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私のAI君、ラテン語の詩から画像生成

ChatGPT4oで試してみました。
難しいかな、と思ったのですが、期待以上でした。3点ご紹介します。お付き合いください。

Nullum crimen abest, facinusque libidinis, ex quo
Paupertas Romana perit.

ユウェナーリス(Decimus Junius Juvenalis、55年頃-140年頃)の詩の一節です。ユウェナーリスは、古代ローマの風刺詩人で、彼の作品はローマ社会の堕落や不正を鋭く批判することで知られています。

和訳は「罪や情欲の悪行がなくなることはなく、それによってローマの質素さ(清貧)が失われた。」です。

「なくなることはない」という言い回しと、「貧困」あるいは「清貧」を意味するPaupertasという語を巧みに絡ませて風刺を効かせています。

ユウェナーリスはこの詩を通じて、道徳的な腐敗と物質主義がローマ社会を堕落させ、その結果として本来の質素で勤勉な生活様式が失われてしまったことを嘆いています。

上がChatGPTの生成した画像です。何かを語りかけている左手の彫像が虚しく建っています。

Nec fonte labra prolui caballino

ペルシウス(Persius、34年-62年)の代表的な風刺詩の冒頭部分に記されているフレーズです。和訳は「私は馬の泉で唇を洗ったことがなく」です。

「馬の泉で(prolui caballino)」とあるのは、特に詩や音楽の神々であるムーサたちと関連があります。古代ギリシャ神話におけるインスピレーションの象徴で、この泉(caballinus fons)は、ペガサスが地面を蹄で打つことで湧き出たとされています。
つまり「馬の泉で唇を濡らしたことがない(Nec fonte labra prolui caballino)」という表現は、詩人が伝統的なインスピレーションの源である「馬の泉」を利用していないことを意味します。つまり、詩人が自分の詩的なインスピレーションを得るために神話的な源泉に依存していない、あるいはそのような神話的な経験をしていないということを強調しています。

生成された画像は「馬の泉(caballinus fons)」のイメージを描き出しているかと思います。

Gaudium meum

Claude3Haikuが生成したラテン語の詩の冒頭です。最初の4行をご紹介します。

Gaudium meum
Libertas suavis, vis animae meae.
Curis exutus, laetus incedo,
Nihil nisi gaudium in corde meo.

和訳です。
「私の喜び
甘美な自由、私の魂の力。
心配から解放され、喜びに満ちて歩む、
私の心には喜びしかない。」

画像の中の文字は怪しげですが、解放感と満足感の深い感覚を描いており、喜び、自由、内なる平和のテーマに共鳴していると思います。

以上、AI遊びでした。お付き合いくださり有難うございました。


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