96kHz24bit録音

目次に戻る

GH5M2の盲点。
それは、本体だけでは、96kHz24bitのハイレゾ録音ができないことだ。
(もし間違ってたら教えて下さい)

結論から言ってしまおう。
OM-D E-M1 Mark III は、内蔵マイクでも、外部マイクでも、制限なく96kHz24bitハイレゾ録音が出来る。

しかし、GH5M2は、内蔵マイクや、ステレオミニプラグの外部マイク入力では、96kHz24bitハイレゾ録音が出来ない。

これが困ったちゃん。

https://twitter.com/mharuka1/status/1411144649926868992

映像はグレーディング耐性のある8bitではなく10bitなのに、音声は蔑ろにして平凡な16bit録音とか、悲しくないですか?

映像は撮って出しでも、音声は必ずと言ってよいほど調整を入れるし、ダイナミックレンジが広い舞台撮影では、レベルを下げて音声収録することが多いので、96kHzは要らないにしても、24bitは欲しいんですよね。
(96kHzはぶっちゃけ必要ないと思ってます)

https://twitter.com/mharuka1/status/1411149744529760256

いままで30分連続録画制限のあるカメラ OM-D を使い続けてきた身としては、E-M1 Mark III の前段にPCMレコーダーを噛まして、
 マイク>PCMレコーダ>カメラ
という接続をしていました。

本体で24bit録音できるのになんで?という話になりますが、録画30分制限のあるOM-Dで連続録画風にするため、音声だけは録音が停止しないようにシステムを構築し、30分ごとに停止してしまう映像ファイルを、連続ファイルであるwaveの上に載せて、擬似的に連続性を担保していました。

映像ファイルに書き出したときに、映像画面はブラックアウトしてるけど、音声だけは入っているので、時間的に連続した記録が作れます。
(最近はマルチカムにして、ブラック・アウトするタイミングを別のカメラ映像を使うことで途切れのない映像を作っています)

もちろん、この作業では、カメラ内の音声記録ファイルは使わず捨てることになります。
PCMレコーダーの音質は、S/N比も良いので、悪くはないのですが。。。


だけど、これってすごく困ったことが起きて、PCMレコーダーと、カメラのクロック誤差で、長時間録音していくと、微妙にタイミングがずれていくんですよね。

カメラ内で録音されたwave波形と、PCMレコーダのwave波形を見比べると、時間冒頭でマッチングさせても、後半では波形のタイミングが全然ずれている。

私が使っているPCMレコーダーはオリンパス製のLS-14という機種ですが、この機種のクロック精度が悪いのか、OM-D側のクロック精度が悪いのか明確にはわかりませんが、いつもDaVinciResolveで、wave音声を、29.97fpsから、29.9686fps~29.9688fpsのあたりに変更調整することで、1つの映像ファイル内での映像と音声のズレが1サブフレーム以内のずれに収まるよう、カメラとPCMレコーダーの時間軸を合致させています。

この問題は、オリンパスにも問い合わせましたが、解決策は見つからないようでした。

私の感覚では、気温によってこのずれ速度が異なるため、LS-14の内部クロックの精度が悪く、温度補償されていないためにおこるワードクロックずれだと考えています。

最近では、PCMレコーダーの水晶発振器の高精度がうたわれたものや、HDMIのタイムコードをPCMレコーダー側に入力して映像側と同期をとることが出来るようなPCMレコーダーも発売されていますが、そういうものを使わない限り、複数台機材を使ったときのワードクロックずれというのは、少なからず発生してしまうものなのだろうと思っています。


というわけでこんなワケのわからないことはしたくない!
GH5M2なら、本体一発で、連続録画しても止まらず、本体でハイレゾ音声収録が出来て、カメラとマイクをつなげれば万事オッケー!!

ってなる予定だったのです。

中継機材を減らせるほうが、荷物も減るしトラブルも減るしS/N比も良くなるし、のはずだったんですが。。。

私はGH5M2の仕様を購入前に見て、ちゃんとハイレゾ録音出来るんだな!と思って購入したわけですが、蓋を開けてみたら別売りオプションを買わないとハイレゾ録音出来ないという事実を知ったため、本日の落胆はなかなか激しいものでした。

同梱品で録音できないのであれば、注記に書いておくべきですよね。
私の嘆きをご覧ください(笑)

https://twitter.com/mharuka1/status/1411149747990056962

いやいや、そういう人のために、ちゃんとXLRアダプター用意してるんだから良いじゃん、買えや!っておっしゃる方々がいると思います。

え?
このXLRアダプター、本当にみなさん、満足されていますか?
私は買う気が起きません。

理由は下記のとおりです。

https://twitter.com/mharuka1/status/1411158840108716033

みなさんは、GH5M2で映像撮影をするとき、自分とカメラの位置関係はどのような状況で撮影されますか?

カメラの前にはカメラマンは立てないけれども、カメラの周りは、自由に動ける場合が多いのかもしれません。

でも、私は違います。
舞台撮影をする関係で撮影場所は客席だったりします。
隣にはお客様がいらっしゃる場合もあるので、できるだけ壁際の端っこに機材を寄せて、肩身を狭くして撮影しなければなりません。

そんな場合、壁が自分の左側にあり、カメラを左側の壁にベッタ付けで寄せて自立一脚を立て、自分はカメラの右後方から身動きできない、みたいな状況が多々あります。

こんなとき、このXLRアダプタはどうですか?セッティングしたあと、覗き込むようなスペースはないので、設定が確認出来ませんね。
どうしてこうなっちゃったんでしょう?

カメラを後ろ壁にベッタ付けにして撮影するひとが多いのでしょうか?

https://twitter.com/mharuka1/status/1411158842105237504

あと、ギュイーンさんも修理に出されていましたが、シューアダプタの部分がエンプラ製なんですよね。

いまどき、ストロボなんかでも金属製のシューアダプタになっていて、ポキッと折れないようになているのに、キャノン端子付きアダプタで片側に重心負荷が掛かるのにも関わらず樹脂製のアダプタなんて、そりゃ折れますよ。

それでも、OM-DにはXLRアダプタなんてものが存在しないので、キヤノンマイクをカメラに挿せるバリエーションを提供しているパナソニックはそれなりに評価はしているのですが、私は詰めが甘いなって思ってます。

https://twitter.com/mharuka1/status/1411158843967426566

しかも、このアダプタは、ステレオミニプラグが挿せないんですよね。
せっかく持ってるステレオミニプラグのマイクを、変換せずにダイレクトに挿せないとか残念過ぎますし、PCMレコーダー内蔵の無指向性マイクを使って録音したい場合もあるので、ミニプラグタイプのマイクを使いたい人にとっては、GH5M2は本体でハイレゾ録音できない機材、という結論になるわけです。

https://twitter.com/mharuka1/status/1411149750347264004

もし、XLRアダプタ側だけにハイレゾのADCを積んでいる場合は、ファームアップで本体ハイレゾ対応は詰みました。望みなしです。

一方で、もし本体側にもハイレゾADCを積んでいるのであれば早急にファームウェアで本体録音をハイレゾ対応にしていただきたいですね。

まとめ
・パナソニック GH5M2 本体の内蔵マイク、外部マイクで、24bit収録ができるようにして欲しい。
・オリンパス、パナソニック、ともに、本体で32bitフロート録音ができるようにしてくれるのが最高です。
・本体マイクの録音、外部マイクの録音、両方のチャンネルを同時録音できるシステムを希望。


ひとりごと
GH5M2に対して、叱咤激励が激しいnoteが続きますが、GH5M2が手に入れば出来ないことはない!くらいの期待値でしたので、たかだか20万円足らずに私が高望みし過ぎなのかもしれませんが、出来そうなのに出来てない、みたいなところは、ちょっと手を加えれば出来るようになり、コストも実は対して変わらない、みたいなことも多いでしょうから、メーカーの人がしっかり気付いて、そういう理由があるなら手を加えよう!って思ってもらえるように、できるだけ具体的に、どうなればよいかを明確に、カメラ同士の比較をしながら一人談義をしていきたいなと思っています。

目次に戻る


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?