慶應義塾大学MBA受験 備忘録

はい、Kazumiです。

2020年10月に慶應義塾大学大学院経営管理研究科を受け、無事合格をいただきました。

受験にあたり、Noteやブログにはかなりお世話になったので、備忘録として後年度受けられる受験者の参考になるモノを残そうと思います。

私は、大学院受験にあたり、最終的には一橋大学大学院経営管理研究科経営分析プログラム(HUB)と慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)を受けました。一橋のほうは、1次は通過し、二次は落ちたという結果となりました。その反省を活かし、慶應義塾大学MBAでは面接を工夫し、合格に至りました。

1.なぜMBAを志したのか。

 コンサルタントやマーケティングスペシャリストとして仕事をしたかったから、というのが一番大きな理由です。私は経営学を学ぶために名古屋商科大学に入学し、名古屋商科大学大学院マネジメント研究科マネジメント専攻(NUCBMBA)で科目等履修生の資格を得るに至りました。

 ではなぜコンサルタント・マーケティングスペシャリストになりたいと考えたかといいますと、「日本の企業は正しく分析ができていない結果、競争に敗れる」という状態にあり、この問題を一つずつ解決することに貢献したいと考えたからです。この意味では、コンサルタントは経営中枢、マーケティングスペシャリストは経営の最前線に携わる職務であると考えています。その際、「経営学上の原理原則を用いて、正しく分析をする」ことが重要だと考えています。この反対だと「長年培った経験や熟練に頼って判断を行う」であると考えています。

これを実現させるためには自身の能力が不足していると考えていました。そもそも、NUCBMBAでの授業において、コンサルのVice PresidentやDirecterを務めてきた先生でさえ「現役のコンサルタントでさえ、成功要因の変化をまともに分析できてない」と話していたのです。これではいつかMBAで磨く必要があると考えたのです。自身の学歴もあり、MBAを受けるという方針は大学3年生春から温めておりましたが、COVIT-19の流行はMBAに行くという流れを加速させました。

2.なぜKBSやHUBを受けたのか

大前提として、私はMBAの出願準備と同時に、自身がなりたい職務に就ける企業を受けておりました。マーケティング職として携われる企業を受け、現在の自分の価値を確かめていました。

結果として、コロナ禍のこともあり、就職活動は失敗しておりますが、いくつかの企業のマーケティング職の書類選考はほぼすべて突破するなど、基礎的な実力があるという確信は得られました。また日系大手企業の総合職の選考にもある程度残っていたということもあり、あと一手、面接官を後押しする何かがあればいいのではないかと確信しました。

では、KBSやHUBを志望した理由をお話ししていきたいと思います。共通するのは、フルタイムMBAであるという点です。この意味では一橋MBA.早稲田MBA、慶應MBA,青山学院大学MBAという選択肢がテーブルに載っておりました。

この中で青山学院大学MBAは体験授業を受けてみた結果、自身には合わないと感じましたので、最初の選考はあきらめ、すべての大学院に落ちた場合のカードにする計画でした。

次に早稲田MBAについてですが、試験内容を確認し、おそらく自分自身が受けるにしては、早稲田MBAよりも慶應MBAのほうが自身の属性として受かりやすいと考えました。なぜなら名古屋商科大学MBAの教授には慶應MBAの教授方もそれなりにいらっしゃるからです。この意味では慶應MBAのほうが多少ハードルが低いだろう、と判断し、早稲田MBAの秋選考を断念いたしました。

一橋MBAは6月に出願を決めました。出願の決定理由は2点ありまして、慶應MBAの受験のための足掛かりにしたい、ということ、一橋MBAの英語試験はさほど難しくはないだろう、という判断でした。実際、試験に出たのはシュンペーターのEntreprenurshipに関する論文の一部で、イノベーションのプロセスについて書かれた内容を翻訳するという内容でした。ある程度経営学をまじめに一通り学んでいればきっと難しくなかったはずです。

もう一つは慶應MBAに並ぶならば、一橋と早稲田だろうと情報収集の段階で判断していたからです。国際認証はなかったのですが、どちらにせよ、MBA卒ではなく新卒として見られるのであれば、まともなMBAであればよいと考えていたからです。この意味では一橋MBAは需要がありました。

最後に慶應MBAはケースメゾット式授業を採用しており、これは私の出身大学である名古屋商科大学とほぼ似た内容でした。違うのはクオリティとコミュニティの厚さです。名古屋商科大学MBAと比較したとき、違うのはフルタイムかパートタイムかだけでした。この意味では比較的本命として有効だと考えておりました。そしてもう一つ、慶應MBAであれば私の希望する職種を目指すことはできると考えていました。このこともあって、慶應MBAを優先して受験の戦略を立てていました。

まとめると、優先順位は以下です。

1.慶應MBA、2.一橋MBA, 3.早稲田MBA(冬選考)、4.NUCB-MBA(内部選考)、5.青山学院大学MBA


3.受験戦略

当初、私の出願予定リストには、早稲田MBA、一橋MBA、慶應MBA,青山学院大学MBA,名古屋商科大学MBA(内部選考)が入っておりました。これらの説明会を聞き、情報収集を行い、受験の戦略を組み立てていました。

3年生春~

名古屋商科大学学内の総合GPAを2.8以上にし、名古屋商科大学MBAの科目等履修生資格を獲得。この資格は名古屋商科大学学生の上位のわずかな人しか取れませんでした。なぜなら、名古屋商科大学MBAのクラスから見ると学部のクラスディスカッションなどお遊びのようなものだからです。そのギャップに大抵の学生が耐えられないという問題があったらしいです(笑)

同時に大学におけるGPAを慶應義塾大学MBAの新卒学生選抜(2017年でこの選抜自体は終了している)におけるA以上の科目が総単位数の1/3以上を満たすよう注意しながら授業を受けていました。このような行動をとった理由は2つあります。

1.MBAの科目等履修生の履修証明書は受験の際の自己アピール資料になると考えていた。

→曲がりなりにもAMBAとAACSBをAccreditしている名古屋商科大学MBAですので、この履修証明書の成績状況は慶應MBAの厳しい2年間を生き抜ける人材であると証明できると考えていました。

2.新卒学生選抜の基準は慶應義塾大学学内の基準の中でも厳しいものにあるだろうと考えており、新卒学生選抜は廃止されたとはいえ、この基準をクリアしていれば、成績証明書としては加点対象となるだろうと考えていた。

→しっかりと目的をもって、目的や意義のある科目を履修し、十分な成績を修めていれば、加点されると考えた。私はコンサルタントやマーケティングスペシャリストを志していたので、経営管理やデジタルマーケティング、実践科目を中心に受け、一貫性のある内容を作るように意識していた。

3年冬~

就職活動を行い、内定もらえれば入社してそのあとMBA・・という意識で行っていた。基本的に自身が就職活動のマーケットでどれくらい通用するのかを確かめていた。受けていたのはLINE株式会社のマーケティング職、Fringe81の総合職、NEC,電通デジタル、アイレップなどなどである。その結果、一応の適正はあるが、面接官によってはあと一押しが足りないのではないかという結論に至った。また自身の目的をはっきりさせていく必要性があると感じた。同時に就職をいますることに対して迷いがあるということもわかり、MBAを受ける方向で考えるようになっていった。

就職活動は結果的に内定は取れなかったが、就職活動を一度やったということは大きなプラスに働くと考えている。大学院進学を考えていたとしても、就職活動自体は経験するとよいかなと私は考える。

4年6月~

一橋MBAを独力で受けた。志望理由書や将来計画書の添削を研究室の教授に行ってもらい、研究室の先生に推薦状を書いてもらいました。そのうえで、一次試験である小論文や英語試験に臨みました。結果、8/23の一次試験は通過し、自身の受験戦略が正しいということを確認できた。

小論文試験の準備は独力ではうまくいかず、vocabowの吉岡先生の添削プログラムを受けた。慶應MBAでは小論文試験は結果的に中止となったが、小論文の添削をとおして鍛えなおした視座や論理的思考力は自分に大きなプラスとなった。

9月11日に面接を受けたが、不合格に終わった。このことから面接対策を個人でやることの限界を考え、慶應MBAの対策を志望計画書の段階から考え直した。

4年9月~

慶應MBAの準備を進めた。

vocabowのプログラムを用いて、志望理由書を一から組み立てなおした。これによって、自身がMBAを志す軸が固まり、論理構成がしっかりと再現できるようになった。

慶應の一次試験通過を見た後、アガルートの面接対策講座を用いて、一橋MBAでの問題点を改善した。助言をもらうのではなく、客観的に指摘してもらっていたが、それでも自分から見ると助言をもらう以前に改善点が多かった。

一橋MBAの敗因は覚えようとしていたことであった。なので、核となる部分以外は覚えず、すらすらと言い出せるような論理構成を心掛けることにした。

言い換えれば、自分が言いやすい論理構成の場合、面接官に納得してもらえるような語りができる。

つまり、最初の志望動機の出だし以外は覚えず、アガルートとは1回をダメ出ししてもらい、もう一回はその改善をきちんと反映させた練習をした。

これが合格を勝ち取れた最大の要因だと考えている。


終わりに

慶應MBAや一橋MBAを志す諸氏には、まず、志望動機と略歴の一貫性をつけることが第一歩だと考えている。次に、小論文、面接対策を形だけでもこなすことが大事だと思う。ここで最低限の論理的思考力と分析能力を示すことができれば、志望計画書や将来計画書が合格のカギになるからだ。

どの様に書類を作り上げたかはこちらの記事で有料としている。無料も考えたが、無料にするには少々センシティブすぎるため、有料としたい。

健闘を祈っている。

追記

現段階では計画を温めていますが、慶應MBAでの学びの日記なるものを書いてみようと考えております。もしよろしければフォローしていただき、更新をお待ちいただけると嬉しいです。(日々は何かくだらないことをつぶやいていますが、、(笑))




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