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【AoE2】Age of Empire 2の魅力とは? 100時間プレイした感想

はじめに

今回はAge of Empire 2、略してAoE2と呼ばれるゲームを紹介します。

こちらのゲームはなんと1999年発売のゲームでして、もう24年の歴史があります。
そんなゲームが今でもアップデートを重ね、しかも大会も開かれているというのが驚きなのですが、実際にプレイしてゲームの仕組みがわかってくると、なかなか絶妙なバランスでできている素晴らしいゲームという感想を抱きました。

ジャンルとしてはRTS(リアルタイムストラテジー)です。その名の通り、ターンで区切られることなく、リアルタイムで時間が経過していく中で、各プレイヤーは忙しなく操作をしていきます。

何をするゲームなのか、ゲームの特徴を一言で言うと……

いかに自分の経済を維持しながら、敵の経済を破壊することができるか

ということになります。

この手のジャンルはプレイ映像を見ても、おもしろさが伝わりづらいと思いますので、私が勝手に作成した資料を参考に説明していきます。

AoE2の本質:経済について

AoE2では木材、食料、金、石という4つの資源がありますが、今回はわかりやすくするために一括りで資源とします。

最低限の資源と農民が与えられた状態でゲームが開始します。
①資源から農民を作ることができ、また反対に②農民によって資源が生み出されます。
そして③資源から兵士を作るという流れになっています。

この流れ、すなわち経済が当然敵にも存在します。

ここではA文明を自分自身、B文明を敵としましょう。

B文明もA文明と同じように、資源から農民を作り、そして農民が資源を生み出します。
さらに資源から兵士を作り、戦闘に発展するわけです。

戦闘になると当然そこで兵士が倒す倒されるということになるのですが、経済がしっかりしていれば、いくら倒されても兵士をどんどん送り込むことができます。


具体的な数字で考えてみましょう。

例えば、A文明の経済であれば1分あたり10人の兵士が作成できるとします。対して、敵のB文明の経済は1分あたり5人の兵士を作成することができます。

この状態で戦闘が始まった場合、全く同じ能力の兵士同士であれば、確実にA文明が勝ちます。もちろんA文明の兵士もやられますが、B文明が出してくる兵士の数を常に上回る形で兵士を送り込むことができるからです。

ではこの場合B文明はどうすればA文明に勝てるのでしょうか?

B文明としてはA文明の経済を破壊するのが一つの戦略になります。

具体的には資源を作る農民を攻撃し、農民の数を減らします。農民が減ることで資源を生み出すことができず、結果的に兵士も減っていきます。

こうしてA文明の経済を弱体化することに成功すれば、B文明にも勝ち目が見えてきます。

ただもちろんA文明も黙ってやられているわけがありませんから、兵士で農民を守ろうとします。
A文明としては上手にB文明の攻撃をしのぎ、A文明の経済を維持しつつ戦闘を続けることで勝利できます。

このように、いかに自分の経済を守りながら、相手の経済を破壊できるかが勝敗の決め手になります。

実際には各施設があったりと、もっと複雑なのですが、わかりやすさ重視でかなり簡略化しています。
ただ、AoE2の経済の本質的な部分としては大きく外れていないと思います。

AoE2の基本は経済なのですが、ここからはこのゲームをさらにおもしろくしているポイント4点を紹介します。

人口:農民と兵士のバランス

AoE2には人口という概念があり、農民と兵士の和が人口を超えられないようになっています。

例えば、人口が100人の場合、農民50人、兵士50人という状態であれば問題ありませんが、ここから農民または兵士を作ろうとすると人口上限に達しているため作成できません。

したがって、人口の上限を上げる必要が出てきます。人口は農民が資源を使って建てられる家や城の数で決まりますので、その都度家や城を増やしていきます。

この人口という概念があることで、無制限にユニットを増やすことが難しく、常に家や城によって人口を増やしながら判断していく必要があります

上記のグラフは、ゲーム開始時間とその時々の人口上限を示しています。

スタートから5分で人口上限が20人、10分で50人、15分で100人、20分で200人というように推移しています。

ゲーム開始当初、家や城は全くないため、自分でそれらを作りながら、こうして人口上限を上げていきます。

人数や時間はあくまでもイメージなので、実際とは異なりますが、雰囲気としてはこのような形です。

人口上限のグラフに対して、農民と兵士の割合イメージを追加してみたのがこちらのグラフです。

青が農民、緑が兵士です。

グラフを見ていただくと、時間が経過するにつれて、農民の割合が減り、兵士が増えていっているのがわかります。

最初はどの文明も兵士がいないため、兵士を作らなくても問題ありませんが、次第に周囲が兵士を作り始めます。

そうなると自分を守るために兵士を用意する必要があるのですが、その時々の人口上限の中で、農民と兵士のバランスを取る必要があるのです。

自分の取る戦略に合わせてこのバランスを調整することが、AoE2の難しいところでもあり、おもしろいところでもあります。

時代の進化

次は時代の進化について紹介します。

AoE2には時代という概念があり、全部で4段階あります。暗黒の時代、領主の時代、城主の時代、帝王の時代という順に進化していきます。

進化するには一定の資源と条件を満たすことが必要です。

当然進化すればするほどできることが増えますので、帝王の時代が最も優秀です。

例えば、強い兵士を作成できるようになったり、資源の回収スピードが速くなったりといった具合に強化されていくわけです。

「それならどんどん進化すれば良さそうだ」と考えたくなりますが、敵が黙って進化させてくれるとは限りません。
当然進化できないように邪魔をしてくるのです。

AoE2には序盤に強い文明もあります。そういった文明では序盤に戦闘を仕掛けてきて邪魔をしてきます。結果、そもそも進化する前に壊滅してしまって負けてしまうこともあるのです。

一方で、邪魔する側にもデメリットがあります。先程の人口のバランスでも紹介しましたが、このゲームでは農民も兵士も無制限に作るということができません。

邪魔するにはそれなりの兵士が必要になるので、兵士を作る代わりに農民を削る必要が出てきます。

兵士を作って敵の邪魔をすることに成功すれば良いですが、敵が上手に耐えてきた場合はどうでしょうか?

邪魔する側は農民を削ってまで兵士に資源を割いたのに敵を弱らせることができなかったため、後に反撃を受けることになります。耐え忍んだ側としてはしっかり経済を作ることができていたわけですからね。反撃のチャンスとなるわけです。

  • 農民を多く用意してスピーディーに時代の進化を目指すのか

  • 序盤に兵士を多く作成して他の文明の邪魔をするのか

  • あるいは序盤は攻めずに守りのためだけの兵士を作成して、残りは農民とするのか

自分のとり得る戦略だけでも多岐に渡りますが、自分だけでなく敵の戦略についても考慮する必要があります。

自分と敵の戦略を考えなければならないという点が奥の深いゲーム性を生み出していると言えるでしょう。

兵士間の力関係:高価な兵士、安価な兵士

次は兵士の相性について紹介します。

兵士にはたくさんの種類があり、それぞれに相性があります。
すべてを紹介すると複雑すぎますので、今回は騎士・射手・槍兵の3つに絞ります。

これら3つの兵士は図のように3すくみになっています。
騎士は射手に強く、射手は槍兵に強く、槍兵は騎士に強く、といった形で、さながらじゃんけんと同じ構図です。

例えば、敵が射手で攻めてきた時、こちらは騎士を出していけば良いことになります。

そもそも騎士・射手・槍兵、全部を作成すれば相性問題は解決するのでは? という考えもあるでしょう。

確かに正解です。ただ、時間と資源を考慮する必要があります。

それぞれの兵士を作成するには当然資源がかかりますし、必要な資源も異なります。この中では騎士が最もコストが高く、次いで射手のコストが高く、槍兵が比較的低コストです。

そしてまた、騎士や射手などの各兵士を強化することができるのですが、こちらもまた資源が必要で、すべての種類の兵士を強化していると時間も資源もなくなってしまいます。

このように兵士のバランスをどう取るかについて考えなくてはならないのも、AoE2の戦略の深さに関わってきます。

最後に文明について紹介します。

これまで文明と何度も言ってきました。文明とはAoE2で選択できる勢力のことで、文明ごとに特徴があります。

例えば、ビザンティンという文明は大器晩成型です。最後の時代まで粘り強く守り抜き、ビザンティン固有のカタフラクトという強力な騎兵を出して他を圧倒するというのが特徴的です。

他にも歩兵の大量生産に長けた文明、内政ボーナスのおかげで周りが準備できていないうちに攻撃を仕掛けることが得意な文明など、DLC抜きで35文明もあります。

最後に

ここまでAoE2のおもしろい点を紹介してきました。

正直なところ、今回の内容はまだまだ序の口で、もっと様々な要素が絡み合ってくるゲームです。

ただ、これ以上はあまりにも長くなってしまいますので、ポイントを絞って紹介しました。

「複雑そうで理解できるようになるまで大変なのではないか?」と思われるかもしれませんが、ゲーム自体は比較的シンプルですし、チュートリアルもありますので見た目以上にプレイしやすいと思います。

AoE2で難しいと感じたのは、数々の戦略とその対応策です。
いつのまにか100時間近くプレイしてしまった私でもわからないことがたくさんあります。

今回紹介した農民と兵士のバランスもその一つです。ただ、その点について完璧にわからないからと言って、AoE2が楽しめなくなるわけではありません。
むしろ、そのわからなさが次回はこういうバランスを意識してみようといった試行錯誤につながっていき、AoE2をより楽しめるようになります。

プラットフォームはXboxとPCで、価格はSteamだと2350円です。私はSteamのセール時に587円で購入したので、セールを待ってみても良いかもしれません。

DLCがなくても全く問題なく遊べます。実際私もDLCは購入していません。

今後購入しても良いかなとは思いますが、現状DLCがないことで困ったことはないので、その点についてはご安心ください。

20年以上の歴史があるAge of Empire 2、もし興味を持つことがありましたら、これを機に始めてみてください!

一度ハマり出すと文明や戦略について毎日調べるようになり、脳裏に農民の姿が焼きついて離れなくなります。

AoE2の人口(上限なし)が増えることを祈って、これで締めたいと思います。

長々とお付き合いいただきありがとうございました!

補足

実は今回の記事は過去に私が作成した動画を文字起こししたものになります。感想などの場合、動画よりも文章の方が素早く読むことができそうだと最近思うことがありまして、試しに文字にしてみました。

もしよろしければ動画と比較してみてください!

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