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iPad、私のためのアクセシビリティー(その5)

高橋洋之著『iPadがあなたの生活をより良くする』(以下「本書」と呼ばせていただきます)を読んで、僭越ですが本書を紹介させていただきながら、私にとってのアクセシビリティの話をさせていただいています。

今回は その5になりますが、前回からの続きで「アクセシビリティタグを手繰(たぐ)ってみる」のパート2です。お付き合いください。

第5章 スイッチコントロール

巻末の「アクセシビリティタグ別目次」の身体タグによると5章のスイッチコントロールへと案内してくれます。

iPad経由でさまざまな機器のon/offを切り変えたり動作を指定したりする、iPad自体をコントロールするために必要な機能です。

スイッチのon/offは障害者にとっては決して容易いことではありません。それを使いこなすための便利な機能を取り上げているのが5章です。分量のある章となっています。

本書では例によって幅広くiPadとさまざまな機器との連携を紹介した後で、iPadのアクセシビリティーの一項目「スイッチコントロール」を取り上げて詳しく紹介してくれています。

項目モードとグライドカーソル

身体に障害を持つ人がiPadを操作するためにスイッチコントロール機能をアクセシビリティーとして設定することが出来るようになっているそうです。

私はいじったことはありません。私には必要な機能ではなさそうだからです。また、理由はわからないのですが、今現在、iPadOS16.1ではコントロールスイッチの機能が停止状態になっています。それで使用不可です。

本書によるとスイッチコントロールには2つの操作方法が用意されているそうです。項目モードとグライドカーソルです。

いずれもスイッチの位置にカーソールが順次移動して止まり、止まっては移動することによって各種スイッチを選択しやすくなっています。

項目モードは枠の中に複数のスイッチが集められていて、順番にカーソルが移動することによってスイッチを選択して操作する仕組みです。グライドカーソールはスイッチが普通にバラバラに配置されたままで、カーソルが順番に移動することによって選択・操作する仕組みです。

初心者には後者のグライドカーソルの方が理解しやすいとのこと。

本書にはスイッチコントロールの詳しい設定内容が読みやすく説明されています。私には必要のない機能ですが、理解しておきたいと思います。

音声コントロール

声でiPadを操作する仕組みです。タップやスワイプといった動作をしづらい方でも、声で操作を指示することができます。

本書はここでも詳しく使い方を説明してくれています。今は私には必要としない機能ですがいついかなる時に必要となるか分かりませんから一通り目をとおしておきたいと思います。

ショートカットを活用する

複数の作業を1つのアオコンを選択するだけで実行できるようにするのがショートカットです。健常者も作業の効率化のために使っている機能ですが、身体に障害がある人にとっては便利で助けになる機能です。

本書には、例えばこんなケースが紹介されています。外出先でトラブルに遭遇した場合です。そんな時、登録しておいた家族に「こっちに来てください」とショートメッセージを送ると同時に近くにいる人に助けを求めるためにチャイムを鳴らすことが1つの操作で可能になります。

本書にはショートカットの使い方が懇切に説明されています。健常者の方もショートカットの有効活用のために役立つことでしょう。

注意事項があります。本書はiPadOS15をベースに説明がなされたいます。現在iPadOSは16で、ショートカットアプリの本書におけるアイコンとは違っています。

繰り返しになりますが本書の説明は実に懇切です。iPadの操作法マニュアルとして健常者の方々にも役立つことでしょう。

ちなみにApple公式ホームページに「ショートカット ユーザガイド」があります。
下に貼っておきます。

公式ホームページは探すと懇切なガイドに辿り着くのですが、初心者には必ずしも辿りやすいとは言えません。その点、本書は目次から必要な項目を簡単に見つけることができるので便利です。

今回はここまでです。お付き合いくださり有り難うございました。

 


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