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Tour de 熊野(UCI2.2) St.3

レース情報

 距離 104.3km 順位 47位 総合 40位
出走メンバー
 トマ・ルバ、山本元喜、ライアン・カバナ
 新城雄大、ドリュー・モレ、孫崎大樹

レースレポート

最終日。
キナンはライアンとドリューの総合逆転を狙っていく。

ただ、総合優勝の入れ替わる可能性が高い選手が20名弱いるので、なかなか逃げの展開は難しいと思われる。
そのため、ライアンの中間スプリントでのタイムボーナスを最重要視し、その後の消耗戦の末に、ドリューが逃げれたら最高。

もしくは、総合に関係のない逃げには他の4人が乗っていき、ステージも視野に入れていく。
とりあえず、2周目に設定されている中間スプリントにチャレンジしていく作戦。

特に、僕はライアンの発射台として、重要な役割を任されたので、役目をしっかり果たしたいところ。

リアルスタートから今日も、そこまで激しくないアタック合戦。
というより、アタックもだが、すぐ来る登り前の漁港に向けて位置取り争いが激しい感じ。

キナンでまとまって前方に位置し、うまく前に入ることができた。

JCL、キナンの構図が多かった

登り切った後も、特にアタック合戦も起きず、JCLがしっかりコントロールを始める。
ポイントリーダー要する、キャッシュ・クーカップも中間ポイント狙いだろう、前方に位置している。

ちょくちょくアタックがあるものの、逃げは決まらず2周目へ。
この周のゴール地点で中間スプリント。
位置を下げないように、頑張って前に居つづける。

トマさんも前を引いたりして、逃げを作らせないようにしてくれている。

登り切り、ライアンを探すが、いない。
さっきの周では前でクリアしていたので、前にいるだろうと思っていたが、後ろに位置を下げてしまったみたいだ。

ここは踏んで前でクリア

前にいたが、探しに後ろに下がるもなかなかいない。
まずいと思ったタイミングで雄大さんが引き上げてきてくれて、バトンタッチする。

普通に集団スプリントをすると、ライアンには分が悪いので、早めに仕掛ける予定だ。
そのため、あえて10番手ほどに位置取りを行い、仕掛け所を探る。

少し下って、平坦基調になり、集団が詰まるタイミングでライアンを引き連れ、一気に仕掛ける。
ラスト100~200mくらいまでに出し切るつもりで引く。

ライアンもしっかり番手に着いており、良い感じで抜けだし、ライアンを発射。
しかし、ここを狙っているチームが多く、ライアンがボーナスタイム獲得には繋がらなかった。

スタート前

割と僕は出し切り、実質オールアウト寸前。
スプリント前の50秒のデータでも、しっかり出していた。笑

その後の登りが本当にやばかった。
かなり苦しみながらも耐える。
その前に動いていた雄大さんもキツそう。

2人でなんとか越えたあと、すぐに前線復帰。

が、まさかの8人の逃げができている。
JCLが入っていないが、総合上位も入っていないため、集団を抑えるような動きになっている。

キナンとしては、総合逆転の可能性もなくなるし、ステージのチャンスも失うので、まずいとすぐに判断し、雄大さんと僕がけん引開始。
一気に詰めていき、半周ほどで捕らえることができた。

登り区間で後ろにダメージを与えながら捕まえた

回復してきた矢先に、再びオールアウト寸前。
再び、アタック合戦が始まり、元喜さんが反応してくれる。

キツくて前に上がれない、、、

少し緩んだ所で、ホセ選手がアタック。
その後すぐに元喜さんが追いかけ合流。
そこにカーター選手(ルージャイ)、寺田選手(シマノ)が合流し、4人逃げができる。

JCLは逃げを作り、落ち着かせたい。
キナンもひとまず、総合逆転は無理だが、ステージの可能性があるため、承認する。

2チームの思惑が一致し、集団は落ち着く。

何度か、追いかけるアタックがあり、ドリューも反応していくが、どれもJCLにまとめられてしまう。

前々

若干、この辺りはキツすぎて、あんまり記憶にない。笑

回復してきて、元喜さんが捕まった場合、ライアンのステージ上位入り、もしくは僕がスプリントでステージを狙うかと考えつつ、登り口では常に前で入れるようにチームでまとまる。

ラスト2周。
そろそろ最後の攻撃をかけてくるチームもあるだろうと警戒していたタイミングで、ドリューがパンク。

すぐに僕が後ろに下がる。

チームカーの隊列にいるのが見えたので、隊列から集団に戻る際に引けるように、集団のケツにいく。

案の定、登りでペースが上がり、集団が割れ、遅れる選手が出始める。

ちょうど、ドリューが隊列から抜け出してきたので登りから引き始める。

雄大さんも、思いの外、後ろにいたドリューに危機感を感じ待っていてくれた。
2人で引きまくる。

遅れている選手をパスしながら、集団のケツが見えてきた。
ちょうど、僕らも限界に近かったので、出しきるつもりで最後のプッシュ。

出しきってキツい、笑

ドリューが集団に復帰できた所を見届け、僕は千切れた。
雄大さんと合流し、完走を目指した。

先頭では、ラスト半周すぎまで、元喜さんは逃げていたが、捕まり集団スプリントへ。
ライアンが8位、ドリューが18位でゴールし、総合6、7位でツールド熊野を終えた。

無事ゴール

ドリューがもし、戻れてなかったら、総合6位を失い、UCIポイントを10点失っていたところだった。

今回もチームがしっかり機能し、やりたかったこと、やれることはしっかりできたと思う。

あとは、我々が個々の力を上げ、勝利に繋げていきたい。

3日間、たくさんの応援ありがとうございました!

ファンの皆様と


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