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おはようございます、ぐみたべるです。

おはようございます。
こんにちは。
こんばんは。

どんな時間に見てくれているのでしょうか。
今のあなたにぴったり挨拶をしたい、な。

私が大好きなあいさつは「おはようございます」です。
命は等しく必ずいつか終わるので、新しい1日のはじまりに、今日もあなたにおはようが言える喜びをいつだって噛み締めていたいのです。

はじめまして、ぐみたべるです。
ピュレグミのレモン味が好きです。
見つけてくれて、ありがとう。
この白いおばけは、普段Twitterに住んでます。

私は頭の中を文字に起こすことが好きなのですが、今までいろんな名前でnoteを登録しては、何を書こうか悩みに悩んで、結局なにも書かずに辞めて、を繰り返していました。

書きたいことが多すぎて、でも何から書いたら良いかわからなくて、宛のないラブレターはいつだって、メモ帳の中からあなたの元へは届かなかった。

なのでこれは初めてのnote。
ずっと私はなにかを書きたかったから嬉しいな。
わざわざここまできてくれたあなたへ、まずは自己紹介。
"ぐみたべる"の話をしようかなって思います。

"ぐみたべる"は、私がはるか昔に作っていて死んでいたアカウントを作り直して生まれました。
動かし始めたのは2021年の10月ですがbioに「2013年の3月からTwitterを利用しています」と表示されているのはそのためです。

コロナが流行り出して、気軽にお出掛けもできなくなって、溜まった鬱憤と性欲を、文字に起こして発散しようと思ってはじめました。文字での自慰です。モジニーです。

「したい」と「されたい」と「好き」を詰め込んでいたら、ロマンチックとセンシティブをいったりきたりするアカウントになりました。

新しくアカウントを作らなかった理由としては「新しく登録したアカウント」とかで、多くの人に見つかるのが嫌だったからです。
すけべでありながら、それ以上に一期一会を大事にしているロマンチックなタイプでもあるので、正直誰にも見つからなくてもよかったのです。ふらりと目があった人と会話ができればそれで充分でした。

あと「すけべなことを呟いてやるぞぉ!えっへっへ!」と思ったものの、別に私のすけべを世間に見せびらかしたいといった癖は無いのです。
情事は2人の秘め事である方が好き。駅前で熱烈なディープキスをするよりも、机の下でこっそり手を繋ぐほうが、うんとセクシーに感じるタイプです。

自分の欲を垂れ流し始めた理由は、きっと強いて言えば、もやもやした気持ちを1人で抱えるには寂しかったからです。世界共通である性への欲求に特化して言葉を世に放ることで、私1人の感情じゃなくなって、その他大勢の言葉と混ざって、溶けて、薄まってしまえ、と思っていたのかもしれません。

ぐみたべるを始めた直後は、アイコンもヘッダーも真っ白でした。
ぐみたべるの中にいる"わたし"の気配を感じてほしくなかった。

顔を出して、プライベートなことも、好きな音楽も、作ったお弁当も、なんでも話している他のアカウントで、軽度のネトスト(一回り年上の既婚男性から、リアルな友達用の別アカウントやFacebookやInstagramの特定をされて友達申請が来たり、印刷した私の顔写真に射精した画像が送られてきたり)をされたことがあるので、性を吐き出すところでは特に自分を出すのは控えよう、と思っていました。


"わたし"を想像させるような具体的な話は書かないでおこうと思いました。
どこにでもいるようで、どこにもいないような存在でありたかったから。
センシティブなことを呟くし、お話もするけれど、ぐみたべるの向こうにいる"わたし"は誰にも触れさせないよ、という無言の意思表示でもありました。
それと同時に、日常のツイートや天気の話、食べたものだって明かさないから、読む人にとって一番可愛い私を想像できる余白をたくさん作りたかったという気持ちもありました。

性欲のオンパレードな世界は面白いです。
アカウント動かし始めてからすぐの頃のDMは、それはそれは凄かったですね。肌色を一切見せていないのにも関わらず、よくそこまで興奮してくれますねって思ってました。
穏やかな会話の入り方でも一皮剥けばみんな同じようなことを考えているし、下半身で動いている本能剥き出しな感じは、失礼ながら、なんだか愚かで可愛いなって思いました。(もちろん私も含めてね。欲に溺れる愛すべき命です。)

裏垢って、普段その人が表では見せない土の中に埋まっている本質が垣間見える気がします。
そして表からは見えない裏の性格はあるけど、裏からは表の性格がほんのり透けて見える。
共通の"好きなもの"を通して知り合ってる人だから、良くも悪くも、リアルで「初めまして」から交流するよりもすぐに仲良くなれてしまう。
(自己開示をしすぎるとその分変な人が一部分だけを見て、全てを知った気になることがあるから怖いね。良いとこしか見せてないのにね。これは内緒だよ。)

性欲だけじゃない話ができる人と関わりだしてから、"ぐみたべる"でいることがどんどん楽しくなってきました。
そう、わざわざこれを読んでくれるようなあなたがいるから、この匿名の世界が楽しくなってきたのです。

仲の良い人が増えてきだして少し経ったある日、私ではない真っ白のアイコンをTLで見かけました。「○○さんがいいねしました」で流れてくるやつです。

あ、特徴のない人ほかにもいるなって思いました。
思ったと同時に、いま仲良くしてくれている人に"わたし"を認識してほしいなって思いました。

"わたし"を知ってほしいけど、具体性は持たせたくない。
そう思って選んだのが、上にいる白いシーツを被ったおばけです。
アカウントを動かし始めて、約1か月を過ぎたあたりのことです。
(いまのアイコンの白いおばけは3代目です。可愛くてとてもお気に入りでこれでなんとハンコも作りました)

たかがアイコン、されどアイコン。
例えばロングヘアーの女性をアイコンにすると、あなたはきっと私をロングヘアーの女性だと思うでしょう?
そんな髪型一つでさえ、"わたし"を想像して楽しむ余白を消したくないのです。

すっぽりと被ったシーツの下から出ている2本の足だけが「"わたし"がこの世に、画面の向こうに存在している」という、ささやかな主張のつもりでした。
拡大しないと分からないくらいの大きさで、拡大したとしても画像が粗くて鮮明にわからなくなるように、解像度をたくさん下げてからアイコンにしました。おばけの気配はおぼろげなものでしょう?私もそうありたかったから。

物語も音楽もデザインも人間も、余白があるものが好きです。
1から10まで説明しなくていいのです。すべてを語ろうとすると蛇足が生まれてしまうかもしれません。そんなの、あまりにもったいないです。
あなたのためにわざと作った余白です。あなたの好きな色に塗ってほしいのです。

住んでいるところを明かさないのは、今日すれ違っているかもしれないというロマンチックな可能性を感じてほしいからだし、
年齢を明かさないのは、妹のようにあなたに甘えたり、姉のようにあなたを甘やかしたりしたいからです。

他人から見ればどうでもいいような、ちっちぇちっちぇこだわりがたくさん詰まってます。"ぐみたべる"も、わたしも。これを読むあなたの人生だって、きっとそうでしょう?

”ぐみたべる”が写真を撮ってupするときは背景は必ず白にしてます。
"わたし"の生活感を見せたくないからです。
我が家の可愛いカーテンや絨毯、素敵な食器やお気に入りテーブル、こだわりのネイルだって、"ぐみたべる"から想像の余白を奪うものになり得ることを知っているから隠したいのです。

まぶたに乗せるラメ一粒も、マスクの下に忍ばせる赤いリップも、右足から靴を履くと幸運が訪れるというおまじないも、そういう、ささやかなおまもりを大事にしているような”わたし”から生まれたのが”ぐみたべる”です。生まれてからどんどん愛着がわいています。大事にしたいです。

人生はアートです。
世界観が強い人に惹かれるのは、筋の通った思想や美しい価値観に芸術を感じるから。磨かれた個性は強い武器です。私だってそうありたい。せっかく今まで笑ったり泣いたりしながら生きてきたんだもの。手ぶらで何も持っていないなんて思いたくない。私にしかない武器を見つけたい。磨きたい。抱きしめたい。それで生きたい。今日より明日、自分の事をもっと好きになるために。年齢を重ねたときに、確固たる自分を持っているクールでロックなババア(あえてババアと言いたい)になるのが私の夢だから。

Twitterはちらしの裏です。所詮SNS。
いちばん身近にある、こわくてたのしい夢の国。

だけどそれでも、袖擦り合うのも多生の縁だと思いたい。
もしかしたら前世で私たちは親子や恋人だったかもしれない。
現世で出会えた奇跡ってとても美しいなと思ってしまいます。
ロマンチックでいたいです。
リアルな友達には恥ずかしくて見せられないくらいに。

bioの「見つけてくれた人とだけ関わりたい」は、"ぐみたべる"を始めてから変えていない、わたしのささやかなこだわりのひとつです。
だからフォロワーの数にもいいねの数にもあまり興味はありません。並ぶ数字はどうでもよくて、私の文字を追ってくれるひとりひとりの人生が愛おしい。あなたとの出会いに感謝したいです。”ぐみたべる”がいたからできたあなたとの縁を大事にしたい。


長くなってしまいましたね。140字という縛りがないと、いつまでも走り続けてしまいます。このラブレターはちょうど4,000字。
ここまでお付き合い頂けて嬉しいです。ありがとうございます。あなたに愛と感謝を贈ります。

どうかあなたに優しい夜が訪れて、また穏やかな朝に、私の大好きな挨拶ができますように。

ぐみたべる

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