読了本一覧

『題名』著者 著者名あいうえお順で記載

読了本が増えたら人知れず追記します。

『タイニー・タイニー・ハッピー』飛鳥井千砂 角川文庫


『図書館戦争シリーズ』有川浩

言葉が、図書が狩られるようになった世界で図書館だけがそれに対抗できる最後の砦となった。そこで働く主人公たちの図書への熱い思いと砂糖マシマシなラブコメが一度に味わえる大変お得な作品。
不適切な言葉とは?不適切な表現とは?言葉や表現との向き合い方を、後世への伝え方を考えさせてくれる名作。言葉狩りの行きつく先が表現の絶滅と知れ。

映画もあります。こちらのレビューが秀逸。

『ラブコメ今昔』有川浩


『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ』川上和人 新潮文庫

鳥類学者が書く世界一敷居の低い学者の活動報告書エッセイ。
赤い鳥の話の時には赤い彗星が登場し、著者が群島にフィールドワークに出れば島の「おやつカール」を食い尽くす、ユーモアにあふれた作品。鳥が好きな人も、興味がない人も、読めばきっと飛ぶ鳥を目で追ってしまうようになる一冊。

『戦闘妖精・雪風』神林長平 ハヤカワ文庫

異星体JAMとの戦いに明け暮れるフェアリィ空軍のパイロット深井零は高度な電子頭脳を積んだ戦闘機・雪風を駆るが、フェアリイ空軍の中枢コンピュータ、JAM、そして愛機雪風のコンピュータの振る舞いに疑問を持つようになる…

AIや機械の自立稼働が騒がれるようになった今だからこそ読みたい作品。

『星の王子様』サン=テグジュペリ 倉橋由美子訳 新潮文庫

時代を経ても色褪せない名作。

『それでも、あなたは回すのか』紙木織々 新潮文庫

ソシャゲ会社に就職した主人公がサ終(サービス終了)予定のコンテンツ部門に配属され、ソシャゲ業界の世知辛い事情と理想の板挟みにあうことで、ちょっぴり成長するお仕事モノ作品。
サ終という二文字に込められた悲哀と諦観を体験することのできる作品。

本と違ってデジタルコンテンツが終了するとその痕跡は跡形もなく消えてしまうから、各々が遊んだ思い出とローカルにあるスクショしか残らないってすごく寂しいことよね。

『私を知らないで』白河三兎


『ロボットの天才』高橋智隆

ロボットクリエイター高橋智隆の自叙伝。
アトムやドラえもんがきっともうすぐやって来る。そんな夢を与えてくれる一冊、あるいはロボットが作りたいそこのキミの道を照らしてくれる先達としての一冊。

『不思議図書館』寺山修司 角川文庫


『ポケットに名言を』寺山修司 角川文庫


『こころ』夏目漱石 角川文庫


『神奈川県警「ヲタク」担当 細川春奈』鳴神響一

警察官がヲタク=特定分野に造形の深い一般人からの情報提供を受けて事件を解決する探偵モノテイストの刑事モノ作品。ヲタク達の行動・言動に対する解像度が高く、異様なまでに行動描写が上手い。すごい。読むだけでヲタクの面倒くさくも情熱的な部分を垣間見ることが出来る。

『Twelve Y.O.』福井晴敏


『亡国のイージス』福井晴敏 談講社文庫


『終戦のローレライ』福井晴敏

映画化もされた名作。
戦時下の潜水艦という極限の状況下で主人公とヒロインが次第に心を通わせるシーンは見どころの一つだが、主人公たちを取り巻く潜水艦の上官ら大人たちが隠し持った過去、情熱、そして戦闘も必見。

小説の内容とは関係ないけど、ハードカバーでは上下二段組みで普通より小さい文字を採用しているので少し昔風の見た目をしていてちょっとテンションが上がる。加えてハードカバーでは装丁に海と空の魚眼カメラの写真が使われていてここもテンションが上がる。いまじゃ新刊出ないのが残念。

『氷菓シリーズ』米澤穂信 角川文庫

『氷菓』『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順番』『遠回りする雛』『ふたりの距離の概算』『いまさら翼といわれても』

アニメ化もされた学園ミステリー青春群像劇な名作。第一作目『氷菓』では主人公たちの所属する伝統ある古典部と文化祭「カンヤ祭」の秘密に迫る。

止めてくれそのノスタルジーさはオレに効く。

アニメも名作。アニメでは『遠回りする雛』まで京都アニメーションによって映像化されている。二期もよろしくお願いします京アニさん。


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