画中にも、HDMI出力の解像度を手動変更できるようにしてください。(4K30p・1080p・720p・自動切替 等)


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