『あと1センチの恋』を観た
8月は戦時中の映画が多くなるのと同じように、12月はハートフルな映画を見たくなる季節である。
普段、こういった映画は全く見ないのであるが、世間の雰囲気に飲まれ観てしまうあたりに、自分の精神面の弱さが見え隠れしているが、それはまた別の話である。
さて、表題のあと1センチの恋を観た。
主演の二人、Lily CollinsとSam Claflinが爽やかな映画である。
むしろ、それ以外は評価するに値しない(というより、ストーリーがありきたりである)。
しかし、それがまた良いのだ。この2人の演技が良いのが何よりの救いである。
そしてこのありきたりで、結果がわかっていて最後が良い結果で終わる。
その過程があまり好ましくない、愚かな行為をしてしまうことについて、我々は客観的視点から、否定してしまうのだが、それは自分を棚に上げて評価するということであろう。
無論、短絡的な行動を容認するということはできないし、かといってそこで揺れ動く人の気持ちをどうにかすることもできない。そこに高い解像度を以て、彼らの気持ちを理解できるように務めることが、この映画を楽しむ秘訣のように感じる。
これを書くのに調べたところ、原作は『Where Rainbows End』というなまえであり、更によく調べたところ、この原作者は『PS, I Love You』の作者でもあった。
話題になった作品でもあったので。名前だけ知っているという非常に薄い感想で申し訳ないのだが。
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