9月に読んだ本でよかったやつ

9月に読んだ本でよかったやつを、多少の備忘録とともに書き残しておくやつです。


しめさば「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。2」

https://www.amazon.co.jp/dp/4041070848/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_0ciLDb4YF0AWV

拾われた家出JKと、それを匿うサラリーマンのお話2巻目。
1巻目では登場人物個々に魅力を見せたキャラクター小説っぽかったのが、2巻目では沙優に焦点を絞った物語に。
ちょっとここに来て説教臭さが目立ち、キャラクターの可愛さを魅力に感じてた身としては少し肩透かしな面もあったかも。
特に今回は沙優をメインに据えたせいか後藤さんが唐突にデレてる勝手な女みたいに見えてきたし(実際そうなんだが)、三島に関しては完全に存在を持て余してしまってる感があるし……。


桜庭一樹「GOSICKs IV ゴシックエス・冬のサクリファイス」

https://www.amazon.co.jp/dp/404428119X/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_feiLDbNGPP875

クリスマス前日、リビング・チェス大会に盛り上がる聖マルグリット学園を舞台に、ヴィクトリカやグレヴィールらの過去に触れる短編を収録。
……大きな世界の動きを目前に控え、そこここで不穏な展開を予感させる描写が多いのが読んでてゾワゾワする。
グレヴィールの髪型が尖ってうねってる理由や、部下が手をつないでいる理由がここで明らかに。
ヴィクトリカの出生について触れるエピソードもあったけれど、描写をするとかなり過酷な環境だったことがうかがえる。
セシル先生やゾフィ、アブリルが日常の象徴のように平和でいて、それが印象的だった。


石踏一榮「ハイスクールD×D1 旧校舎のディアボロス」

https://www.amazon.co.jp/dp/4829133260/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_pfiLDbKBYB8JJ

初めて読んだんですけど、さすがに長くシリーズが続くだけのおもしろさ、でした。
紅い長髪の先輩の手によって悪魔としての生を受けた主人公・兵藤一誠の、笑いあり涙ありの物語。
かなり軽い文体でコメディ先行で描かれているけれど、途中から登場するシスターのアーシアとのやり取りはジンと目頭を熱くするものだし、クライマックスのバトルシーンは読み応えのあるど派手なものでした。
魅力的な登場人物が多い割に、まだ個別でのエピソードは少なめなため、これから先の続きがとても楽しみに思える作品。
リアス部長のおっぱいがかなり良いえろさ。