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処方意図を多角的に思考しよう 【チャンネル紹介】

薬局薬剤師として仕事に従事していると、処方意図がよくわからないなぁ…なんてこと、ありませんか?
それに対して、医師の視点や考えが学べるとしたらありがたいと思ったりしませんか?

というわけで、処方箋調剤を生業にする薬剤師さん全員にオススメしたいチャンネルをご紹介します。

國松淳和先生が、薬剤師をはじめとする医療従事者の処方に対する質問疑問にQ&A方式でズバズバと答えてくれるチャンネルです。

じつは私もつい最近までこのチャンネルの存在を知らず、隙間時間を使っては3年前の “#1” から順を追って耳を傾けている次第です。

たとえば、
アムロジピンとニフェジピンCRの併用についての考え方 (#3)

たとえば、
開始用量から増量しないドネペジルの意味するところ (#4)

などなど…

あくまで國松先生個人の考え方ではありますが、それでも医師の思考がなんとなくでも理解し把握できていると、いざそういった処方に遭遇したときに見え方や捉え方も変わってくるかもしれないし、長年のモヤモヤが晴れる…なんてこともあるかもしれません。

薬剤師にとって、患者さんと医師との診察室でのやりとりがブラックボックスである以上、処方内容と患者さんとの会話から全体像を想像せざるをえないわけですが、それゆえに理解に苦しむ “謎処方” に出会ったりします。

こういった “謎処方” に遭遇してしまったとき、その “謎” が深ければ深いほど、処方意図に迷い悩むこともありましょう。
場合によっては「はっ!?意味わかんねーよ!」と処方医をディスりたくなることもあるかもしれません。

それでもこのチャンネルを薬剤師の立場で聞いていると、“謎処方” の “謎” をすべて解くのはじっちゃんの名にかけても難しいとは思いますが、“謎” の濃度を薄めてくれる可能性は多分にあるなぁ…と思ったりするわけですね。

薬局薬剤師は、処方内容に間違いがないか?や、この処方は妥当か?など、薬を中心に据えて患者さんの利益や全体像を組み立て考える傾向があると思います。
これは仕事の内容や流れからすれば、まぁそうなりますよねってところですし、当たり前といえば当たり前ですね。

一方で医師は、患者さんを中心に据え、もう少し広い視野で薬以外の要素も加味しながら患者さんの利益を最大化するためにどうするか…ということを考えていて、薬はそのためのピースの一つに過ぎないのだと思います。

つまるところ、職務を遂行する上で “薬” の占めるウエイトの違いが、そのまま処方箋という一枚の紙を隔てて生じる捉え方のズレにつながっている部分があるのかなと。

これは個人の感想ですが、薬剤師って真面目だけど頭が固くて不器用な人が多いように感じています。
それゆえか、薬の使い方ひとつとっても柔軟性に欠けるというか想像力に欠けるというか…
(わかっちゃいるけど保険請求上それはちょっと…っていうのは別にして)

もし仮によくわからない処方に遭遇したとしてもその意図を明らかにできる環境が整っていれば、それが血となり肉となり、またそれらが処方内容の考え方に柔軟性を付与し、真面目部分も相まって学習意欲の向上、ついては薬剤師の質をグングンと高める可能性があると思っています。

そういった意味では、國松先生のように柔らかい口調で快く処方意図を教えてくださる医師が身近にいる環境は恵まれていると思いますし、ちょいと羨ましいなと思ったりもします。

と、ここまでザーッと書いてみましたが、読み返してみるとなんだかまとまりがないな (;´Д`)ウーン

まぁ、とりあえず「オニマツにきいてみよう!」を聴いてみましょうってことで。
これを聴いて「おもしろい!」と感じられる薬剤師さんとは、なんだか仲良くなれそうな気がします (*'▽')

おしまい。

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