暁眠~歩みを止めないVtuber~
到達地点を見てみたい。
何処に辿り着くのだろうか。
私が強くそう思うVtuberの一人に暁眠「あかつきねむる」がいる。
彼女の凄さは、見る人に「何か出来るんじゃないか。何かしてみたい」
と思わせる力、謂わば【努力したくなる力】を与えてくれるところにある。
才能と努力と
「私には才能がない。きっと出来ない。やめておこう」
そう思うことは人生でままあることだ。しかし本当にそうなのだろうか。ほんの少しだけしかやってないのに諦めたり、そもそも挑戦さえしていない人が多いと思うのは私だけだろうか。
でもそれは仕方がない事だ。努力は報われないかもしれない。努力の方向が間違っているかもしれない。
そう思った時、人は足を踏み出せなくなる。
よし!じゃあ!ここで暁眠について語るとしよう!【努力をしたくなる力】を貰いにいこう!大丈夫、きっとあなたは何かをしてみたくなる!
遭難する努力の果て
暁眠は努力の徒である。しかしそれは計算し尽くされたメソッドから抽出された最短ルートではない。どちらかというと力ずくの正面突破である。
今、暁眠は多くの人に慕われており、深夜の配信にも関わらず人が集まる。才能があり初回から人が集まったのか?
否。
暁眠は、ほとんどコメントがない壁打ち配信を、初回から約ひと月。10回以上に渡り延々と続けるのである!!
私はこの話を聞いて思った。暁眠の根性はどうなっているのかと!!!
コメントがない配信を延々と続けるという胆力!それが報われるかも分からないのに続ける心!そして今現在、彼女の配信は人が絶えないという結果!
壁打ち配信を続ければ、最終的に人が集まるわけではない。人が集まるまで暁眠はVtuberとしての活動を多岐に渡って行ってきた。しかし、壁打ち配信を続けていくうち、かけがいのない友となる人に出会うことになったりと、得るものは必ずある。そう、続けること、それは何よりも大切なことなのだ。
無視される定石
Vtuber活動において人を集めるセオリーというものは存在する。それは少しでも多くの人に配信に来てもらうための基盤作りとも言える。
例えばtwitterのアカウント名に『新人』や『準備中』と名を打つこともそれにあたる。
数多くいるVtuberの中で『新人』を発掘しようという試みはいくらでもある。
『準備』をしながらVtuberさんや興味を持ってくれた人とtwitterなどで触れ合い、自分の動画や配信を見て貰うための導線づくりを行うことだってできる。
しかし!暁眠に『新人』だったこともなければ『準備中』だったこともない。完全にセオリー無視である!!
というか最初はtwitterのアカウントさえなかった。
敢えて言おう…そりゃ人が来てくれる訳ないでしょ!!!!!
だが、私は暁眠のそんなところが大好きなのだ。とりあえずやってみようと一歩を踏み出す勇気、その一歩を、さらにもう一歩と、歩み続けようとする意志。小さくて可愛い姿からは想像もつかないくらい熱い気持ちが彼女にはある。
そんな彼女を見ると私はこう思うのだ。
「私も一歩を踏み出し、歩み続ければ何か出来るかな」と
暁眠という音色
有体にいうのなら、彼女は所謂バ美肉勢である。だがしかし、彼女の声を聴いてみて欲しい。とても可愛らしく、朗らかで、なんだか癒される、素敵な声色を持っている。そしてとても自然に聞こえる。
そう、今の彼女はボイチェンを使わずにこの声を出しているのだ。両声類というやつである。
私は常々思っていた。両声類という方々は、男性にしては声が高いなどといった、ごく一部の才能を持った人が到達しうる地点だと。きっと暁眠も、そういった才能の持ち主なのだろうと。
お気づきだとは思うがここまでガッツリ、振りである。彼女のFANBOXで地声を公開している。是非、聞いて頂きたい。
いや!逆にイケ渋ボイスでビビるわ!!それはそれで才能かもしれないけどそっから暁眠の声は出ないだろ!!!!
そもそも彼女は地声でのボイチェン適性がなかった。しかしVtuberになる前、両生類を目指していた彼女は半年~1年間のトレーニングを積むことで、ボイチェンの適性を持った声色を得るに至った。そして彼女はVtuberとなり、さらに練習を続けることで、聞いてるこっちがニヤけてしまうくらい可愛くて素敵な声を、自然に出すことに成功したのだ。
なお彼女はまだまだ現状の声には満足しておらず、ボイトレの日々を送っている。彼女は何処に辿り着くのだろうか。
暁眠のパトス
報われるかどうか分からない道のりを、自身の執念を燃やし、努力をし、歩み続ける。
私はそういう暁眠が好きで好きでたまらないのだ。もちろん単純に可愛いというのもある。ちょっとノリが良くて小悪魔っぽくて愛くるしいというのもある。だが私は、暁眠の『努力で何かを突破しようとする』その在り方が本当に大好きなのである。
彼女の熱意に浮かされて、私も何か努力をしたくなってしまうのだ。
歩みをとめてしまいそうな時、暁眠に会いに行って欲しい。歩みを止めず努力をし続けた。いやきっとその時も、努力をし続けている暁眠があなたの前にいるはずだ。
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