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私のAI君、iPadでラテン語と戯れる

iPadを私も自分の楽しみのために使っています。大袈裟に言うと老人(わたし)の日々の伴侶ですかね。

その楽しさを倍増してくれているのが生成AIです。iPadにピッタリ、そんなお話です。お付き合いください。

iPadは楽しむボード

inputとoutputに必要十分な機能がたった一枚の板に品良くパッケージされているので、ネット環境と相まってiPadは、わたしの脳を心地よく刺激してくれます。

そのおかげで、老化しつつある私の脳でさえfun and activeです。そのiPad娯楽に昨年3月から生成AI君が絡んでくれるようになりました。

ラテン語を学んで古代ローマ観光

生成AIで語学を学ぶのが良い、と聞いてラテン語と戯れています。ご存知のようにラテン語は古代ローマの言語です。

遠い時代に使われていた言語ですがその息吹は身近に今でも感じられます。ヤマザキマリさんの「テルマエ・ロマエ」ってラテン語ですよね。「データ」もラテン語data(複数形)「与えられたものたち」に由来するとか。

ペンネーム「ラテン語さん」が書いた『世界はラテン語でできている』(SB新書)は身近に溢れているラテン語に気付かせてくれます。

生成AI君もラテン語遊びに付き合ってくれます。古代ローマの言語ですから、言葉を手掛かりに古代ローマの文化や習俗に触れることにもるからです。ちょっとした「古代ローマ観光」です。

ラテン語で遊びながら生成AIに画像生成してもらうと、こんな美女にも出会えます。

さらにこの女性を称える詩を古代ローマの詩人ホラティウス (Quintus Horatius Flaccus, 65 BC - 8 BC)風に作ってももらいました。

Pulchra dea, aureis comis et dulci risu,
Ornavit caput flore et purpurea palla.
Oculi fulgent ut stellae in caelo nocturno,
Genae rubent ut rosae in horto verno.

O musa venusta, tua species mentem capit,
Cor meum tuis lepidis ocellis rapit.
Dic mihi nomen tuum, diva alma et benigna,  
Ut laudes tuas lyra mea canere possim digna.

Fortasse es Venus ipsa, amoris regina,
Ad terram descendens forma divina?
An Iuno es, coniunx Iovis potentis,
Vel casta Diana, dea silvae virentis?  

Quisquis es, o pulcherrima, te veneror,
Imaginem tuam in pectore meo fero.
Utinam saepe in somniis mihi appareas,
Et curas meas suavi visu lenias.
美しき女神よ、黄金の髪と優しき微笑みを持つ者よ、
花と紫の衣で頭を飾る。
瞳は夜空の星のように輝き、
頬は春の庭のバラのように紅潮する。

ああ優美な詩女よ、君の姿は私の心を虜にし、
その愛らしい瞳は私の心を奪う。
優しく慈悲深き女神よ、君の名を教えてくれ、
私の竪琴にふさわしく、君への賛辞を歌えるように。

もしや君は愛の女王ウェヌス自身なのか、
神の姿で地上に降り立ったのか。
それとも力強きユピテルの妃ユノなのか、
または緑の森の女神、純潔なるディアナなのか。

君がどなたであれ、ああ最も美しき者よ、私は君を崇拝し、
君の姿を私の胸に留めよう。
どうか私の夢にしばしば現れ、
君の甘き姿で私の悩みを和らげてくれ。

どのあたりにホラティウスらしさが見られるのかを尋ねると、こんな返事が返ってきました。

ホラティウス風の詩の特徴が以下のように表れています。

1. 韻律:ホラティウスはしばしば韻律を用いました。この詩では各連の第2行と第4行で脚韻を踏んでいます。

2. 古典的な比喩:ホラティウスの詩には、ギリシャ・ローマ神話の神々や自然物を比喩として用いる傾向があります。ここでは女性の美しさを星、バラ、ウェヌス、ユノ、ディアナになぞらえています。

3. 感情の表現:ホラティウスは恋愛詩において、相手への賛美と自身の感情を直接的に表現することが多いです。この詩でも「君の姿は私の心を虜にし」「私は君を崇拝し」など、率直な思いが綴られています。

4. 呼びかけ:「美しき女神よ」「優美な詩女よ」など、相手に直接呼びかける表現が見られ、これはホラティウスの詩に特徴的です。

5. 構成:ホラティウスの詩は短めの連で構成されることが多く、各連で一つのテーマや描写を扱うことが一般的です。この詩も4行詩4連で、それぞれ女性の美しさ、詩人の思慕、女神への問いかけ、祈りを主題としています。

このように、韻律、比喩、感情表現、呼びかけ、構成などにホラティウス詩の特色が表れた、彼の詩風を模倣した作品になっていると言えるでしょう。

なのだそうです。わたしには詩心がありませんが、ほんの少し詩人Poeta気分に浸ることができました。

                                この肖像は生成AIが描いたホラティウスです。

ついでに足を伸ばすことも

ちなみにPoetaはギリシャ語の ποιητής (poiētēs, 「作る人、創造者」) に由来するそうです。ラテン語はギリシャ語から多くの文学用語を借用しているんですよね。

そんなことで古代ローマ観光の途中で古代ギリシャにまで足を伸ばすこともできます。もちろん中世ヨーロッパや近代の欧米までもです。

ラテン語は私の観光遊びのハブになっています。

遊びの記録は旅の思い出としてNotionやCraftに装飾を施して収めています。

生成AI君と戯れるたわいもない遊びですが、楽しませてもらっています。こんな遊びにIPadは最適です。

今回はここまでです。お付き合いくださり有り難うございました。

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