見出し画像

Tour of Japan(UCI2.2) St.3

レース情報

 距離 127km 順位 28位 総合 23位
出場メンバー
 トマ・ルバ、レイモンド・クレダー
 ライアン・カバナ、ドリュー・モレ
 孫崎大樹、宮崎泰史

レースレポート

今日も引き続き、僕は逃げを狙っていく。
失う物はないし、むしろ山岳賞などのチャンスがある。
逃げない意味はない。

もし、集団でレースが進む場合、僕、レイモンドを中心に登り口では前に位置取るようにする。
このコースはゴール前1kmから道が狭く、登りになるので、位置取りが重要だ。

最後、小集団でのスプリントになった場合、ライアンでスプリントをする。
その展開だと、僕が残れていてもキツい可能性があるのと、ライアンが狙うと言っていたのもある。

ホームコースで紹介される

トマさんが、昨日の落車によるダメージにより、出走しないことになった。
経験値豊富で、レース感や読みが完璧な司令塔が降りるのは辛いが、仕方がない。
残りのメンバーでやれることをやる。

キナンジュニア達のパレードから始まった、パレード走行。
1kmほど走った所で、前の選手が急に避けた段差に突っ込んでしまい、リム打ちパンク。

コミッセールにアピールして、すぐに止まる。
これで、僕が戻るまでスタートは切られない。

焦らずにゆっくり戻る。

パンクのため、後輪はリムハイト低い

が、最初のアタック合戦には参加できない可能性が高まってしまった。

集団に復帰し、リアルスタート。
キツい向かい風か、アタックが起きずに不穏な空気で進む。

右に曲がり、風向きが変わったタイミングでアタックがかかる。
少しアタック合戦になるが、風が強く、長引かない。

そのまま登りに入っていく。
作戦通り、僕を先頭にライアン、ドリュー、泰史、レイモンドでまとまって突っ込んでいく。

昨日もそうだったが、この辺はうまく機能でき、ちゃんと前で入れた。

前で登っていく

そのまま、逃げを作るべく、僕は先頭付近でアタックをしていく。

が、行かせてもらえず、捕まる。
斜度がキツくなるタイミングで、ペースを上げていくクライマー達には着けないので、無理せず、復帰できる位置を見ながら登る。

下りに入り、集団に戻り、平坦で前に上がっていく。
チームに合流し、再び登り前に位置取り。

前の方で入り、斜度がキツくなる「イナベルグ」辺りで、下がりながら登っていく。
後は、さっきと同じ繰り返し。

3周目。
少し先行していた逃げを捕まえた後、ペースが上がり、先頭も割れており、そこからできた逃げが決まった。

ドリューが入ってくれ、JCLも2名入ったみたいだ。

リーダーチームのアスタナがコントロールを慌てて始めている様子。
だが、このペースアップで集団も一気に絞られており、この状況を理解できている選手が少なそう。

逃げのメンバーがかなり強力で、総合を狙える選手ばかりなので、逃げに乗せれていないチームも引くべきだ。

僕らに取ってはありがたい展開なので、登り口以外は集団で休む。

レイモンドが遅れたのと、ライアンが昨日の逃げでの疲労もあり、キツいとの事。
なので、僕と2人で泰史のサポートに回る。

そのおかげで僕もなんとか集団に着いていける。

登りは耐える

ちょくちょく、登りで遅れるものの、リカバリーが効く距離なので、なんとか戻る。

もし、最後まで残れた場合。

泰史が脚を残しているとのことだったので、ライアン、僕で彼を発射することにする。
登りスプリントなので、泰史でも勝機がある。

逃げきっても、逃げきらなくても、総合を考えると、泰史の発射は意味がある。

アスタナが懸命に追うも、強力なメンバーのため、追いつきそうにない。
逃げきりが濃厚だが、最後の悪あがき追走等に泰史が遅れないように、引き続き登りでは前で入っていく。

最終周、登りではペースが上がらず、僕も無難にこなす。

下りきると、ついにアスタナも諦め、集団が止まる。
抜け出しを計り、少しでもタイム差を抑えようとするアタック等を僕とライアンで潰していく。

ラスト3km。
潰した流れで、前にいたため、下がらずにライアンと泰史を待つことを選択する。

ラスト2km。
ライアンが右側から1人で前に上がってきて、泰史が着いていない。

僕が下がりながら確認すると、集団にも見当たらない。

「やらかした、トラブルか!?」

と、思い集団の一番後ろまで下がり、振り返ると、審判車がいる。
間違いなく、落車やパンク等のトラブル。

ラスト3kmのルールが適用されるのかどうか迷う。
今日は登りゴール認定のはず。
その場合は適用されない。

ここの判断が遅かった。
もうラスト600mとかだったので、チーム総合を意識し、集団でゴールを選択した。

が、やはり、泰史はパンクしており1人で最後踏んで、集団から27秒遅れでゴールした。
僕が一緒に止まって、引き上げる等サポートをするべきだった。

集団最後尾でゴール

前では、ドリューが5人で逃げきり、3位に入ってくれた。

そして、総合を4位にジャンプアップし、後ろともタイム差を着けることができた。
ライアンも集団ゴールしたため、総合7位に着けている。

泰史もまだまだ逆転可能な範囲なので、キナンとしては、かなり良い状態。

チーム総合も現在8秒差の2位!

未来の選手達

明日は平坦ステージ。
レイモンドと僕が1発かましたい。

今日はホームステージということで、たくさんのファンの皆様もきてくださり、たくさんの声援ありがとうございました!

たくさんのファンの皆様と


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?