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双子出産記#2 新春つわりスペシャル〜風邪と花粉症、副鼻腔炎を添えて〜


年明けすぐ、双子妊娠が分かる前からすでに体調が悪かった。
年末の食べ過ぎで胃腸の調子が悪いのかなぁとも思っていたけど、今思えばこれはつわりの始まりだった。

妊娠5週目という超初期から吐き気がスタート。あれよあれよという間に食べれないが増え、じゃがりこと梅飴が主な栄養源となった。

長男の妊娠初期より症状が重くて、「2人分だから仕方ないか」なんて自分を励ましてみたりしたけれど、調べてみたらつわりの重さと多胎であることは関係ないらしい。
「上の子のときはつわりがあったけど、2.3人目となる双子ではなかった」と話すユーチューバーさんも見つけた。
結局全ては個人差らしい。
こんなにしんどいのに、病気じゃないから診察も保険適用されないし、なんでもかんでも「原因不明・人それぞれ」で片付けられる妊娠って、なんなんだよと思う。

○○○

7週目から8週目には風邪をひいて、咳き込んだ勢いでえづいて吐くようになった。歯磨きとうがい中もえづきがちで、喉の刺激がすべて吐き気に繋がるという状況。

そして妊娠中で強い薬を飲めないため、風邪と花粉症のダブルパンチに手をこまねいているうちに鼻炎をこじらせた。

なんとなく眉あたりが痛いなぁ、鼻のかみすぎによる頭痛かなぁと思って1日過ごしていたら、深夜に眼球の奥の激痛で目が覚めた。痛すぎて寝れない。え、目の奥がこんなに痛いなんて、ちょっと何かまずいことが起こっているのでは、目や脳の異常なのでは、と思い焦って検索したところ「副鼻腔炎」の症状と見事に合致した。

陣痛レベルに痛くて、あの痛みは人生の痛い思い出ランキングトップ3に入ると思う。
なんならお腹よわよわ族なので腹痛には慣れっこだけど、顔の痛みなんてどうやって耐えたらいいのかわからなくて、陣痛より辛いかったかもしれない。

翌日耳鼻咽喉科に飛んで行くと、レントゲンを撮られ、やっぱりがっつり膿が顔面に溜まっていた。急性副鼻腔炎とのこと。

ひとまず簡易的な処置をしてくれることになったが、鼻の穴から細長い金属の管を突っ込まれて、膿を吸うのだと言う。
膿は目の奥に溜まってるのに…!?
想像するだけで痛い。でも何にもしないのも痛い。拒否権はない。

椅子が倒され、仰向けの姿勢にされた。力抜いてくださいね〜と言われるけど、顔の力を抜くってどんなだ。THE虚無って感じの顔になるんじゃない?鼻の穴広がる感じの方が痛くないのかな?とか考えていたら、やばい、笑えてきてしまった。

美容院のシャンプー中に顔面に乗せたティッシュがズレてきて、それを口で戻そうとしてる自分に笑えてきて急に吹き出す変な客になってる時と同じ感じだコレ、と思った。

だが顔をひくひくさせている私をスルーして、先生は手際良く鼻の穴に管をブッ刺した。
いったぁぁぁぁああ!!!!!!!!
一瞬で涙目。しかめ面。笑ってすみませんでした。
ズゾゾゾゾ…と吸引されて、終了。
たった数分の処置だったけれど、痛みの甲斐あって少し痛みがひいた。
(痛みの前借りみたいだな)

薬は妊娠中のため抗生剤は出してもらえず「まぁ気休め程度だけど」と数種類漢方が処方された。
もう!ほんとに!妊婦って!何事もままならない!!!
という憤りをぶつける先もなく、その後は気休めの漢方と保冷剤をお供に数日痛みに耐え、治るのを待った。

○○○

9週がおそらく風邪とつわりのピークで、1日数回嘔吐。それまでずっと自分は食べない家族のごはんを用意していたけれどついに我慢の限界がきて、泣いて夫に「もう無理」と宣言。息子と夫のごはんは、夫に任せるようになった。

この頃、本当にきつかった数日は仕事を休んだが、フルリモートのデスクワークなのでぐったりボロボロすっぴんでもなんとかなって、助かった。
吐き気がマシになるのでじゃがりこを食べながら仕事をして、吐き気を催したらトイレへ。というのを気軽にできる在宅勤務に心の底から感謝した。

10週には少しだけ気持ち悪さが遠のく時間がでてきた。1日数回は吐くけれど、元気な時間があると気持ちがだいぶ明るくなる。
もうすぐ終わりだー、と安堵したものの、この状態が意外に1か月続き、16週まで吐いていた。長かったー。

17週にはもう吐かなくなって、気持ち悪さもすっかり消えた。
妊娠前から4キロ痩せたけど、正月太りでそもそもが太っていたから特に栄養状態に問題はなし。気づけば、痩せたのに下腹部がふっくらと膨らみ始めていた。双子だからか、お腹が膨らみ出すのが長男のときより随分早い。
つわりと体調不良で生きることに必死になっているうちに長かった冬が終わり、季節は春に。安定期に入っていた。

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