動画30分制限
GH5シリーズの最新機種であるGH5M2は、伝統を受け継ぎ連続撮影でも熱停止しない放熱性能を謳っており、連続動画記録の制限時間がありません。
SDカードいっぱいまで記録出来る点が素晴らしいと思います。
一方で、E-M1 Mark III は未だに30分制限が掛かっています。
これが動画撮影を行う上では致命的な欠点になっていますので、直ぐにでも改善していただきたいです。
私はもう、5年待ってたんですが。。。
https://twitter.com/mharuka1/status/690558103415205888
私は普段、ステージ撮影、舞台、ライブなどの記録撮影を行う機会が多く、ノーカットで連続して全てをありのままに記録することが求められています。
しかし、OM-D シリーズは全てのグレード・全ての機種において、内部動画記録時間に30分制限があるため、暗転やMCなどのタイミングを見計らって録画を停止し、再び録画ボタンを押して再開する、という作業を続けてきました。
映像記録と平行して、実はスチル用カメラ2台を手元に置いて写真撮影も行っていますので、映像機材には出来るだけ時間を掛けたくない、という状況のなかで、残りの連続記録時間があと何分あるかを気にしながら、暗転のタイミングや次に途切れて良いタイイングがその制限時間内にくるかをビクビクしながら、ワンマン運航をしてきたわけです。
それでもやはり、うまいタイミングでカットできる場面が来なくて、ライブ演奏されている真っ直中で制限時間が来てしまい映像が数秒欠落してしまったり、シャッターチャンスが途切れないせいで、気付いたら録画記録が停止して数分~十数分間の映像が欠落してしまっていた、なんていう悲しい事故が過去に何度もあり、悔やんでも悔やみきれません。
こういう失態は、自身の人為的過失でもあると同時に、適切な機材を選んでいなかったが問題なわけですが、一方で、自分が使いたい機材が使いやすいように改善されていくことをメーカーに訴えかけていくユーザーの熱い気持ちが足らないことによるものだとも思うわけです。
ユーザーがメーカーを育てて行く。
そんなつもりで、私は自分の好きなメーカーやブランドに熱い思いをぶつけます。
実は中の人に聞いたことがあります。
EUの30分制限による課税撤廃は、カメラ業界の悲願だったようです。
https://twitter.com/mharuka1/status/1038327340705542144
その話を伺って間もなく、この関税が撤廃されました。
この記事が凄く詳しくてよく纏まっています。
【小寺信良の週刊 Electric Zooma!】どうなる? デジカメ動画の“30分制限”。「日EU・EPA」の影響-AV Watch
https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/zooma/1171774.html
ちょうどその頃、E-M1Xの新製品発表会があり、オリンパスブースに立ちより伺ったのですが、それだけではダメだというのです。詳細は教えてもらえませんでしたが、何かが引っかかっているようです。
https://twitter.com/mharuka1/status/1094286331474112512
ただ、中の人が言うには、ボディ性能に依存する制限ではない、と明確におっしゃっていました。
長時間回していて、熱で止まる、みたなことは無いそうです。
これは私の実体験からも言えることで、私の利用歴のOM-Dシリーズで、制限時間ごとに停止させえて直ぐ録画再開、という使い方で、長いときには3時間ほど連続撮影をしますが、一度も熱停止したことはありません。
警告すら見たこともありません。
これは実は地味に凄いことだと思っていて、GH5M2 と比較して E-M1 Mark III は極めてコンパクトなのにもかかわらず、実力としては熱停止することがないことから、実はパナソニックよりもオリンパスのほうが低消費電力(つまり低発熱)で連続動作出来ているのではないか?と推測しています。
もちろん、OM-Dは C4k24p、もしくは 4K30p までしか撮影できないですし、H.265には非対応 (H.264対応) なので、GH5M2と比較すると、ピーク時の発熱が小さい、という可能性はあります。
なお、GX7mk2は何度か熱停止したことがあります。
動画を連続で撮影出来ない OM-Dシリーズのバックアップとして導入した機材ですが、バックアップとしての役割を果たせず撃沈したことが何度か有り、信頼性に欠けるため、GH5M2の導入に踏み切った経緯があります。
そんなオリンパスにも、実はHDMI出力をするなかでは、このような制限はありません。
例えば、NINJA V を購入すれば、無制限に連続記録出来ますし、ProResRAW記録まで出来るのです。
とは言え、はやり内部記録することが最も機材としてはコンパクトで済みますし、トラブルが少ないと考えています。
HDMIケーブルを使って外部レコーダーへ出力すれば、ケーブルの断線/抜けのリスクが上がります。
異なるメーカーの機材を使う事による予期せぬ相性のような不具合も起きますし、外部レコーダーのバッテリー準備、防塵防滴性能の欠落など、良いことは無いのです。
求めていることは、拡張性と同じくらい、この手元のカメラひとつであらゆることが出来るカメラです。
その点、GH5M2の内部記録はあらゆる点で素晴らしい。
E-M1 Mark III は欠点の少ないカメラですが、この点は是非、全力で30分制限撤廃に取り組んでいただきたい。
雨の日の屋外ライブで、無制限に安心して撮影が出来る写真機、そして動画機を、ぜひマイクロフォーサーズレンズ愛用者に提供していただきたいものです。
まとめ
・オリンパスは動画連続記録時間30分制限の撤廃をお願いします。
・パナソニックも低価格帯機種でも動画連続記録時間制限の撤廃をお願いします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?