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有給日記(個人的お笑いの日の話)

今週末は有給休暇を使って大阪に行った。

当初は平日の金曜にユニバに行こうかなと思っていたが、あいにくの悪天候。

そのため朝はなんばグランド花月(NGK)の公演を観に行った。

NGKは高校の修学旅行で行って以来、実に12年ぶり。

NGKのエスカレーターに乗った時、みな左側に乗っていた。関西圏以外の方が多かったのだろうか。

ただその光景を見ると現代の関西人はエスカレーターの右側文化に対しどの程度のこだわりがあって、あと何年この文化は残るだろうか、とふと気になった。

修学旅行の高校生の団体も来ていた。

新喜劇前のお笑いの部で1番の大ウケを掻っ攫っていたのは佐久間一行さんだったと思う。

正直最近佐久間さんのネタを見る機会がなかったんだけど、「えっ、これほどまで面白かったっけ」と思うほど。

決して元の評価が低かったってことじゃなく、最初「久しぶりに見るなあ」「そういや佐久間宣行と名前似てるな」くらいの感覚だったので、劇場にうねりを起こしていたことに感動すら覚えてしまった。

ネタ終わりの決め台詞「くるっと平和解決」が笑い声で聞こえないほどウケていた。

実は翌日も別のライブで佐久間さんを見たが、そこでもNGKとは別のネタで大うねりを起こしていた。

老若男女に心配なく見せられるネタで、お客さんの心を掴む力もすごいし、劇場では向かうところ敵なしなんじゃないかなと思ってしまう。

チュートリアルのネタで徳井さんがミニモニテレフォンを歌った時、福田さんが「最近の若い子知らんやろ」とツッコんでいた。

遂にこの手のツッコミの「最近の若い子」にはっきりと当てはまらなくなってんだなとアラウンドサーティーを感じた。

そういえばトップバッターは藤崎マーケットだった。もう15年近く前にブームだったラララライが私は未だ頭に浮かぶけど、修学旅行生はタンクトップ姿の二人なんてよぎりもしなかったのか。

よしもと新喜劇のテーマは別の場所で聴きすぎたからか、「本当にこれって流れるんだ」と本家に対して逆に違和感がある。

同様の現象はエレクトリカルパレードにも起こる。

あとM-1の出囃子(Because we can)はM-1の曲としてあそこまで有名なのだから、いい加減権利関係をクリアしてほしい。

テレビでは簡単にパロディで使えるのに、本家が他媒体で使えないのかわいそうだって。YouTube配信版、限りなく似せた謎の別曲なのかわいそうだって。

昼過ぎにNGKのライブが終わっても、大阪はしっかり雨。

道頓堀付近のカフェである程度時間を潰してから行動を開始すると、雨は止んでくれていた。

歩いていると道頓堀のグリコサインの下あたりで船に乗ってライブをしているバンドがいた。

まあ路上ミュージシャンみたいなもんか、とスルーしかけたが、だいぶ物珍しいし、有名じゃないとあんなとこでライブできないよなとも思った。

グループを特定するため、歌詞で検索しようと思いよく聴くと、だいぶ妙なことを歌っている。

検索欄:ヘルシーなものはなぜか ほんとに味気ないものばかりで

→ 検索結果:ジュースごくごく倶楽部「タンパクスイッツあげるよ」

素通りはできないバンド名が出てきた。なんだこのかわいらしいバンド名は。打首獄門同好会の対義語か。

Wikipediaを見るとメンバーの一人が「堂前タオル」という名前であることがわかった。

もしや?

やっぱりロングコートダディの堂前さんだった。そのほかジュースごくごく倶楽部はマユリカ阪本、ニッポンの社長辻、滝音さすけなど芸人で組んでいるバンドだった。

ギャグ映画のワンシーンのような珍妙な光景。

結果このライブを20分くらい見てた。

「筒香」というタイトルの曲があって、お客さんが応援メガホンを使ってレスポンスしていたが、歌詞に野球要素は特にないの面白かった。

「夢の話してる?」ってくらい嘘みたいな話だと思うので、一応エビデンスを貼っておく。

これからもこの不思議な出来事を思い出したい時、彼らの曲を聴くだろう。

船の周りに集まっていたファンはかなり女性が多かったように見えた。

その後はよしもと漫才劇場(マンゲキ)にライブを観に行った。

これもまた若い女性客がかなり多かった。

日頃Twitterなんか見てると、お笑い狂には男性が圧倒的に多い気がするけど、ジュースごくごく倶楽部といい、こういうところには女性の方が多いのは不思議だ。

しかも女性ファンにある程度明るそうな雰囲気の人が多いのも不思議。

男性客の多いお笑いイベントは、黒い服の比率が高かったり、学生時代にグループの中心ではなさそうな人が多い印象があるから。

初めてプロ野球のキャンプを観に行った時もそんなことを思った。

女性ファンの方が寄り添う系の応援をしている人が多い傾向にあると思う。あと現場主義の人が多い傾向もありそう。

マンゲキのインディーズ寄りライブもそうだし、プロ野球を2軍まで追いかけているのは女性ファンが多いような気がする。

何かに熱を持った時、女性の方が行動で示しやすいのだろうか。あくまで偏見というか、個人的な仮説。

マンゲキのライブでネタが特に面白いと思ったコンビはこんな感じ。

ドーナツ・ピーナツ
丸亀じゃんご
マーメイド
たくろう

元々の目当ての一つがたくろうだったけど、やっぱり面白かった。あと生フースーヤも嬉しかった。マジで声めちゃくちゃ出てる。

大変充実感のある1日だったので、これからも劇場に日常的に行こうかなと思った。

東京にも劇場はたくさんあり、毎日欠かさずライブはあるので、1日のメインイベントにするもよし、中途半端な空き時間の埋め合わせに使うもよし、オフの過ごし方軍に心強い新戦力が加入した感がある。

こうしてまた一人遊びが上手になってしまったというお話。

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