見出し画像

29歳の胃カメラ体験記

今年2回目、人生2回目の胃カメラを先ほど終えた。

この記事は、胃カメラへの恨みつらみをひたすら書くものです。
これから胃カメラをする人は読まないことを推奨します。

マタニティハイとか、産後ハイとか、そういう言葉が巷に溢れているけど
胃カメラハイという言葉も仲間に入れてほしい。

午前中、胃カメラを終えてきて満身創痍という感じだ。
達成感が溢れて胃カメラ以外のことは全てちっぽけに見えている。

6月に胃カメラを宣告され、約1ヶ月胃カメラの恐怖に怯えて過ごしてきた。
胃カメラ、は私の脳内に結構な存在感でドンっと居座っていて、私が旅行をしても、おいしいものを食べても、声をかけてくる。
「胃カメラだけど大丈夫そおおおお?煽」
というふうに。

どんなに楽しみな予定も、胃カメラという存在のデカさでかき消されるくらいの影響力を持っていた。2回目なのに、2回目だからこそ。

胃カメラは飲み込む前のプロセスからすでに大嫌いなのだが、最初の「胃をキレイにする液体」がもうデバフだ。
甘いような、しょっぱいような、人間の舌の五感が悪い意味でバグを起こすような自然界には存在していない不思議な味だ。
患者が飲みやすいように、味をつけて、香料を入れて、と配慮されているのがあからさまにわかるのも癪だった。
人間の、不味いというラインにギリ触れないような恭しい態度もイラつかせてくる。

紙コップ1杯飲んでね、という指示だったがあまりにも辛いので、私が今行きたい国であるモンゴルの草原の少数民族の人たちが出してくれた山羊のミルクを発酵させたもので、現地の人の貴重な栄養源になっているが、やや癖が強いので観光客には不人気だけど、せっかくなので全部いただきましょうという設定で頑張った。(モンゴルの人にめっちゃ失礼だと思うけど)

その後は、胃カメラの機械で喉を傷つけないように麻酔をかける。
麻酔の掛け方は病院によって結構違うらしい。今日のところは、氷砂糖のような飴を舐めるスタイルだった。ヨーグルト味で最初の3秒は美味しいと思った。
氷から溶け出したその液体は、ドロっとしていて、いかにも薬という感じだった。
喉に流れるたびにむせそうになるし、口の中がビリビリしてきて、シンプルに辛い。吐き出しちゃだめだという気持ちで心拍数が上がる。

予定外だったのが、その後に腸の動きを止める注射を打ったことだ。
注射もめちゃめちゃ嫌いなので、身構えたし、もっと早くってか最初に言って欲しかった。
肩の筋肉に結構深く刺されるタイプの注射で、これも激痛だった。

そして、肩の痛みが消えないまま内視鏡室に入った。

本当にやだ、ああ

内視鏡室は広くて、でかい機械が何個か置いてあって、病院っていうより機械工場みたいな、そんな感じだ。

「さっき注射を打った方を下にして横を向いて寝てください」と言われて悪意を感じた。泣きそう。。

胃カメラの機械は、デカくて黒くて、先端からカラフルな閃光みたいなのが出ている。
絶対に人間の体内に入れるものではないと形が物語っているのに、マウスピースを固定されて、自分の意思とは別で強制的に入れられるのは本当にこの世の終わりくらい苦痛だった。
嫌いな上司と残業している方が10000倍くらいマシかもしれない。
多分私は拘束感が強いと呼吸が乱れる。

5分の検査は、30分くらいに感じた。
胃腸の中を得体の知れない機械がモニョモニョ動くのはどう考えたった気持ち悪そうだし、実際とても気持ち悪い。
「ゆっくり呼吸してね」って言われたけど、手も足も震えが止まらなくて全然うまく呼吸ができなかった。
おそらく撮影をするために検査中に結構な空気が体に送り込まれて臓器を膨らませるんだけど、それもすごく苦しかった。

1回目の検査の時は静脈注射を打ってもらったおかげで、こんな地獄体験をすることはなかったけど、今回は麻酔が楽だったけれど意識は全然飛んでなかったので、本当に本当に辛かった。お願いだから次やるなら全身麻酔でやりたい。切実に。

この苦痛を代償にこの先の命を買っていると思うことにする。

モンゴル行きたいね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?