三十路独身男飯 ⑨ 秋葉原 MOOGA

「MOOGA」

天気は晴れ。吹きつけるビル⾵が冷たい秋葉原。

この日は仕事の打ち合わせがあり、訪れた。

午後に打ち合わせが終わり、僕は駅の周辺をぶらついてた。

⾔わずと知れたゲームとアニメの聖地「秋葉原」は、いつも賑やかだ。

最近、秋葉原界隈では「ラーメン」、「油そば」、「台湾まぜそば」、「ケバブ」あたりのB級グルメやジャンクフードの店が次々と建っており、B級グルメの街ともなっている。

そんな秋葉原で、「MOOGA」は、秋葉原駅から歩いて10分のところにあった。

新しく、清潔で、コーヒーチェーン店のような雰囲気の店だ。

店の貼り紙から推測すると、「MOOGA」は、モーガという料理の専⾨店らしい。

モーガとは、正式名称を、「⾁夹馍（ロージャーモー）」という、⾁のみが挟んであるハンバーガーのような⾷べ物らしかった。中国・⻄安の名物らしい。

⼩腹も減ったし、モーガはなんだか気になるし、⼊店してみることにした。

⼊店して、僕は、モーガとウーロン茶（アイス）を注⽂した。

テイクアウトも出来るようだが、今⽇は店内でいただこう。

店内は、異国情緒溢れる、なんだか⾷欲をそそる匂いでいっぱいだった。

料理に使⽤するスパイスの匂いだろうか。軽く八角の匂いがくすぐる。

モーガが来るまで、店内のようすを眺めてみる。

店内には、モーガを持ったブタさんが。⾯⽩いアートだ。

（なんとなくベトナムっぽいなあ。）

ここ秋葉原では、paypay で⽀払いができる飲⾷店が増えているが、MOOGA もそのひとつのようだ。

paypay で⽀払いができて、軽⾷が取れるMOOGAは訪れる⼈も多いだろうな。

お店のキャラクターもいるようだ。

それにしても、タピオカミルクティーも取り扱っているのか。最近、取り扱う店が増えたような。

タピオカミルクティーか…

今度、⽢いお菓⼦を⾷べに来たら、いっしょに注⽂してみようかな。

営業時間は、11:00 から22:00 までで、⽇曜⽇も営業しているとのこと。

さて、注⽂してから5 分ほどで、お待ちかねのモーガが出てきた。

モーガは調べた通り、⾁バーガーだ。

ふわふわのパンに、じっくり煮込まれた、濃い味付けのジューシーな⾁がサンドされている。

できたてで熱々のモーガを⼀⼝かじるとジュワッと⾁汁が溢れて、⼝の中に旨味が広がる。

これは美味しい。

新感覚のファストフードだ。

モーガを⼿に取った瞬間に気付いたのだが、このお店に広がる、異国情緒溢れる匂いは、モーガの匂いだったのだ。