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村上奈津実さんと過ごした30秒間。

この記事は、2021年1月10日(日)に開催されたTVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』挿入歌シングル発売記念イベント 「あなたと一緒にスマイルパーティー!その2」【宮下 愛回/昼の部/会場参加】の参加レポートです。前半は参加レポート、後半はヲタクのお気持ち表明なので苦手な方は前半だけでもお読みいただければ幸いです。

イベントのレポートに関してはTwitterで検索してみたのですが、皆あまり上げていないように感じました。今後スマイルパーティーに参加される方のためにもなるかな、と思いここに記させていただきます。Twitterに上げた内容に補足入れたバージョンです。基本的にはTwitterに上げた所見と同じです。

【2021/1/16 追記】
「あなたと一緒にスマイルパーティー!」ですが、東京都はじめ緊急事態宣言が再度発令されたことを受け、正式に今後の現地参加が中止となり、すべてオンライン参加に変更されることとなりました。村上奈津実さんお渡し会開催時には既に緊急事態宣言が発令されていたので、むしろよく開催できたなという印象です。私としては参加できて良かったと思う反面、多くの方にこの感動を味わって欲しいと思っていたのでとても残念に思います。(それに関しては、Ⅱで語っています。)特に、楠木ともりさんのツイートからは悲痛な心情が読み取れ、キャストのやり場のない怒りも感じられます。記事ではオンライン参加の方にも参考にして頂けるように書いたつもりですので、参考になれば幸いです。

Ⅰ.推しと過ごした30秒間。(参加体験記)

場所は都内某所。建物内外は撮影禁止で、応募告知にも詳細な場所は記載がないのでここでも非公開とさせて頂きます。駅から10分圏内で、アクセスは良好でした。

<会場入りまで>
受付開始時間を10分程過ぎたころに現地に到着。到着すると既に列が出来ていました。受付では当選通知メール(画面を見せるorプリントアウト)と本人確認書類の提示、そして「新型コロナウイルス感染症対策に関する同意書」の提出が必要です。同意書に関しては当日用紙とペンが用意されていて、大半がここで記入していましたが、事前に送られてくるメールにはpdf形式で用紙が添付されていると思いますので、それを書いて持ってくるとすぐ入場できるようです。(実際に数人が持参していて、そのまま列をスルー出来ていました。)

そして注意なのですが、本人確認書類には「写真付社員証」と記載されているものの、現地スタッフによると「住所の記載が必要」とのこと。私は今回試しに社員証で試したのですが、住所記載がなくハネられてしまい結局運転免許証で提示する結果に。(住所記載のある社員証って存在するんですかね...?)

<開演まで>
受付を済ませて数人でエレベーターに乗り、会場のあるフロアへ。スタッフの誘導で会場に入ると座席表があり、そこで今日の最後の番号が38番であることを知る。オンラインも同じ数だとして単純計算で76。アニメを見ている人は全国にいて、当然村上さん目当てで応募する人もかなりいる事を考えると、相当の倍率をくぐり抜けていたのかと再認識させられました。

会場内はずっと「サイコーハート」が無限ループで流されていて、テンアゲ。感染防止のため座席は10人以上開けて離されており、もちろん知り合いもいないのでひたすらサイコーハートが流れる中、じっと待つ。周りの人もしゃべらないので、無音の状態でただただ流れ続けるサイコーハート。

<開演>
開演時間になると、アナウンスが入り諸注意などの説明。そしてそのまま「では村上奈津実さんのご登場です」と流れて、「えっ急に来るの」と不意打ち。やがて、虹ヶ咲の夏服に身を包んだ村上奈津実さんが登壇。1stはチケットがあったのに所用で行けず、その後ずっと配信でしか見ていなかった憧れの推しに、この日この時初めて出会ったのでした。

開演して村上奈津実さんが席に着くと、早速お渡し会がスタートしました。元々番号順に流れていく予定だったのですが、前方の席に座っている人からの開始となりました。またオンライン組も同時に進行していくことから、現地→オンライン→現地・・・のように一人ずつ交互に流れていきました。

実際にステージに上がって会話している時間を計測しましたが、きっちり30秒でした。キッチンタイマーのようなものが用意されていて、村上奈津実さんの目の前に立った時に計測開始です。25秒経過すると、予告音「ピッ...ピッ...」が鳴って知らせてくれます。

オンライン組に関しては、縦型のディスプレイがデスクの上に置かれていて画面を村上奈津実さんがタッチすることでビデオ通話が出来る仕様。30秒経過すると自動的に切断されます。事前のテスト等ができないようで、半数くらいは音声が聞こえず、村上奈津実さんが「聞こえないよ~><」と声を掛けつつ手を振って終わってしまうという結果に。テスト環境があるだけで結構変わると思うのですが、オンライン組の方は今一度マイクやビデオが入るかどうかを確かめた方がいいと思います。LINE通話やzoom等、まずは試してみるのがいいです。途中、オンラインが終わって現地に移るところ誤って画面をタッチしてしまい、そのまま次のオンラインの人との通話が始まって「やばい!押しちゃった!間違えちゃった!」とテンパるなっちゃんが本当に可愛かったです。

<15分後>
5、6人お渡し会が済むと段々私の心拍数が上昇、焦点は定まらず、ずっと会場中を見回している状況でした。それにしても皆30秒でしっかり話したいことを伝えている。お渡し会自体、今まで経験が無かったので圧倒されました。質問をする者、自分の名前を言ってほしいとお願いする者、愛さん渾身のギャグを言う者。皆アピールの仕方が違ってて、すげぇなという感情しかなかったです。途中、自撮り用ライト(オンライン向けと思われる)が消えてしまったのですが、それでも彼女の周りは光っているように感じて、これがオーラか...とただただ圧倒されっぱなし。

<30分後>
いよいよ自分の番に。スタッフに誘導されて舞台下手へ。荷物を置いてアルコール消毒を済ませ、檀上へ。気が付いたら村上奈津実さんが目の前にいました。Twitterには載せませんでしたが、以下会話内容です。

酒:はじめまして。こんにちは。
な:こんにちは~。
酒:あの、今までライブ現地に行ったことが無くて今日初めてお会いするんですけども、画面で見るより可愛すぎて美しすぎて何を言えばいいのか分からなくなっちゃいまして…。
な:え~、そんなそんな!ありがとうございます~

~間~

酒:あの、サイコーハートとかめっちゃGoing!とか本当に心に染みるというか、昨年仕事で辛いこととか色々あってそんな中で本当にこの曲に支えられてきたなっていうか、この曲のお陰で乗り越えられたって言うか、本当にありがとうございました。
な:わっ!!そうなんですか、ありがとうございます~

~間~

酒:あっ、これからも応援してます。ありがとうございます。
な:こちらこそありがとうございます~

6秒余る

酒:あっ、本当にありがとうございます。頑張ってください!
な:ありがとう~

でもまだ4秒余る

記憶喪失

<終了>
気が付いたら30秒経ってました。最後、村上奈津実さんがステッカーを渡すフリをしてくれて、その後横でスタッフの持つトレイを介して受け取る、という情勢に合ったお渡し会でした。私たちは終始マスクをしていますが、村上奈津実さんは素顔のまま。笑顔が素敵すぎる。光ってる。やばい。

まともに言いたいことも言えず、頭の中は真っ白で、ただ村上奈津実さんの温かい目線を貰っていたことだけは覚えています。後悔というか未練しかなかったお渡し会となりましたが、胸の動悸はこのあと20時頃まで落ち着きませんでした。この一時間後に出勤し、仕事をするのですが胸は依然高まったままで、でも仕事の精度はいつもより高くて自分でもビックリしました。上司に体調を心配される始末。熱は無く心拍数だけが高い状況です。

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スマートウォッチに記録された心拍数のデータ。イベント開始の13時を境に一気に上昇している様子が分かります。

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こちらはストレスのデータ。もちろん推しに会うことがストレスではなく、ここでは緊張を表しています。前日0時前はちょうど「村上奈津実のなっチャンネル」の放送があり、明日この人に会うのかマジか...と興奮状態になって寝られない様子。そしてこちらもやはりイベント開始時刻にとてつもなく上昇しています。いかに極限状態であったかどうかがお分かりいただけると思います。

<これから参加予定の方へ>
とにかく伝えたいことをいくつか考えて、要点をまとめた方がいいです。オンライン組は通信状態や音声などの問題もありますが、逆に部屋にキャラクターのポスターやタペを飾ったり、フルグラTを着るなどのアピールができるチャンスとなります。あとはもう声を張るしかないです。ビニールカーテンは大きめで、ある程度声を出さないと届かないように見受けられます。私のように言いたいことが出てこなくても、声は出せるだけ出した方が良い。もちろん常識の範囲内で。ご武運をお祈りします。

以下はただの自分語りです。苦手な方や興味ない方はここでお戻りください。お読みいただきありがとうございました。

Ⅱ.お気持ち表明

今回初めてお渡し会に参戦することになったのですが、元々私はお渡し会を敬遠していました。推しと対面して会話をする、なんてハイレベルすぎて自分には到底無理だと思っていたからです。だからこそ応募券はあっても応募しないなんてことが殆どでした。今回は、村上奈津実さんに会いたいという気持ちよりは会えたらいいかなという軽い気持ちで応募していました。だからこそ、メールボックスに当選通知が届いていたときは嬉しいとかそういう感情よりも、信じられないといった気持ちでした。

今回、実際に村上奈津実さんにお会いして分かったことがあります。それは、私にとって自己肯定感を与えてくれる存在ということです。

元々Aqoursからラブライブ!という作品に関わり、Aqoursから勇気を貰ったことで将来の夢を叶えることができました。しかし、夢を叶えた後に待ち受けていたのは虚無でした。夢は叶えてしまうとそこで終わり。叶えた後もその場に立ち続けることは、言うなれば現状維持。新しい目標が無ければ、ただただ衰退していくだけ。そんな感情に夢を叶えた後の自分は陥ってしまったのです。そして、何のために生きているのか分からなくなり、自己肯定感が著しく低下しました。

そこで出会ったのが虹ヶ咲でした。そして、特に「めっちゃGoing!!」の歌詞が直球で当時の私に突き刺さったのです。なんであんな分かりやすい言葉なのに、ここまで心が揺さぶられるんだろうと。

そして、村上奈津実さんのことが気になったのが2020年1月。

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そもそも村上奈津実さんにハマったのはなんでなんだろう、と思い返してみると当時のツイートが残っていました。元々気になっていた虹ヶ咲。フェスに参加した時に実際にこの目で見て完全にやられました。

皆さんは推しに対してどんな感情を抱いているでしょうか。憧れ、象徴、結婚したい...等々色んな感情があると思いますが、私にとっては「自己肯定感を与えてくれる存在」です。うまく言葉に言い表せないのですが、生きる糧を貰っているような感じ。推しに生かされている人生なのです。推しが頑張ってる。成長した姿を見るのが楽しみ。だから自分は生きなきゃいけない。そう思えるようになりました。今まで推しに対する気持ちが何なのか分からなかったのですが、今回村上奈津実さんにお会いすることで、答えを見出せました。

長々と自分語りをしてしまいましたが、つまり何が言いたいのかと「チャンスがあったら掴みに行け」ということです。会うのが怖い、話せるのか心配、何を話せばいいかわからない等不安はあると思います。実際私がそうでした。でも、推しを目の前にしたら不安とかそういう感情よりも、憧れの存在が目の前にいて何も考えられなくなります。そしていつの間にか終わってしまう。でもそれでいいんです。終わった後は、後悔とか反省が残ってまた挑戦してやる、という感情が芽生えてくるだろうと思うからです。

結局、経験しないと分からないことってあるんですよね。もちろん行ってみて、やっぱり自分はだめだなと思ったらそれはそれで経験。

ためらってる人にこそ、チャンスを掴みに行って欲しい。大げさかもしれないけど人生観変わると思いますよ。

その30秒間はただの30秒間ではなく、推しが他の誰でもない自分だけを見ていてくれる貴重な時間。それは何物にも代えがたいものだと思っています。

拙い文章で読みにくい中お読みいただきありがとうございました。とりあえず感情をそのまま文字にしてぶちまけました。なっちゃん大好きです。でも、栞子も大好きです。

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