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6月18日

同じような日々が延々と続く中、自分の生活は周囲の時間とはまるで別の流れを辿っている気がする。気がつけばすでに6月に突入しており、一瞬のうちにその半ばを過ぎてしまった。

多くの同級生たちは就職して、新たな生活を始めた。以前はSNSで繋がってさえいれば同級生の近況もある程度把握できるつもりでいたが、もはやそうではないらしい。各々の生活が忙しくなってSNSに共有する余裕もないんだろう。

春風に舞って美しく、儚げに宙を漂っていた綿毛たちが、今ではもう地に根を張り始めている。儚さはすっかり失われたけどそれなりにきれいだ。かつてのクラスメイトたちも同様に。

一方で、自分は外の世界とはほぼ完全に切り離された生活を送っている。社会的交流は両親との会話のみ。何か変わったことと言えば、母が片方のAirPodsを無くして、それを家中探してるくらい。片方のAirPodsの不在によって我が家にもたらされた喪失感が、昼夜問わずふわふわと漂っているだけなのだ。

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