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埼玉県川口市の貸しギャラリー 初めての個展やグループ展でもわかりやすい 展覧会の開催までの流れやポイント

初めまして。M-GALLERY川口(エムギャラリー川口)の伊藤です。埼玉県川口市にある貸しギャラリーです。建築家が丁寧にデザインしたコンクリート打ちっ放しの展示空間。和の庭園の中庭が展示空間の窓から眺められます。ゆったりと落ち着いた空間で作品をご覧いただけます。


個展開催までの流れ

目次

1:展覧会の会場を決めるまで

2:展覧会前の準備

3:展覧会開催中

4:展覧会終了後


1.会場を決めるまで

実際に会場にお越しいただいて場所の下見又は、オンラインで会場を下見
その際にギャラリーによって異なるため、展示方法、備品、広報、費用について確認をすることをお勧めします。

展示方法が自分の作品に適しているか

ホワイトキューブ系のギャラリーは釘打ち可能な壁面であることが多いです。釘打ち展示の場合には、展示をする位置が自由に決められます。

コンクリ壁のギャラリーは、打ち込んであるアンカーに展示をします。展示ができる場所が限られてしまいますがコンクリ壁特有のクールさが作品を引き立ててくれる場合があります。

ピクチャーレールで展示の場合、ピクチャーレールが作品の上に出てしまうため少し鑑賞する人が気になってしまいます。

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↑エムギャラリー川口は、自由に釘を打てる壁とコンクリ壁とがあります。両方の特徴を同時に味わえるギャラリーです。

備品が揃っているか

陶器、ガラス、服飾などの展示の場合備品が揃っているかも重要です。棚があらかじめある程度用意されているギャラリーがありますので、棚のサイズや個数をチェックしておきましょう。足りない場合には、自身で用意するなどが必要です。

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↑エムギャラリー川口の備品
縦150CM 横40CM 高さ80CMの棚 2セット(大谷石と栗)
縦180CM横30CM 高さ60CMの棚 1セット
縦150CM横40CM 高さ40CMの棚 1セット(国産杉)
椅子20脚
脚立
釘、トンカチ

広報サポート

広報のサポートをしてくれるギャラリーかというのも大切です。広報の協力が一切ないギャラリーもありますので、ギャラリーにご確認ください。

エムギャラリー川口が行っている広報↓
・ギャラリー顧客へのDM郵送 または ダイレクトメール
・新聞掲載
・ギャラリーサイト、SNSでの情報発信
・DMハガキのデザインのサポートも行っております

在廊についての確認

ギャラリーのギャラリストが在廊をしてくれる場合と、展示する作家さんが在廊をする場合とがあります。在廊を毎日が必須の場合、お仕事のお休みなどを取れるかどうかを確認してから開催日を決める必要があります

エムギャラリー川口の場合は作家さんに在廊していただいています
お仕事をされている場合には、有給などを取るのが難しかったり、子育て中の作家さんはサポートが必要だったりするため、金曜から日曜を展示開催日とする週末型の展示開催もご用意しています。
お仕事のお休みを取るのが難しい場合には、この方法をお選びいただくと負担が少なくなります。

費用について

・展示会場利用料
・DMはがき、発送のための切手代
・搬入時の作品郵送費用(トラック業者さんに運搬をお願いする場合はその費用も必要です)
・キャプション、プロフィール、看板などに取り付けるポスター制作費

↑どのギャラリーを使用するにしても以上のコストはかかります
個展であれば自身で負担をし、グループ展であれば割り勘をする形となります

展示会場申し込み

展示会場が決まったら日時を決め申し込みをします。申し込み書類を提出後、ギャラリーの会場費用の半額をお振込をします。ギャラリーによっては全額お振込する場合もあります。

現在はコロナ禍で開催が困難になる場合もあるため、開催時期をずらすことが可能かどうか、キャンセルについてなど事前に確認をしておくことをお勧めします。

2.個展当日までの準備

個展2ヶ月前の準備 広報

エムギャラリーの広報は、新聞、雑誌などへの広報をするため、2ヶ月前から始まります。
展覧会2ヶ月前には、展覧会タイトル、開催日時、作家プロフィール、広報用写真(1枚)、作品出店数の情報を決定し、ギャラリーに提出します。
同時に、ギャラリーサイトやSNSなどにも掲載して展覧会についてを紹介します。

DMはがきの作成

展覧会開催の案内状を作成します。エムギャラリー川口ではDMはがき作成のポイント5を提案しています。
DMはがき作成のポイント
ポイント1:作品の選定(その展覧会全体をイメージできるような作品を選びます)
ポイント2:作品撮影(作品がゆがんでいないか、影が入っていないか、暗くなっていないかなど細心の注意をはらいながら撮影をします)
ポイント3:レイアウトや字体にも気をつける
ポイント4:ギャラリーが用意している地図やロゴを使用
ポイント5:作家の在廊日を記載

出品作品レイアウトチェック

画廊から受領した図面や写真を使用しながら、出品作品のサイズや枚数を選定します。入口の大きさを確認することも大切です。搬入当日に入口が入らないということになりかねないので予めチェックしておきましょう。

ギャラリー平面図



図面などに展示計画を書き込んで、予定を立てておくようにすることをお勧めします。

搬入日当日 作品の搬入

搬入のための車が一時停車できるのかなどを事前にチェックしておきましょう。トラックなどで業者さんに依頼する場合には事前に予約が必要です。搬入開始時間などは事前にギャラリーと相談をして決定します。

搬入

搬入は時間がかかるものです余裕を持ってスケジュールを立ててください
照明の調整も忘れずに行いましょう

キャプションの作成

キャプションとは販売作品に付ける定価表です。会場レイアウト図面に展示箇所に番号を記載、その番号に合わせて作品名、制作年月日、サイズ、技法、価格を記載します


3.開催初日から最終日

来場していただくお客様の対応
準備を重ねた展覧会が始まります。
来店されたお客様には感謝と誠意をこめて応対します。友人や知人だけでなく、分け隔てなく初めてお会いするお客様も丁寧にご対応下さい。今後の制作のヒントなどをもらえたり、貴重な出会いとなるかもしれません。

会場の写真撮影

会場の写真撮影は非常に大切です。ここは会場撮影の専門家に依頼すると自身をアピールするための貴重な資料となります。
最近では、動画も合わせて制作する作家さんも増えています。
どちらにしても、必ず記録を撮影することをお勧めしています。

最終日は精算と搬出
販売が成立した作品については、搬出時に精算します。作品の引き渡し方法もお客様に合わせて異なるため、ギャラリーと話し合います。その後、搬出をし、軽く清掃を行い終了となります。

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