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不毛会議 season 1 #001ー#050

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とあるアパレルメーカーの会議室。 アズナブル=社長から毎日飛び出す 支離滅裂、奇想天外、叫喚地獄なワード集。 そんな言葉から生きることの奥義が見え隠れ。 ブラックユーモア人生指南…
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#会議

不毛会議 #1

不毛会議#1「馬鹿にもおびただしい種類がある、利口でもその最良のものではない」 トーマス・マン(ドイツの小説家) はじめに 「日常にこそ、特別なものが潜んでいる。」 「ツイていない」と感じる時ほど、とてつもないチャンスに接近しているのかもしれないし、「ツイている」と感じる時ほど、思いがけない不運に肉薄しているのかもしれない。 この当時、私は「ツイていない」と感じていた。 なぜならその時に働いていた会社のボスが毎日毎日、のべつまくなく理解できない発言を繰り返し精神的

不毛会議 #35

「今、二次元のこの世が三次元になり、円盤が落ちてきて日本がなくなる」 これは唐突だった。 いつも唐突だけど。 突然何の影響を受けたのか不明のままド真剣な顔で会議室でロタさん(ナンバー2の人間)に発言。 間接的に聞いたものなので真意は不明。 「おーぉ。あのよー、今社長がよー、ニジゲンのこの世界がサンジゲンになってよー、円盤?UFOだか何だかが空から落っこちてきてよー、日本がなくなっちまうっていうんだよ。まったく困ったもんです(困り顔)」 と、特徴的なソプラノ声で報告して

不毛会議 #36

「大変です!これからは荷物が思うように入りません!だから数量を縦に積んでください!」 中国の旧正月を前にして、もうウンチが半分漏れてますくらいの勢いで発言。 アジアは旧暦を大切にする国々が多い。 中国の場合、国土の広さ故に1ヶ月の休みだとしても帰省だけに2週間も掛かる人もいる。 また、まともな道も整備されていないから山賊に襲われる(真意は不明)ような内陸地から出稼ぎに来ている工夫も多い。 そのせいで、余裕で一か月、下手すりゃ二か月くらい工場はフル稼働できなくなる事が毎年

不毛会議 #37

会社の備品のミネラルウォーター20箱を根こそぎ持って帰る事件 これは発言ではないけど印象的な出来事。 取引先さんから頂いたミネラルウォーターのストックを何箱も全て持って帰ってしまった。 ポイントは震災直後という点。 会社の備品のティッシュペーパーを根こそぎ持って帰る事件 これも発言ではないけど印象的な出来事。 会社の備品のティッシュとトイレットペーパーを全て持って帰ってしまった。 まぁポイントはわかると思うけど震災直後です。 つづく

不毛会議 #38

泊りがけの人間ドッグでアズナブルとララァは2日間会社に来ず、病院に行かねばならない生まれたばかりの子供の保険証は3週間放ったらかし事件 よくある出来事。 お願いしてから意味不明に待たされることがたくさんある。 請求書。 発注書。 出張許可。 海外送金。 海外の子会社の資金が尽きそうな連絡が来た場合も、金が回らなくて機能が止まりかけてから送るという事例などは、毎回過ぎてわざとやってると思った。 この意味不明に待たせるという行為自体にも何かの意図を持っているのかと常に考

不毛会議 #39

アズナブルがクラブで黒人と口論となり、一度離れたのち背後から襲おうとしました。 さて問題です。その時武器として手に持った物はなんでしょう? 答え:シャーペン かなり昔の出来事。 アズナブルは「絶対勝つ、負けたくない」 という事に関しての異常な固執がある。 シャーペンというのが弱気なのか本気なのか絶妙に量り兼ねる部分が恐ろしい。 芯はHBな気がします。 つづく

不毛会議 #40

「裏原ブームってあったじゃん?ジョニオとDAIGOがさぁ…」 昔、原宿の裏路地にドメスティックのブランドが発生し強烈なブームを巻き起こした。 A BATHING APEやgoodenoughといったブランド達の誕生。 そう、いわゆる"裏原ブーム"だ。 そのことを回想して発言。 多くのアパレル好きの皆さんならご存知だとおもいますが、"ジョニオ"とはアンダーカバーの高橋盾氏の通称である。 問題は"DAIGO"だ。 "DAIGO"と言っているのは メンタリストでも 北川景子