好きなラジオの回を語る#3 「フワちゃんのオールナイトニッポン0(ZERO) 2023.6.5放送分」

Spotifyを見てみたらまだ消されていなかった。
そのうち消されるだろうし、そうなると違法アップロードでしか聞けなくなるから、語る機会は一生無くなるだろう。
ということで、神回で検索して出てきた回を選んで記事を書くことにした。
だから今回は好きなラジオの回を語る、というより好きなラジオを語る、になります。
RIPってコト。


この回は決して適当に選んだ訳ではなくて、ゲスト回以外なら何でも良かった。
もちろんゲスト回も面白いんだけど、やっぱり語るとしたら通常回だろう。

この番組の好きなところは、フリートークが一番最初に来ていることだ。
大体のオールナイトニッポンは

オープニングトーク⇒フリートーク⇒コーナー⇒エンディング

という番組構成になっているんだけど、フワちゃんのラジオはオープニングトークとフリートークが合体したような構成になっている。
オープニングとフリートークは明確に話す内容が違うから、これは特殊な構成と言える。

通常のオープニングトークは時事ネタ、フリートークは最近の体験談という感じでトーク内容が分かれている。
コーナーとエンディングも含めると、リアクションメール以外の箇所は放送前から話す内容は決まっているということになる。

一方、フワちゃんのオールナイトニッポンにはオープニングトークの部分が無いので、その分時事ネタはフワちゃんが喋りたい時だけ喋るというスタイルになっている。
通常のパーソナリティがオープニングトークで埋めている尺を代わりにどこで埋めているかというと、リアクションメールへの反応だ。
話すことを事前に決めることが出来ないリアクションメールをたくさん読んで成立させるというのは本人の才能もさることながら、リスナーのメールに全幅の信頼を寄せているということでもある。

思い切ったスタイルではある。しかし、フワちゃんは一人で壁に向かって喋るタイプの人間ではなく、事前に決めていることを喋るよりもライブ感で喋る方が得意な人間のように見えるから、勝算は十分ある上でやっているんだと思う。
色々試行錯誤した果てにこうなったのだろう。私はX(クロス)時代は殆ど聞いてないので詳しくはない。
番組本出てくれれば、そういう知識も得ることが出来そうなんだけど、もう希望はない。

あと、コーナーについても毎回鉄板で成立するフィードバックフィードバックA面があるのが大きい。
どんなラジオもそうだけど、鉄板で成立して、面白いコーナーがあるラジオは強い。


番組の冒頭からフリートークが聞けるというのは、とても良い。
フワちゃんのフリートークは毎回面白い。

よくよく聞くと笑えないぐらいヤベエ行動をしていることは多々あるんだけど、その笑えないぐらいヤベエ行動をギリ笑えるように面白く喋るというのが、とても難しいし、面白い。ラジオ身内ノリお笑いとはこういうことなのだろう。
ヤベエ行動を人から話すならともかく、自分で話しているんだから、これはフワちゃんにしか出来ない芸だと思う。
多分世間の人が聞いたら卒倒すると思うよ。キレる理由が超短絡的だし、自己中だし、絶対オフで写真撮らないどころか挨拶すらしないし、その割に遅刻忘れ物は当たり前だし。
でもそういうヤベエところをギリ面白いで処理出来るのはすごい。
(処理出来てなくて燃えてたことも若干あったけど……)

2023年6月5日の回については、フワちゃんではなくて旧友のアヤちゃんがやばいという話だった。
何より、アヤちゃんが良い奴すぎて、リスナーの心がイェイイェイWOWWOWという感じだった。

通しで聞いて、やっぱり面白い番組だったなあと思った。
内輪ネタとかも結構あるけれど、オープニングトークは誰が聴いても面白いように話してくれるし、何よりフワちゃんが元気なので内輪ネタも何となく聞くことが出来る。
何言ってるか分からないけど楽しそうだからヨシ!は世の中に存在する概念だ。


この回は確かにアヤちゃんが跳ねてたけど、大体通常回は面白い。
ゲスト回は面白いけれど、やっぱりフワちゃんとゲストの関係性の話になってくるから、リスナーとしても聴き方が違うんだよな。

X(クロス)時代はたまに聞くぐらいのラジオだったけど、0(ZERO)の枠に行ってからはリスナーの弄りが激しくなったり、時間が伸びて出来ることが増えたりして爆発的に面白くなった番組だと思っている。

フワちゃんが海外に行くというニュースが出た時、続くのか!?と思ったけど、まさかの継続で、今年はどうするのか探りながらという状況での事件だった。
正直収録続きで大変そうだったので、終焉が近い感じはしていた。

でも、今回のこんな形での終了は本当にもったいない。
次の可能性が無くなってしまった。
もちろんプラットフォームをラジオに限る必要はない(特にフワちゃんにとっては)からラジオに戻ってくる必要性がないのはもちろんそうだけど、それでも寂しいものは寂しいよ。

それはそれとして、月並みな言葉だけど、「いつかやると思っていました」というのもまた事実ではある。
だって、いつかは何かをやりそうだったし。
実際、そうだからこんなに関係各所が一斉に手を引いたのだと思う。まるで準備していたかのように。

いずれ戻ってきたら、Youtube上でラジオでも番組でもいいから、フワちゃんのフリートーク聴きたいな。
でもその頃には、フワちゃんは芸人という形でもYoutuberという形でもなく、もっと別の何かに変わっているような気もするから、戻ってくるということはないような気もする。

期待しないで待っていようと思います。

Not yet / 波乗りかき氷


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