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小さなひとピースの死

それは家族でも恋人でもなく

特段仲のいい友達ではなかった

小中高大一緒だったが

それに気付いたのも改めて考えてから


彼が死んだ

自死だという

それで寂しさも悲しさも感じるが塞ぎ込むことはない

それくらいの ひと


しかし心のなかにきっと詰まっていたはずのひとピース

そのひとピースが死に

黒ぐろと消えて抜け落ちる

そうか、きみはそこに居たんだな

資料費(書籍購入、映像鑑賞、旅費)に使います。